【名前】キュルル
【性別】男の子
【出典】けものフレンズ2(アニメ)

【人物】アニロワ6での動向含めキュルルを参照


リピロワ2019での動向】
アニロワ6での死亡後から殺し合いに巻き込まれる。
困惑するキュルルが最初に出会ったのは、自分と瓜二つの姿をしたキュルルシファー(@まおゆうロワ)であった。
理解できない相手に話しかけようとするキュルルだったが、キュルルシファーは恐怖に怯える視線を向けながらも、
器用にも高速でキュルルがかつて持っていたのと同じスケッチブックに絵を描いて、見せつけてきた。
それは拙いものだったが、真っ赤に上に描かれてキュルルの上に、更に赤い色が塗られている絵、『血まみれのキュルルの姿』だった。
キュルルシファーは勝ち誇ったような笑みを向けると、踵を返してどこかへと走り去っていった。
(これはキュルルシファーの行う呪われた未来を現実化する一種の呪術である。
 だが皮肉にも、この絵の呪いは後にキュルルシファー自身に降りかかる結果となった。)


理解不能な遭遇に加え、不穏な絵を見せられたキュルルには、思い出したくもない、目を背けていたい記憶が嫌でも浮かび上がってくる。
出会う相手に傷つけられ、妖しい力で操られ、最期は呼びかける声も届かずに殺された。
その恐怖と無念に心を圧し潰されながら彼は思った。
「言葉だけじゃ誰も動かせない…僕もサーバルやカラカルのような強い力が欲しい…。」


そんなキュルルのところに、焦げる匂いと、爆ぜる音が近づいてきた。
その正体は「おぞましい王様」―――ガッシュ・ベル(@まおゆうロワ)
まおゆうロワでゾンダー化(@ガオガイガー)して発狂し、「息子」(@まおゆうロワ)と共に手を汚したガッシュは、ゾンダー化は解けていたが
己の行いや見せしめにされた「息子」の再びの死など、挙げきれない要因により心は壊れていた。

精神崩壊の果てに、清麿とも息子ともつかない人影の幻を視るようになり、その人影が黒い魔本のパートナーだと思い込むことで、
自己暗示により呪文を放っているという、哀れな有様だった。
そうして不完全な呪文を無差別放火してたところへ、キュルルと出会ってしまった。


キュルルは、自分の胸元ほどしか背丈の無いガッシュに、怯えて立ちすくみ、目を逸らすこともできない。
自分で搔き毟ったらしきその顔面は傷だらけでボロボロで、血まみれのおぞましい顔だ。
ギラギラと輝きながら正気を失った目をキュルルに向けながら、ガッシュはこちらに黒い本を差し出してきた。
怯えて声も出ず体も動かないキュルルに目を向けながらも、キュルルではない「誰か」を見ているガッシュが声を発した。

「…………××××…………」

キュルルではない誰かに呼びかける声。
その顔を見たキュルルは差し出されたその本を受け取っていた。
ボロボロの顔がにいいいいっと歪む。

「………ぎ…よ゙……まろ………!」

(この子は…『迷子』なんだ。)
壊れた子供同士の間に、不可思議なシンパシーが通じたのか、おぞましい力に満ちた本が心を結んだのか、こうして一組の魔物とヒトのパートナーが誕生した。



黒い魔本は持ち主となったキュルルにも影響を及ぼしていく。ガッシュと呪文の力を手にした彼は、
「やった…!この力があれば悪い奴をみんな倒して殺し合いを止めることができる!」と、過激な思想に徐々に憑りつかれていった。

そして1組となった2人が出会ったのはガリガリ君(@混沌ロワ5)。
キュルルに支給された名簿に記載されていた彼の行動は危険人物といえるものだった。
実は彼は今回の殺し合いでは勇気を奮い起こし、今度は他の参加者と力を合わせて脱出しようと決意していたのだが…。
「ザケル!ザケルガ!ザケルガ!!ザケル!ザケル!ザケルガ!!ザケルガ!!!」
キュルルたちは出会い頭にガリガリ君に稲妻を容赦なく浴びせ、殺害した。

力に酔いしれるキュルル達が次に出会ったのは邪神セイバー(@フィギュアロワ)と人見広介(@安価ロワ)の2人組。
この戦いはガッシュとセイバーが戦っている間に接近していた人見がキュルルにベ〇チューをかますというトンデモ行動によって度肝を抜かれ中断となった。
キュルルたちはセイバーと人見、そして道中で出会った邪神モッコスも加えた5人でしばらく行動を共にすることになる。

道中、バイドと化した古明地こいし(@トラウマロワ)との遭遇や人見のセクハラなど多少のトラブルはありつつも、意外と何事もなく時が過ぎていった。
つかの間の平穏は、洗脳されて殺戮マシーンと化していた腹筋崩壊太郎(@安価ロワ)の奇襲により人見が殺されることで破られた。

無言で残り4人の殺戮を続行しようとする腹筋崩壊太郎を、人形2体と協力してキュルルとガッシュは電撃&磁力の攻撃で破壊した。
しかし、変わり者だったが妙に自分を構ってきた人見の死に、キュルルは悲しみや無力感に打ちひしがれる。

キュルルは八つ当たりで地面に叩きつけた黒い魔本の巻末に「Let's have fun!」という禍々しい文字を発見する。
アニロワ6で玉藻前@ゲゲゲの鬼太郎から呪いを受けたことのあるキュルルは、直感的にそれを悪いモノだと判断して削り取った。
(…実はこの文字は殺し合いの主催者によって魔本にかけられた呪いであり、
 SCP-216-JP『タブーなんてない』を研究して劣化再現した、持ち主の精神に悪影響を与えるモノだと推測される。)


キュルル・ガッシュ・セイバー・モッコスの4人はバイド汚染が広がる現在の森から逃げるように、周囲を見渡せる丘へと避難した。
「まるでここは地獄なのだ…」
「地獄…?ガッシュのいたちほーのこと?」
「魔界ではない。地獄というのは恐ろしくて苦しいことばかりの世界で…死んだ悪人はそこに落とされるのだ…」
魔本にかけられた呪いが解けたことでキュルルは段々と不自然に浮足立っていた情緒が収まり、ガッシュも徐々にキュルル達と話が通じるようになった。

森から戦闘音が響くと、セイバーとモッコスの2人はキュルル達に様子を見に行くからこの辺りで隠れているようにと言い、向かっていった。
もはやこの会場のどこが安全かなどわからない。2人は情が移った少年達の平穏を引き延ばすため、危険を排除することを決めた。
叶うことならば、この殺し合いを打破できる者たちを助け、キュルル達を元の世界に帰すことに繋がればと、一縷の望みを抱いて。
…それが、この2人とキュルル達が交わした最後の会話となった。

残された2人は様子を窺っていたが、森の汚染の速度は想像以上に広がり、このままではいずれ殺し合い会場全体が吞み込まれると思われた。セイバーやモッコス達も危ないかもしれない。
正気に戻るにつれ、ガリガリ君、腹筋崩壊太郎を殺してしまった罪悪感や、贖罪のため、生きてる者のため何かをしなければという焦りに突き動かされ、キュルルは考える。
「みんなを逃がしながら、あの森を焼こう」
それをガッシュに伝えると、表面の黒が剥がれ落ち、かすかに赤色が見えている魔本が輝いた。
呪文が危険なものではないと直感したキュルルは、それを唱えた。

「ラージア・ピュアフォジオ・ザケル」

唱えると熱をもたぬ稲妻が広がり、当たったものを浄化する新呪文だった。
この新呪文により森のバイド汚染は浄化され、バイド化していた古明地こいしも浄化され、穏やかに消滅した。


森に降りたキュルル達は倒れていた野獣先輩(@混沌ロワ5)、キリト(@混沌ロワ5)、岩谷尚文(@オールカオス)と出会う。
傍には、浄化の影響で鬼の割合が薄れ、穏やかな死に顔で横たわる猗窩座(@トラウマ)が、ようやく消滅するところだった。
野獣先輩が瀕死の尚文を教会へ移動させようとした時、マーダーのアベル(SCP-076)(@混沌ロワ5)が襲撃してくる。
そして彼らに応戦する対主催の面々を、1人(アベル)を襲っていると勘違いした(一応)危険対主催でいじめっ子ホモの東郷忠和(@オリ学園)もアベルに助太刀する形で参戦。
キュルル達はキリトと分断され、アベル相手に戦うことになった。

短い時間の交流だが心が通じ始めたキュルルとガッシュは、心の力が不安定ながらもアベルという強敵相手に善戦する。
しかし、あと一歩で押し切れそうなところで優勝狙いマーダーの加古川飛流(@平成ロワ)が乱入してキュルル達を狙ったことで、一瞬の隙が生まれた。
そして、アベルの暴力が、キュルルとガッシュをまとめて貫いた。

他者の悪意に翻弄され、ボロボロされた精神状態から紆余曲折を経て立ち直り始めた彼らだったが、正気になるにつれて得た「迷い」が命取りとなった。


 傷だらけで、汚れ、煤けて、掠れて、元の姿もわからなくなった本が、砂となって消えていく
 彼らが歩むかも知れなかった可能性のページもまた、こうして消えた
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最終更新:2024年01月16日 13:38