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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ
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ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ

――蒼のジェラシー――

最終更新:

rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集


「ああもう、またこんなに散らかして…」
翠星石との相部屋である自分の部屋を見て蒼星石は呆れたように溜息を吐いた。
お菓子は食べっ放し服は脱ぎ散らかしっぱなし、更には翠星石の机の上もグチャグチャ…。
だらしないのは分かってた事だが、片付けるほうの身にもなってほしい。
「…まあ、だから僕がずっとそばに居てあげなきゃダメなんだけどね…」
それでも許してしまうのは、やはり翠星石が最愛の人だからだろうか。
双子の姉であり恋人、だからこそすべて許してしまう。
そんな甘い自分を自嘲気味に笑い、やれやれと片付け始めた。

「あれ…なんだこれ」
ベッド上に脱ぎ散らかされた服を片付けていると見慣れない物を見つけた。
それを手に取り裏返してみると、それは水着姿の雛苺の写真だった。
「…雛苺? 何でこんな写真が…?」
これは前にみんなで海に行った時に撮った写真。
その時の写真は全員にそれぞれ渡したから、こんな写真が残っているとは思わなかった。
ただ単に渡し忘れたのだろうかと思ったが、それにしてはシワが多く渡す物としては考えにくい。
そもそも、なんでそんな写真がベッドの上に…?
考えを進めていくうちに蒼星石の胸にチクチクとした棘が刺さっていくような感覚がしてきた。
不快な感情が沸きあがってきて、無意識の内に手に力が入る。
「…何で…? 何でこんなのを…」
嫌な想像が沸きあがってきて、それを振り払うように頭を振る。
それからそれを忘れるように部屋の片づけを再開させたのだが、胸のモヤモヤは晴れなかった。

「ただいまー。ふう、今日も部活が疲れたですぅ…」
「ああ…お帰り。遅かったね」
部屋の片付けを終え、夕飯の準備をしていると部活を終えた翠星石が帰って来た。
「う~ん、良い匂いですぅ。今日は何ですか?」
「今日はペペロンチーノだよ。そうそう、部屋片づけしておいたから」
「どうもありがとうですぅ」
片づけした事を伝えると翠星石は蒼星石の頬にキスをした。
それで蒼星石の頬も緩んだが、写真の事を思い出し不快な物が胸に沸く。
「どうしたですぅ? 何かあったですか?」
「え…いや、なんでもないよ。もうすぐ出来るからお皿出してくれる?」
「…何でもないなら良いですけど…」
そう言いながら食器棚に向かう翠星石。
「…そう言えば…」
その背中に思わず声を掛け、翠星石がこちらを向いた。
だが、その顔を見て思わず言葉が詰まる。
聞いてどうするんだ、聞いてどうなるんだ、そう冷静な頭が問い掛ける。
「何ですか?」
「…あ、いや…化学の宿題っていつまでだっけ?」
「え、来週ですけど」
「そう…ありがとう」
適当な言葉で誤魔化し、調理の仕上げに掛かる。
もう忘れよう、そう思いながら。

それから二人で夕食を食べ終わると、風呂が沸いたのを知らせるコールが鳴った。
「あ、お風呂沸いたみたいだね」
「そうですねぇ。食器片付けておくから先入っていいですよぉ」
「良いの? じゃあお言葉に甘えて先に入ろうかな」
「そうするですぅ」
翠星石に片づけを任せ、着替えを持って風呂へと向かう。

それから風呂に入りぼーっとしていると、あの写真の事がまた気になりだした。
忘れようと思ってるのに、どうしても頭から離れない。嫌な予感がしてならなかった。
「…そう言えば最近翠星石としてないな…」
思い返すとここしばらく翠星石と夜の営みをしてないことを思い出した。
以前は週に少なくとも3回は体を重ねていたのに、もう2週間ぐらい体を重ねてない。
いつも向こうから求めてくるのだが、これはもしかしたら自分からしてもらうのを待ってるのかも、と思った。
そこであの写真がそんなに気になるのは、自分が欲求不満だからかも知れない…そう思うと納得が行くような気がした。
「たまにはこっちから襲っちゃおうかな…」
蒼星石は笑って、今夜こっちから襲うことを決めていやらしい笑みを浮かべた。
翠星石の喘ぎ声や肌の感触を思い出し、蒼星石の体も疼き始めた。
「…よし、今夜イっちゃおう!」
そう意気込んで浴槽から立ち上がり、蒼星石は風呂から出た。

「翠星石、出たよ…って、あれ…?」
着替え終わって翠星石を呼ぼうとリビングに行ったが誰もいなかった。
まだ片づけが終わってないのかも、と思ってキッチンに行っても翠星石はいない。
「部屋に行ったのかな…ん?」
キッチンを見渡すとある事に気が付いた。
シンクに食器類がまだ洗われないでそのまま水に浸けてあった。
普通ならもうとっくに洗い終わっても良いはずなのに、このままどこに行ったのだろうか。
「何でこんな中途半端なまま…何かあったのかな」
疑問に思いながら、相部屋へと向かって行った。

部屋の前まで来てドアをノックしようとした時、扉越しに変わった声が聞こえて来た。
『…あ…うん…はぁっ…』
「…翠星石…」
ドア越しでも分かるくらいの甘ったるい声。
なぜそんな声が聞こえてくるのか一瞬分からなかったが、写真の事を思い出し一気に全身から血の気が引いていった。
これまで考えようとしていなかった可能性が浮かんできて、全身から嫌な汗が吹き出す。
「…いや、そんなこと、あるわけ…」
湧き上がる吐き気を堪えながら、ドアをそっと開けて中を窺う。
中では翠星石がベッドに座り、何か紙切れのような物を見て惚けた表情をしていた。
その反対側の手は、スカートの中のパンツ内に潜り込ませていてそこでもぞもぞと動いている…。
誰がどう見ても完全な自慰行為だ。

(…す…翠星石…)
現実に打ちひしがれ、思わず吐きそうになる蒼星石。
それに気付かず、翠星石は夢中で行為を続け更に甘い声を出し続ける。
「あ…ううん…! ひ、雛苺…あぁっ…!」
(雛苺…!?)
疑問はその呟きですべてが一つに繋がり、一瞬にして理解した。
写真の事も、最近求めてこなかった事も…そういう事だったのか。もはや翠星石の心に自分は…。
そこまで理解して、蒼星石の心は完全に壊れてしまった。
「あっ、ああ、雛苺…ああぁぁん!!」
一際大きい声を出し、翠星石の体が震えて絶頂を迎えたことを知らせた。
それからぐったりして肩で息をしながらベッドに倒れこみ、うっとりした表情で手の写真を眺める。
「…雛苺…好きですぅ…」
「…そう、だったんだ」

ギィ、と音を立てドアを開けて部屋に踏み込む。
そこで蒼星石に気が付き、翠星石は慌てて起き上がった。
「そ、蒼星石!? いつからそこに…」
「…雛苺」
「っ!」
濁りきった目でその名前を呟かれ、翠星石の顔色が一気に青くなった。
その翠星石に一歩一歩ゆっくりと迫る。
「…最近求めてこなかったのはそう言うわけだったんだね…」
「う…あ…」
「…雛苺が翠星石の心にいるんだ…僕というものがありながら…」
「ち、違うですぅ! そんな…」
「じゃあこの写真は何!?」
「きゃあっ!」
そう言って乱暴に翠星石の手から雛苺の写真を奪い取った。
その写真は絶頂を迎えたときに力が入ったのか、見つけた時よりもシワが増えていた。
「…何で、何で雛苺なんかに? 僕が居るのに? ねえ何で?」
「そ、蒼星石…ご、ごめ…」

パンッ!
涙目で謝ろうとする翠星石の頬を叩き、更に胸倉を掴んでベッドに押し倒した。
突然の豹変振りに、恐怖で翠星石の目から大粒の涙が幾つも溢れ出す。
「僕が聞きたいのはそんな事じゃないんだ…何で雛苺なんかでオナニーしてたの? 僕がいるのに…」
「ごめんなさいごめんなさい!! 許してですぅ!!」
「…答えたくないなら仕方ない。…僕の事、愛してる? 愛してるよね?」
殺気の篭った笑みで目を覗きこまれ、翠星石は狂ったように首を縦に何度も振った。
「じゃあ、こんな写真いらないね」
「ああっ!」
奪い取った写真を翠星石の目の前で粉々に破り投げ捨てた。
それを見た翠星石は絶望的な顔でその欠片を拾う。
「…そ、そんな…」
「なんでそんな顔するのさ? 僕の事愛してるならいらないでしょ?」
「ひ…酷いですぅ…! えぐ…!」
尚も破られた写真を見ながらすすり泣く翠星石。
それにイラついた蒼星石は翠星石の顔をこちらに向けて強引にキスをする。
更にそのまま唇をこじ開け、乱暴に口内を舌で犯していく。
いつもとは違う、狂った愛によるディープキスに翠星石の恐怖感はますます高まっていった。
「ん、ん~!!」
「…はぁ…まだまだ調教が必要なようだね…。君は僕の物だって事を体で教えてあげなくちゃ…」
口を離し、狂った笑顔のまま問い掛ける。それを見て翠星石の心が絶望に支配されていった。
もうただじゃ済まされない、その事だけを理解して。

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