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ロイヤルガード喫茶店4

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ロイヤルガード喫茶店・4


「ふぅ・・・」

喫茶店営業一日目。
一通りの仕事を終わらせた僕は休憩室のベッドに腰を下ろしていた。

「・・・疲れた」

全身を襲う疲労感に思わずそんな言葉が漏れる。
客の入りは思ったほどでもなかったけどやはりこの人数ではとても忙しかった。
何せ接客と調理を同時にこなさなければ間に合わないというほどだったのだから・・・
まぁ・・・それでもこうしてやり遂げることはできたのだからそれはそれで良しとしよう。
でも・・・・・

「やっぱし店員五名あまりで営業っていうのも無理があるよ・・・本当」

せめてもう少し人数がいれば負担も少しは減ると思われるのに。
まぁ・・・テンレンさんに捕まってしまったて時点で諦めるしかないか・・・

・・・コンコン

ベッドの上で少々ボーっとしていると、休憩室のドアがノックされた。

「レヴィさんいるー?」

ドア越しに聞こえる声は熱暴走さんのものだ。
ガヤガヤと小さな話し声が聞こえる手前他の人達もいるのであろう。

「はい、いますよ」

「あ、よかった、死んでなかったんだ」

死んでなかったって・・・どんな状態に陥っているんですか僕は・・・

「とりあえず入らせてもらうね」

熱暴走さんのその言葉とともに皆が休憩室の中へ入ってくる。
その手には一人一人大きな袋が持たれていた。

「えーっと・・・その袋は?」

「ん?いや今日は色々働きづめで精神使ったから気分転換にパーっと盛り上がろうと思って・・・」

そう言いながら熱暴走さんは袋の中身をドサドサと机の上に出していった。
お菓子や飲み物・・・色々なものがある。
・・・中には何か変な名前のものも混ざってたような気がするけど気のせいだろう・・・
うん・・・蛹漬けとか乾燥ミミズとか奇妙なものあるわけないもんね・・・・・

「熱・・・お菓子ばっかだね、そんなのばっか食べると太っちゃうよ」

袋から出た大量のお菓子を見たイーノさんがからかい気味にそう言葉を放つ。
どうやらイーノさんの袋には違うものが入ってるようだ。

「むぅ・・・じゃあいの君は何持ってきたの?」

「僕は果物を持ってきたよ」

頬を膨らまして拗ねたように言う熱暴走さんにイーノさんは袋の中身をひょいと見せる。
確かにそこには色取り取りのたくさんの果物が入っていた。
僕も果物は好きだからこういうのは結構嬉しいな。
もちろん熱暴走さんの持ってきてくれたお菓子も嬉しいけど。

「疲れた時には甘いものも必要ですの」

そう言うふんわりですのさんの持っているものは袋ではなく可愛くデコレーションされた中くらいの箱だった。
中身はシュークリームやケーキ類・・・名前の通りふんわりとした感じのものであった。
うん・・・どれも中々美味しそうだ。

「テンさんは何を?」

「いやぁ・・・やっぱ盛り上がるって言ったらこれしかないでしょう」

僕の尋ねにテンさんは力強く言いながら袋の中身をドン!と机の上に置く。
それは大きな瓶で先端に栓がついててラベルには英語かどこかの言葉で何か書かれているもの・・・
つまり・・・

「お酒・・・ですか・・・」

「勿論、やっぱこういう席にはお酒がなくっちゃね」

テンさんは嬉しそうにそう力強く語っている。
けど・・・

「僕は未成年なんですが」

というか僕だけじゃなくてテンさん以外の皆未成年だったよね・・・確か。
だから事実上お酒を飲めるのはテンさんしかいないはずなのに。

「何でこんなに買ったんですか・・・」

目の前に並べられた酒瓶は5本もあった。
明らかに一人で飲む量じゃあない・・・
というか5人で5本ってのも一人1本ってことでかなり多い気がするけど・・・

「大丈夫だよレヴィさん、私も飲んだことあるけど平気だったよ」

「僕も」

「私も平気でした」

むう・・・
どうやら僕以外の皆さんはお酒強いようですね・・・
まぁ未成年でお酒飲むってのが間違ってるんですが・・・
でも僕は・・・こんなにたくさんお酒を飲める自信はないです。
むしろ一杯でぶっ倒れる自信がありますね・・・
僕はお酒弱いんですよ・・・

「せ・・・折角ですが・・・僕はお酒は遠慮しておきます・・・」

「そうは問屋が降ろすと思って?」

僕の発言にテンさんは怪しく笑いながらそう言葉を返してきた。
あの・・・何故に酒瓶を持ちながらこちらに詰め寄ってくるのですか・・・
まぁ何故って聞くまでもない・・・けど・・・

「まぁ最初は試しに一杯」

「じょ・・・冗談じゃないです!」

一杯でも倒れる自信があるというのに易々と飲んでたまりますか・・・

「僕はお酒本当に弱いんですから・・・一杯でも死活問題なんです」

「・・・ちぇ・・・」

僕の言葉にテンさんはしぶしぶ席に座ってくれた・・・
けど・・・とりあえずここは一旦離れるのが一番かな。

「じゃ・・・じゃあ僕はイーノさんが持ってきた果物を切ってきますので、皆さん待っていてください」

「あ、僕も手伝うよ」

そう言ってイーノさんと一緒に裏のキッチンへと向かう。
この時・・・残ったテンさん達が怪しく目を光らせていることに僕は気づくよしもなかった・・・


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