大和田紋土

【名前】大和田紋土
【出典】ダンガンロンパ
【性別】男
【年齢】 16（18）
【名ゼリフ】
【支給武器】
ギフトカード＠遊戯王ＯＣＧ
【本ロワの動向】
原作死亡後より参戦。
登場話でいきなりホリカワ自殺の煽りを受けて血まみれの大和田常務とご対面。時期が時期であったために精神的に不安定だったこととシチュエーションがまずかった故に思わず大和田常務を殴りつけてしまうも、常務の必死の抗弁により諸々のことが誤解であることに気づく。
その後は大和田常務に素直に謝ると、騒ぎを聞きつけてやってきた太宰、キリスト、アクエンアテン、鈴音、和音と接触。
全員が殺し合いに乗り気でないことを確かめると、自衛のために皆で寄り集まって行動することになる。

チームを組んでからは何度かマーダーに遭遇しているが、大和田常務の土下座とキリストの説教、そして太宰の「生れて、すいません」の言葉により戦闘を回避することに成功。
ちなみに紋土も大和田常務と一緒に人類の代表としてマリオン（セーシェルゾウガメ）とマーサ（リョコウバト）に土下座している。

そんなネタばかりでシリアスとは程遠いチームであったが、中盤以降は一気に真面目になる。
まずは王さまがロワ会場に建てた城の攻略に参加、アクエンアテンや常務と共に城内部に乗り込み王さまの家来相手に喧嘩で鍛えた体を武器に無双
遂には玉座にてアクエンアテンが王さまを厳しく断罪するも、道中の戦いにより城が崩壊。仲間たちは死んだりはぐれたりで壊滅してしまう。
紋土の傍に残っていたのは大和田常務一人だけ。他の皆はどこに行った、そう思っていると瓦礫の中からただ一人生き残ったマーダー・ロボひろしが現れる。
長い戦闘により疲れと瓦礫による怪我、もはや大和田たちに戦う力はなく、そのままロボひろしに殺されるだけだと予想されたが―――

大和田常務「やれええええ！！大和田あああああ！！」

大和田常務、突然の覚醒。ぶっちゃけ王さまとの戦いでもあんまり役に立たず、道中は土下座ばかりだった彼がここに来て恐怖を振り払いロボひろしに突貫していく。
あまりに予想外な展開に紋土は目を丸くするも、しかし常務の「逃げろ！逃げてお前は生き延びろ！」という言葉に動かされ、なんとかその場から逃げ出すことに成功する。

戦い疲れこそあれど命に別状はなく、ほぼ五体満足で王さまの城から脱出できた紋土。
しかし、最後の最後で大和田常務を見捨てた形となってしまい、「男らしさ」に強く拘る彼の心は酷く打ちのめされたのであった。

その後は不二咲や自分一人だけ守られて生き延びたことへの贖罪のため、対主催たちを助けていくことを誓う。
支給されていたギフトカード（相手ライフを3000回復）を使い、傷ついた対主催たちを無心で癒していく大和田紋土。
放送の度に王さまの城崩壊時にはぐれてしまった仲間の名前が呼ばれ、ただでさえ打ちのめされた心を更に痛めつけながらも他者に手を伸ばし続ける。
人を助けるのは善心ではなく贖罪と強迫観念から。しかしそれでも助けられた参加者たちは大和田に笑顔とお礼の言葉を向け、無意識のうちにそれは大和田のささくれ立った心を溶かしていく。いつの間にか彼は助けるべき相手から自分が助けられているということに気づくのだった。

そんな彼の助けの旅は、なんと主催戦直前まで続くことになる。中盤で巨大怪獣が一気に減ったことにより、マーダーの絶対数も減り一度もマーダーと遭遇することがなかったためだ。
しかしその頃にはヘドラと戦った参加者と多数接触していたことが原因となり、大和田の体もヘドラの毒に蝕まれていたのだった。
ギフトカードは自分以外の誰かを癒すカード。自分を癒すことはできない。
肉体の限界で主催との決戦にはついていけないと感じた大和田はハルバード乗船を拒否。道で拾ったバイクを動かし、死ぬまで一人のツーリングを始める。
死ぬ前くらいは好きなことをしていたい。それはそんな気持ちの表れだった。

誰もいない道、眩しいくらいに照り輝く太陽。痛覚を感じなくなりつつある体をバイクに預け、彼は目的地も定めずひたすらに走り続ける。
ふと、隣に何かが見えたような気がした。

それは自分と同じくバイクに乗って併走する兄・大亜の姿。そしてそれを見守る不二咲や常務、それに死んでいった仲間たち。
幻想の彼らは、たった一人生き残った紋土を責めるでもなく、ただ笑顔と共に何かを口々に囁くだけ。
それは決して罵倒や怨嗟の声ではなく、自分の思い上がりでなければお疲れ様やご苦労様という労いの言葉で……

「この殺し合いの中でくらいは俺は強い男になれたかな･･････兄貴、不二咲、常務、みんな･･････」

そうして彼は静かに息を引き取り、なおも止まらないバイクは彼の死体と共に断崖絶壁から転落して海に消える。
しかし、殺し合いの中で懸命に足掻き続けた彼の魂は、仲間たちと共に今でも走り続けているだろう。

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