【名前】 オーディン(本名:芳乃創世)
【性別】 男
【出典】 fortissimo EXA//Akkord:Bsusvier
【支給品】 黒幕の一人なので無し
【スタンス】 黒幕兼マーダー、目的は『究極魔法の完成』

【人物】
究極のマホウツカイ、軽くくせっ毛があり、前髪が白い後ろ髪は茶。服装は青いオーバージャケットで
下は黒いズボンを穿いている。状態は狂気を持っていると同時に、常識も持ち合わせて常に冷静であり
『決断』と言う言葉を大事にし、その『決断』の為にローゲの焔使いとの戦闘で命を落とした最愛の妻である
桜を蘇らせるべく修羅道を突き進む。

と言う設定であるが、かつてのパートナーである相良苺と敵対した時には目的の為には
本来殺さなければならないのに何度も見逃そうとし、やむを得ずトドメを刺した後でも
不本意であったと語ったり、息子の零二と戦った時も戦闘中に諭そうとしたり、身内には滅法甘い面がある。

かつては「ジークフリード」と呼ばれたマホウツカイであり、パートナーである苺の親友である
ブリュンヒルデと呼ばれる桜と出会い恋に落ちたが、最凶のマホウツカイである「ローゲの炎使い」
によって桜は殺害され、皮肉にもそれによって真の力にして最強のマホウツカイたる「オーディン」として覚醒した。

愛した女性の為とか神格とか中の人が混沌ロワ1で黒幕の一人であったどこぞの水銀ニートともろに被っていたりする

【能力】
四つの概念を創造する能力をもっている。
  • 序夜『Das Rheingold(ラインの黄金)』
永遠を創造する。ぶっちゃけ不老不死、概念抹消されようが復活する。
•第一夜『Die Walkuere(ワルキューレ)』
「悠久の幻影」等無限の空間を創造する。この能力によって混沌ロワ2の会場を創造する。
•第二夜『Siegfried(ジークフリート)』
あらゆる概念を上乗りできる。簡単に言うと???「我が書き換えたのだ」
•第三夜『Goetterdammerung(神々の黄昏)』
『天地創造の槍』いかなる理をも破壊しつくす文字通りの神なる槍(パンチ)
それを上回るリミットオーバーグングニールが存在する

【混沌ロワ前日談】
エピローグが投下される中に投下された。

 『召喚せしもの』を月読島に集め殺し合わせる事で『究極魔法』を以て最愛の妻である桜を蘇らせようとする…が
ここで予想外の事が発覚する。一つは死んだと思った自分の息子である芳野零二が生きていること
(原作で生存を知るのは本編始まってしばらくしてから)、もう一つは『究極魔法』完成に12人の
マホウツカイでは魔力が足りないことを知り絶望する。

 そんな彼の下にプレシア・テスタロッサと言う一人の女性が現れる。彼女もまた最愛の娘である
アリシア・テスタロッサを蘇らせる為に『アルハザート』を探していたが、何かの因果か『アルハザート』が
すでに消滅していることを(同じく原作前に)知ってしまい、蘇らせる手段がないことを知ってしまったことに
絶望しながらも他の手段を探しており、同じ目的を持つオーディンと出会う。

 そして彼女語り合うことで自分たちの世界だけではなく様々な世界を巻き込み『終末戦争(ラグナロク)』
つまりはバトルロワイヤルを起こすことによって生じる大量の魔力を以って『究極魔法』の完成を目論む。
その為彼はプレシアをマホウツカイにさせ死病を完治させ、『ワルキューレ』を以てバトルロワイヤルの会場を作成
それにプレシアが手を加える事で参加者の死亡によって参加者達の力を魔力として『究極魔法』に還元する為のラインを
会場に張り巡らす。

 そして表向きはマホウツカイである有塚陣、他に世界に復讐を誓うリーゼロッテ・ヴェルクマイスターや
キャロル・マールス・ディーンハイムなどを勧誘してゲームマスター(主催)とする。それを嗅ぎ付けたのか
それに便乗する形で多くの人々等が主催や黒幕に就くが、彼とプレシアの目的は『究極魔法』完成の一点であり
増えてもあまり気にしていない様子であった。最も邪魔するなら抹殺するつもりだが…

 そしてバトルロワイヤル開始前に妨害が入る、彼の長年のパートナーであった相良苺が嘗てのパートナーで
憎からず思っていた男がトンでもないことをやらかすことを察知して阻止しにやってきた。
そして苺はオーディンの真意を知る。苺は桜が犠牲の上に蘇っても喜ぶはずがないと叫ぶ、それを肯定するも
自分が決めた『決断』の為にオーディンは止めることはなかった。

 そして苺はオーディンを止めるべく戦いを挑むが、人類最強と言われた桜をもってしてもオーディンに
叶わず叩き伏せられる。長年のパートナーであり情があったこと、そして親友である桜が悲しむということで
トドメを刺さずに彼は去った。

【ロワ内の行動】
表向きは一人の参加者として名簿に載っていたが、彼の役割はバトルロワイヤルの監視役であり
基本はプレシア共々隠れ家である『終わりの世界(ヴァルハラ)』に籠りながら監視を行い
会場に干渉するものの排除、殺し合いが滞った場合は参加者の抹殺を行う役として存在していた。
見せしめの時に主催達が必要以上の人達を爆☆殺!するのに若干眉を顰めていたが、とりわけ何をするわけでもなく
とりあえずはロワの監視や参加者の状態を確認すべく、一人の参加者として会場を散策する。

最初に出会ったのはかつて自分が名乗った異名であり、すまないさんの事ジークフリード
同じブリュンヒルデを愛する者同士意気投合…するわけでもなくかつて自分がそう名乗ったことを
懐かしみながらも情報を交換して別れる。その後順調に殺し合いが行われていることに満足しながら一人の参加者と出会う。

妻子を紅煉に食い殺され、復讐すると『決断』し、自分と同じように名前を捨てた男『鏢』
何か触れるところがあったのかオーディンは彼の『決断』に協力する。

オーディン「協力する」
鏢「なんだと?」
オーディン「協力すると言ったのだ、導師、お前の『決断』に」

そして奇妙なタッグは紅煉を探すべく行動を共にする。しかし紅煉は彼らから離れた場所におり
中々出会えない状態となっていた。そんな中二人は酒を飲み交わしながら二人は自分の過去の事を
語り合う中オーディンは彼を勧誘しようとする。

オーディン「鏢、もし妻子を蘇らせる手段があるとしたらどうする?」
鏢「どういうことだ?」
オーディン「フ、あくまで例えばの話だ」
鏢「…ハイフォンやレイシャと…だが今更わたしが抱きしめる資格なんかない…」
オーディン「そうか…」

そして捕えられた肉塊から解き放たれた紅煉をついに発見した二人は、鏢が自分でケリをつけると
オーディンの協力を制止して紅煉に単独で挑む、オーディンは彼の『決断』を尊重し因縁の戦いを見届ける。
肉塊に取り込まれていた時に力を少しばかり強化していた紅煉に鏢は苦戦する、そして紅煉の爪が致命傷を
負った鏢を切り裂かんとする時に見守っていたはずのオーディンは衝動的に飛び出し紅煉の腕を捥ぎ取り
そのまま紅煉を押さえつける。

鏢「オーディン…」
オーディン「今だ…やれ、鏢!」
ヒョウ「ああ…天地万物の正義をもちて微塵とせむ」
紅煉「ちっくしょオ。 おめえにまた…てめえの邪魔がいなけりゃ…死にたくねぇぇぇ!」
鏢「ハイフォン…レイシャ… 今度こそ…禁!」

鏢の命を賭けた技で遂に家族の仇を取ることが出来た。だが彼は致命傷を負っており最早助かる見込みはなかった。

オーディン「終わったな」
鏢「ああ…オーディン、酒はあるか?」
オーディン「ああ」
鏢「戦った後は…酒で憎しみを追い出す…のさ…ふう…旨いな…」
オーディン「そうか」
鏢「ああ…でも…あいつとなら…もっと…旨いだろうな…なァ…子供は…いいだろう?」
オーディン「子供…か…」
鏢「な…?だからしっかり向き合って会ってやれ…」

オーディンの脳裏にまだ出会ってない息子である零二の姿が朧気に浮かび上がる

オーディン「お前は後悔してないのか?」
鏢「これでいい、これが『決断』だ…そうだな、最後にお前の本当の名を教えてくれ…」
オーディン「名などすでに捨てた…が、『芳乃創世』だ」
鏢「そうか…創世か…レイシャ、可哀想に…眠ってしまったろうな…でも珍しいブリキのおもちゃもあるし…
  許してもらおうか…今…帰ったよ…開けとくれ…今…帰ったよ…」

そしてオーディンに看取られ鏢は家族の下へ還っていった。そして彼の亡きがらを埋葬するとオーディンは一人呟いた。

オーディン「帰ったか…己の居場所に…鏢…お前は果たしたのだな、自分の『決断』に…」

順調に殺し合いが進んでいることを確認してオーディンはヴァルハラに帰還する。

プレシア「随分、あの男に肩入れしたのね」
オーディン「何、ほんの戯れだ、『究極魔法』完成の意思は変わらんよ…プレシア、ラインはどうなっている?」
プレシア「順調よ、『究極魔法』完成まではまだ遠いけど」
オーディン「かまわん、そうすぐに完成するものではない」

そう会話を交わすと会場を監視し始めるオーディン、何故あれほどまで彼は鏢に肩入れしたのか?
そして誘ったのか?鏢も紅煉も場合によっては自分が狩るはずの相手でもあった…

―――同類、相哀れむ、か…

自分は『桜』を鏢は妻と子を『陽だまり』を突如として失った。自分は「オーディン」として覚醒して
仇たる「ローゲの炎使い」を討ったからまだいい、だが彼はそうなれなかった。もしも自分が「オーディン」
として覚醒が出来なかったら彼自身もまた鏢と同じ道を通ったかもしれない…だからこそ彼に協力したかもしれない。

―――まだ私も甘いな。

そう自嘲しながらもバトルロワイヤルの会場の監視を続ける、一度水坂燐が会場をデジタル化させようとしていたが
Siegfriedによって強制的に書き換えるなどして、間接的に対主催の手助け
(実質は会場を書き換えられることを嫌がってのことだが)を行うが、ケストラーVSランサーズ戦といった
大規模な戦いにおいても特に干渉を行わなかったが、突如会場に流れる声に彼は再び動き出そうとした。

「私は立花響――この堕落した世界を滅ぼし、誰もが幸せになれる新世界を作り出す者!」

「今から私はこの世界を滅ぼす」

「救いを求めるなら我が元へ来い。抗うもの、逆らうものは容赦なく殲滅する。」

「もしも愚かにも私を止めようとするならば……星の海まで来い。私たちはそこにいる」


世界に絶望して自分の都合のいい世界に書き換えようとする愚者達…本来なら戯言と聞き捨て
響達の打倒に向かう対主催達に任せればいい、対主催達が響達を打倒しようが、逆に敗北しようが
相討ちになろうがどっちみち『究極魔法』の礎になるだけ、何の問題もない。仮に会場を書き換えるのならば
阻止すればいいだけで自分たちが干渉するまでもなかったはずだった…が…

プレシア「また干渉するの?」
オーディン「ある意味我々に対する宣戦布告だ、本来なら聞き捨てても良いが、一人の参加者として
      あえて乗ってみるのもいい…と思ってな」
プレシア「確かに厄介なことを起こすことは確かね」
オーディン「そうだ、そのままラインの維持を任せたぞプレシア」

響達の暴走を阻止すべく勇者部を初めとする対主催のグループと響達の組が激戦を繰り広げる
スマートブレイン社ビルに赴くオーディンであったが、彼の胸中にあったのは怒りでもあった。
誰もが幸せになれる世界なんて存在しない事、そして自分でも気が付かなかったかもしれないが
鏢が『決断』して果たした事を踏みにじるような真似をすることに対しての怒りもあったかもしれない。

そして彼は騒乱の中のビルに突入する。その中でスバル・ナカジマとティアナ・ランスターが
マホウツカイに覚醒したことに驚きつつも、目標である響の下へ行こうとする。最初に出会ったのは
藍のメタ攻撃を受けて精神的錯乱状態に陥った深海凄艦化した大井、オーディンを発見するや攻撃を
仕掛けるが彼に通用せずにそのまま拳によって頭を吹き飛ばし殺害、続いてはその現場を見て
オーディンとの実力差を感じて命乞いをする羽黒、見逃しても良かったが、上手く自分に取り入ろうとする
魂胆をあっさり見抜かれた上に彼女の性質に嫌悪感を覚えていた為に大井の後を追うことになる。

「やっぱりみんなわかってくれないんだね……だったら私の苦しみを理解してくれた方が納得できると思うんだ」
「だから、少しの間我慢してね? 大丈夫――死んでも新世界でみんな幸せになれるから」
「————幻燈結界(ファンタズマゴリア)、発動」

オーディン「バビロン(主催の一人リーゼロッテ)の魔法か…」

彼には通用せずにそして彼は第二夜『Siegfried(ジークフリート)』を発動させ
ファンタズマゴリアを書き換えて無効化し、そして…

響「何で…何でファンタズマゴリアが…ガハッ!なんで…なんで拳が私の体を…」
友奈「響先輩!」
スバル「響ちゃん!」
オーディン「ああ、借り物の力とはいえ中々のものだよ奏者…」
ティアナ「な!いつの間に!」

突如としてファンタズマゴリアがかき消された事に驚愕する響、そしてオーディンの拳は響を貫き致命傷を与える。
それでも足掻くように響はオーディンに挑むがオーディンには届かず逆にオーディンの拳によって一方的に
ダウルダブラを砕いていく、そして怒りや失望も含め、オーディンは語る。

オーディン「奏者よ、誰もが望む幸福な世界など、存在しない、だからこそ受け入れるのだ、現実を。
      全てを得ようなんて陳腐な発想だ。世界を識らぬ、か弱き理論―――ただの空想だ」
響「あ…ああ…」
オーディン「折れたか。同じ『神槍』を持つものとしてどのようなものかと思ったが、所詮はこの程度か…」

同じ「グングニール」を有する者として気になったものの、所詮はただの下らない理想主義者…
心をへし折られそのまま倒れこんだ、響に失望の意味も込めてせめてもの慈悲としてトドメをさそうと
拳を振り下ろす―――がその拳は響に届かず尚も響を助けようとする友奈によって防がれた。

オーディン「勇者よ、なぜ敵である奏者を庇う?」
友奈「違う!響先輩は…響先輩は仲間で、私たちの友達だ!」
響「友奈ちゃん…」

響と先輩として友達として今尚慕い、強き意思を以てオーディンに目の前に立ちふさがる友奈
それだけではなくスバルもティアナも駆け付けた翼もマリアも響を庇うようにオーディンに立ちふさがる
それに何かを感じながらもオーディンは纏めて滅ぼすことを『決断』する。

オーディン「あくまで奏者を庇うか…ならそれも良し、せめてものの敬意だ、我が『神槍』を以て滅ぶがいい!」

オーディンの右手に魔力が宿る、あらゆるものを粉砕する最強の槍――――

スバル「嘘…」
ティアナ「なんなの、あの魔力…」

魔法使いで在る2人は驚愕する。自分が知る3人の上司が合わさっても尚も上回る圧倒的な力に―――

          「天地創造の神槍(グングニール)!」

威力をかなり落としているとは言え、その場にいる6人を消しとばすには十分であったはずであった…だが、
直撃を受けたのは立花響ただ一人だけ、最後に過ちを悟った彼女は『天地創造の神槍』をこの身に受けることで
5人を助けたのだ。そのまま追撃をかければ友奈達を討ち取れたが、目的は果たしたと言うとオーディンは
そのまま『ヴァルハラ』へと戻った。

目的は果たしオーディンはヴァルハラへと帰還する。その後は会場の監視を続けるがとりわけ手出しはしなかった。
一度ジルベルトが忌まわしき「ローゲの炎使い」の力を得てヒャッハーした時は飛びだそうとしたものの
結局使いこなせるわけもなくジルベルトが半分自滅したことで介入するまでもなくそのままヴァルハラに留まりつつあった。

参加者達が主催の打倒の為に一致団結して主催と激突する中、オーディンとプレシアは集まった魔力を以て
『究極魔法』の完成と自身が望む『芳乃桜』と『アリシア・テスタロッサ」の復活を試みるが―――

打倒した有塚陣から真の黒幕である彼の事を聞き、他の対主催の援護の下、ついに終着点であるヴァルハラへと
到達した結城友奈、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、風鳴翼、マリア・カデンツァヴナ・イヴの5人

オーディン「良くここまでたどり着いたものだ…ここは神々の戦(バトルロワイヤル)における終着点『ヴァルハラ』だ、
      私達が作り出した、私達だけの世界…」
友奈・スバル・ティアナ・マリア・翼「…」
オーディン「生き延びたようだな…まさかお前たちがここまで大きな器として現れるとは思いもしなかった」
マリア「お蔭さまでね」
友奈「…決着をつけに来たよ」

そして決着をつけるためにオーディンに5人だったが、オーディンは戦う気などなかった

オーディン「決着?お前たちと戦う理由などどこにもない、何故なら私の目的は既に果たしたからだ」
5人「え?」

世界征服、力を手に入れる、世界への復讐…数々の目的を以て集った主催や黒幕であった、それ故に5人は
オーディンやプレシアの目的はそれに類するものだと思っていた。だが二人の目的は『陽だまり』の復活と
『平和』でありその為に必要な魔力が集まった以上、最早戦う理由などない。

ここまで到達した褒美としてオーディンは何故『ラグナロク(バトルロワイヤル)』を引き起こしたのか5人に語る。
「ジークフリードとしての自分」「桜との出会い」「最愛の人のとの理不尽の別れ」「オーディンとしての覚醒」
…当然5人は反発する、そんな事をしても桜は喜ばないと、無論オーディンはそれを肯定する。
心優しい桜は自分の行った行為を許さないかもしれない、憎むかもしれない…それでも自分は愛した
『陽だまり』を何としても取り戻したい、例え悪魔にも神にもなっても桜を取戻し、新たな未来を手に入れる
と、そしてこの『ラグナロク』で生まれた憎悪と恨みはすべて背負うと豪語して…

そしてオーディンは既に自分の実力を見せていた事もあり、5人に対しそのまま他の対主催と合流して
残る主催や黒幕に挑むも良し、もしくはこの会場から脱出するために用意した船に乗り込んで脱出するのも良しと
選択権を与える―――が、5人の下したのは「オーディンの打倒」と言う『決断』はある意味オーディンが
予想した通りでもあった。

オーディン「成程…理屈ではないか、ならば是非もなし…お前たちに教えてやろう、どんな思いも願いも踏みにじる
      この世界の真実を」

戦いは一方的だった、ダインスレイヴの2段重ねとマホウツカイとして覚醒した5人をただ純然たる拳で
容赦なく叩き伏せる、実力差は最初から明らかであった。ここまでこれたことへの賞賛もあって実力の
決定的な差を見せてつけオーディンはその『決断』を諦めるように諭す。その時であった、最初から利用する
つもりのリーゼロッテ・ヴェルクマイスターがオーディンの真意を知り、尚自分を利用することに対して激怒したのか
ヌメロンコードの力を以てヴァルハラに乱入してきたのだ…確かに魔法使い年季も彼女の方が上であり
ヌメロンコードの力を限定的とはいえ使用できた彼女は恐るべき存在だった―――が、

オーディン「バビロンか、貴様は最早用済みだ…それにこの『ヴァルハラ』に土足に入りこんでいい存在ではない」

と「天地創造の神槍」の一撃でリーゼロッテを消しとばす、だが彼女の死は無駄ではなかった、そのヌメロンコードの
一部を5人が取り込んだ事によってさらに覚醒したのだ。そしてオーディンに喰らいつくが、彼女達の目の前に
あるのはただ『絶望』の二文字だけであった。

ヤマタノオロチを絶った刀剣も、ゼウスの一撃に匹敵する銀の腕も、全てを叩き潰すミョルニルの槌も
絶対必中の福音の魔弾も、神々を打倒した満開による勇者の力とそれに加わる撃槍ですら、ただの拳一つ一つの前には
無力だった。何せその拳の一つ一つですら70億の絶唱を軽く凌駕しているのだ、だが彼女たちは諦めなかった。

起死回生の一撃、友奈のガングニールとマリアのアガートラムが繋ぐ拳となったことで再び具現した『Vitalization』
奏者だけではなく勇者とマホウツカイしての5人の力が加わり以前よりも遥かに威力を増したその一撃ですら
銀河を破壊可能な『天地創造の神槍』の前には届かず粉砕され、倒れ伏す5人それでも立ち上がる友奈であったが。

友奈「スバルさん…ティアナさん…マリアさん…翼さん…そんな…」
オーディン「これが現実だ、勇者」
友奈「あ、あああ…」

拳も届かず、そして共に戦った仲間を誰一人守れず、不屈の心を持った勇者の心をへし折るには十分だった。

オーディン「…よくここまで戦い抜いた、惜しむはその『決断』をしたことだ、さらばだ…」

5人にトドメを刺そうとするオーディンであったが、友奈に支給されていた「桜のブローチ」にあった桜の
「オーディンを止めてほしい」と言う残留思念、そして死んでいった仲間の声援…ガングニールに残った響から紡がれる
「リトルミラクル」…小さなキセキが5人を再び立ち上がらせる

スバル・ティアナ「始まる歌!始まる鼓動!」
翼・マリア「響き渡れ、希望の音」
友奈「生きることを諦めないと!」

5人から紡がれる輝きの力、そして希望を紡ぐ力を以て5人は再びオーディンに挑む

ストリームフィールドと一体化したことで666本となった銀の剣から放たれる砲撃と
その剣を収束されたに一撃『黙示録に記されし奏でる歌(アポカリプス・セレナーデ)』

邪神を絶った刀と呪いが解け、制約なしにあらゆるものを絶つスウァフルラーメが一体化し
さらに未来へと紡ぐ刃としてその意思が『気まぐれな戦女神の祝福』によって勝利を呼び
未来へ紡ぎ障害の全てを絶つ一刀『黄金色の剣』

9つの世界から最高の結末を掴み未来へ紡ぐ『雷鳴を打ち砕くもの』とロイミュードの長たるハートの力を
受けたことで更に高みへと昇華した『統べてを超越せし覚醒した九つの雷光(トールハンマー・フルアクセス)』

守るべきものの為に放たれる『福音の魔弾』それを歌と憧れの人に届きたいと言う願いを紡ぐことによって
無数の弾を複数に纏め放たれる『聖邪必滅の星光(シュトルム・スターライトブレイカ―・ファランクスシフト)

マホウツカイとして奏者として勇者として覚醒した4人の猛攻を以てしても『Das Rheingold』で復活するオーディン
だがそれでも彼は押されていた

オーディン「馬鹿な、何故だ!何故これほどの力を!あってたまるか!悲しみこそが未来へと紡ぐ力となるのだ!」
友奈「違うよ!悲しみで繋いだ未来だけなんて辛いだけだよ!だから私たちは希望を以て前へと進む!」

そしてオーディンから放たれる『天地創造の神槍』、友奈も満開の拳を以てそれに正面から立ち向かう。

友奈「届けええええええええええええええええええええええええええ!!」

翼「結城に力を!アメノハバキリ・スワンフルーメ!」
スバル「イルアン・グライベル!」
ティアナ「アルキメデス、うたまる!」
マリア「アガートラム・ストームブリンガー!」

それだけではなかった!
総二『友奈!』
箒『私たちの力を!』
覚悟『今一つに!』
ハート『ぶつけろ!奴に!』
響『この歌に載せて!』

友奈が光を纏い、勇者部の一瞬の思いを込めて『未来』へと言う道を切り開いて走り出す為の一振りの拳

友奈「神討つ拳狼の蒼槍!(フェンリス・ヴォルフ)」

その時だった、オーディンは一瞬だけ友奈の姿にまだ会っていない筈の息子が被って見えた

オーディン「零…二…」

神話にある、ロキの生み出したフェンリス・ヴォルフに、オーディンが喰われる運命がごとく
友奈達の未来がオーディンの永遠を貫いた―――

オーディン「成る程、時の停滞した永遠などで未来には勝てないか…」

悲しみの呪縛から解き放たれたオーディンは潔く敗北を認める、心のどこかでは自分を止めてくれる事を望んでいた
かもしてない、そしてプレシアもリザ・ブレンナーとカルナによって敗北することを知り、集めた究極魔法を5つに
分割し5人に好きに使えと言う、そして自分のようになるなと警告をして、苺や利用していた龍一や会うことが
叶わなかった息子に謝罪の言葉を述べた後、ブリュンヒルデである『桜』の下に寄り添うとオーディン(神)…
ではなくジークフリード(人)として桜と共に消滅した。

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最終更新:2015年12月14日 00:34