1月にしては暖かい小春日和の午後、TV局のドラマ収録スタジオでは役者のセリフと動きに合わせてカメラのレンズが動いている。
緊迫した場面の撮影なのか、スタジオでは演技をしている際に出る音とセリフ以外は凍りついたような静けさが漂っていた。
そのスタジオの隅で金糸雀と雛苺は何度も頭を下げている。
……そこを何とかお願いかしら~~
……ダメだよ、もうドラマの配役やエキストラの手配も済んでるんだよ
……どうしてもダメなのぉ?
……ゴメンね、今回は勘弁してよ、その代わり今度は何か仕事をもってくるから、ねっ、そん時は声をかけるよ
そんな会話が聞き耳をたてないと分からないくらいの小声で話されている。
チョイ役でもいいからドラマに出て芸能活動を再開したい。
そう考えた金糸雀と雛苺は知り合いのプロデューサーに声を掛けてみたが、首を縦にふってはくれなかった。
「はぁ~、断られちゃったなの~」
「これでアテは無くなったかしら、どうしようかしらぁぁ~?」
ガクリと肩の力が抜けた2人は、とぼとぼとTV局を後にした。
その頃、薔薇乙女が在籍していた事務所から真紅も彼女らと同じようにため息をつきながら出てくる。
「悪いが解散した君達に回す仕事はないんだよ」
「そんな……」
「残酷なようだけど、これも芸能界ってやつなんでね、諦めてほしい」
さきほど事務所の中で交わした言葉が真紅の気力をより一層萎えさせた。
ため息ともつかない弱々しい吐息を一度ならず二度、三度と出る。
その力なく小さく結んだ口元から出される息が白いものに変わる頃、街の街灯がポツリポツリと灯されていく。
夜の幕が降り出した空は群青色からじょじょに濃さを増していく。
そして月にかかる群雲をうけ、いつもより寂しさを感じさせた。
……これからどうしたらいいの?
駅の改札は仕事終わりの人の群れと、これから夜の街を楽しむ人々を交互に出しては入れていく。
真紅はその人波に押されるように小さな体をホームへと進めていた。
「いったぁ~い、ちょっと~、どこ見てんよぉ~?」
「あっ…銀ちゃん大丈夫…?」
「ご、ごめんなさい…」
ホームに向かう通路で前を歩いていた少女のかかとを踏んでしまった真紅はその場ですぐに謝る。
「こんどから気をつけてねぇ~、行きましょ、ばらしー」
「…うん」
「ほんとうにごめんなさ……」
もう一度誤りながら顔を上げると、そこには先ほどの少女はいない。
ただ見知らぬ人波が右に、左に流れていくだけ。
少し周りに視線を泳がしてみるが、やはり少女の姿は見えなかった。
……ふぅ~~ッ
深いため息をつくと、真紅も周りの人と同じようにホームへ進む。
途中なんどか地下街のショーウインドーに目を向ける、ライトの光に照らされた素敵な服が見える。
大勢の目に止まり、多くの羨望のため息をうけて飾られたマネキン人形。
真紅は、そのマネキン人形に、解散するまでの薔薇乙女を感じた。
そのガラス張りの華やかさと同じ感覚をもっていたはずなのに、今は明日の事すら見えない、非対称的なガラス張りの世界と現実の世界。
そのギャップに真紅の小さな背中は大きな戸惑いと不安が重くのしかかっていた。
「……あれ?」
薔薇水晶はショーウインドーの向かいにある楽器屋から真紅を見つけた。
「ねぇ、銀ちゃん…あの子……さっきの子だよ」
「ふぅ~ん」
薔薇水晶が指差す先にライトアップされたショーウインドーに並ぶ服を見つめる真紅の姿がある。
それをチラッと見た水銀燈は興味なさげな返事をすると、すぐに視線を壁に掛けられているギターに戻す。
赤いボディーに黒、白のストライプペイントが施された派手なギターをなぞるように見つめる水銀燈。
「…銀ちゃん…そのギター好きなの?」
「まぁねぇ~、このギターにはちょっと思い出があるのよ~」
薔薇水晶にそう答えた水銀燈はクスッと笑うと店内にある時計を見る。
「そろそろ行きましょぉ~、遅刻しちゃうわよぉ~」
「…うぅ……私、学校キライ…」
「そう~、じゃぁ、ばらしー置いていこうかなぁ~?」
「…あぁ~ん、まってぇ~、銀ちゃんッ!」
意地悪な笑みを作った水銀燈は店から小走りに出ようとする、その後ろを必死で付いていこうとする薔薇水晶がいる。
……25万か……
店を出る瞬間に振り返った水銀燈は、追いすがる薔薇水晶を通り越して壁に掛けられたギターの値札をチラリとみた。
そして2人は鬼ごっこをするように真紅の後ろを笑いながら走っていく。
……あら、あの子たちは、さっきの?
背後を通っていく声に振り向く真紅。
その前を水銀燈と薔薇水晶の2人は横切っていく。
そして、名前すら知らない2人の後姿を目で追いかける。
だが、そんな真紅の視界を人込みが遮っていき、すぐに2人の背中は見えなくなってしまった。
……あの2人は誰なの?
なぜだろう? あの2人を見た瞬間から言葉に、いや、考えすらまとまらない何か漠然としたものを感じる。
そんな真紅は地下街を通り、改札を抜けてホームで電車をまっている人の列につく。
……なんなのかしら?この感覚…?
そう思っていると地下鉄のライトがホームに滑り込んできた。
プシュッとエアが漏れるような音と共にドアが開き、いつものように無表情の人々を吐き出しては飲み込んでいく。
真紅は背中を押されるように電車に乗り込むと、満員に近い車内で小さな体はカーブに差し掛かる毎にヨロッと振られる。
ヘッドフォンで音楽を聴く者、携帯を片手に忙しくボタンを押している人、新聞を小さく折りたたんで記事に目を走らせている人、つり革につかまり、文庫本を読んでいる人、そんな無機質なほど殺風景な地下鉄の中で真紅は先ほどから難じている予感ともいえる不思議な感覚をずっと考えていた。
なんだか、あの2人ともう一度会えるかも?そんな事を思っていると電車は目的の駅に到着する。
改札を通り、少し長い階段を上ると街の音が聞こえてくる。
行き交うヘッドライトの群れ、人々のざわめき、そんな雑音が真紅の胸にスッと入ってくる。
今まで窮屈な地下鉄の中にいた真紅にとって、ただの日常の音すらどこか軽やかな音色に思えた。
はぁ~~ッ ふぅ~~
夜の空気を吸い込み、そしてゆっくり吐き出すと、冬の気温にさらされた真紅の吐息は白いモヤとなって街に溶けるように消えていった。
…ふふっ
なぜか軽く笑った真紅は足取りも軽く、マンションに向かって歩き出す。
しかし、そんな軽い笑みもマンションに帰ると困った顔をした金糸雀と雛苺を見てすぐに現実に戻ってしまう。
「真紅…ダメだったかしら~」
「プロデューサーの人にまた今度って言われたの~」
真紅が帰ってくると金糸雀と雛苺は言いにくそうに昼間のことを告げる。
それを聞いていた真紅は靴を脱ぎながら事務所で話し合った内容を言う。
「どうやら私たちはプロダクションから仕事は貰えないみたいだわ」
「えぇ~ッ、事務所のほうもダメだったかしらぁ~?」
「うよぉ~、ダメだったの~?」
「ねぇ、真紅、これからどうするかしらぁ?」
「どうするって、なんとかして働かないと住む場所すら危なくなるわ」
「うぅ、今月と来月はいいとして、再来月が危ないかしら~」
薔薇乙女が解散し、事務所からもほぼ解雇状態になった真紅たちは収入がない。
そのため、アイドル時代に貯めていた貯金を使って生活費にあてていたのだ。
家賃はどうにか2か月分は払っていたが、その後のメドが立たない。
しばらく頭を悩ませる真紅と金糸雀をよそに雛苺は愛用のバックからゴソゴソと何やら薄っぺらい雑誌のようなものを取り出す。
「これで仕事を探してみるのよ~」
「それは何なの?」
「アルバイト情報って書いてあるのぉ」
「アルバイト情報誌かしらぁ~?」
「そ~なのぉ、帰りに寄ったコンビニに置いてあったの~」
ほんの少し前まではアイドルという肩書きをもっていた真紅と金糸雀には一般のアルバイトなどという世界は考えたこともなければ、もちろん経験すら無かった。
始めは興味本位でアルバイト情報誌をパラパラとめくっていくと赤いマジックでマーキングされている箇所が目についた。
「これ、何かしらぁ?」
「あっ、それはヒナが書いたの~」
「明電社、何の会社なの、雛苺?」
「う~ん、よく分からないのよぉ~」
「えぇ~っと、なにか電化製品を作ってる会社かしら~、経験、学歴不要って書いてるかしらぁ、あっ、ここ近くていいかも~かしらぁ」
「簡単なお仕事ってかいてあるのよぉ~」
「それに、短期、長期どちらでもイイみたいね」
「真紅、どうするかしらぁ、一応チェックしとくかしらぁ?」
真紅は金糸雀の声にしばらく目を閉じて考えてみる。
このまま望みが薄い事務所からの仕事を待つよりも今は少しでも収入がほしい。
しかし簡単に芸能活動を諦める気にならない真紅は自分でも思いがけないことを口走ってしまう。
「働いたら負けだわ」
「負け? 何に負けるのかしらぁ~?」
「せ、世間と自分自身なのだわ…」
「ほぇ~、自分自身?」
「そうよ、だって私たちはヤリたい事をするために芸能界に入ったわ、
それなのにこんな事で夢を諦めたらそこでお終いだわッ」
「じゃ、真紅には何かイイ考えがあるかしらぁ?」
「そーなの、ヒナ達はもうお金が少ないのぉ~、お金が無かったらうにゅ~も買えないのぉぉ」
「そんなのは分かってるわ、でも少しは考えさせて頂戴」
「でも面接の期限はあと3日しかないかしらぁ」
「それも見れば分かるわ、でも…とにかく私はもう少し考えたいの。アルバイトの件は貴女達で決めて頂戴」
それだけ言うと真紅はリビングから部屋に行く。
ドアを閉めるとき金糸雀と雛苺の声が聞こえた。
「何かしらぁ、今の真紅の態度? どうするつもりかしらぁ?
とにかくさっそく面接の履歴書を書くかしら~」
「あっ、ヒナも書くの~」
そんな2人の声を聞きながら真紅はドアを静かに閉めた。
そして力なくイスを引き、背もたれに体重をかけて深く座る。
頬杖をつく真紅の目はただぼんやりと机の上にある時計の秒針を追いかけていた。
………まだ20分もある……
ここは都立桃種定時制高校。
昼間は仕事や家事など、なんらかの事情で全日制の高校に通えない、または高校卒業の資格が欲しいと望んでいる人達が通っている。
そんな教室で薔薇水晶も真紅と同じ姿勢で時間の経過を目で追っていた。
ただ真紅と違うのは周りには熱心に黒板を見ている人、仕事の疲れで授業が睡眠薬となって居眠りをしている人などがいる。
横に座っている水銀燈にいたっては授業などそっちのけで携帯電話の電卓機能を使って何やら計算をしていた。
……やっぱり今の給料じゃぁ、あのギターを買うのは再来月くらいねぇ~
何度か計算をしてみるが、どうも今すぐという訳にはいかない。
手付金だけでも払っておこうか?そう考え出した時、授業終了のチャイムが鳴り出す。
その音にハッとわれに返ると、周りではガタガタとイスから立ち上がる音がきこえてきた。
そしてその音に混じって薔薇水晶の明るい声がすぐ横でする。
「…銀ちゃん、終わったよ……」
「もうそんな時間なのぉ~、そう言えばお腹すいたわねぇ~ばらしー」
「…うん、私も…すいたよ…もう、ペコペコだもん…」
「じゃ、帰りに何か食べましょうかぁ~?」
「うんッ、私…えぇ~っと、え~っと……エビフライがいい…」
「エビフライが食べたいのォ~?」
「うん…エビフライ、エビフライ…エビさんぴょんぴょん……」
「ふふふ、ほぉ~んと、ばらしーはお子様みたいねぇ~、いいわ
帰りにファミレスに寄りましょ~」
落書きだらけの教科書をバックに入れると水銀燈と薔薇水晶は校門を出て手をつなぎ、楽しそうな笑みを浮かべて歩き出した。
*
平日のファミリーレストランはそれほど混雑していない。
仕事帰りに一息つく者、時間を持て余した大学生などが数組いるだけ。
水銀燈と薔薇水晶は窓側の席に付く。
そこにウエイトレスがメニューをもってくると薔薇水晶は目を輝かせて、すぐさまエビフライセットを注文する。
それに対し、水銀燈は控えめな食事ですます。
「ふぅ~、ふぅ~……エビさん熱いよ」
「そぉ~、ゆっくり食べなさい」
「…うん…ふぅ~、ふぅ~……」
エビフライに息を吹きかけながら頬張る薔薇水晶を見ながら水銀燈はフォークでシーフードサラダをつつき、頭の中はあのギターを想像していた。
……とにかく買うには節約しなきゃねぇ~
そう思いながら水銀燈は横に座席においたバックの中から教科書と
ノートに混ざって入っている1枚のCDを取り出す。
「…銀ちゃん、そのCD好きだね…」
「まぁね~」
そう短く答えた水銀燈は、サラダに入っているプチトマトをフォークで転がしている。
そして、薄汚れたCDケースには天使がタバコをもっているジャケットを見つめる水銀燈の脳裏にはあの日の煙に隠れた夜明けを微かに思い出す。
……クッ!!
手にしているCDケースに思わず力が入る。
苦い顔付きになった水銀燈はしばし目を閉じる。
まぶたの裏と耳の奥には忘れようにも忘れられない光景と声がこだまする。
―――――――水銀燈…オレはもうええから、はよう、逃げェ………
―――――――イヤぁ~ッ!!私、そんな………
―――――――オレはもうアカン…お前だけでも………
目を閉じた水銀燈の額には薄っすらと汗がにじみ出している。
転がしていたプチトマトにグサリとフォークが突き刺さる。
「銀ちゃんッ!! どうしたの…銀ちゃん?」
薔薇水晶の声で目を開けた水銀燈は胸の奥から重い吐息をこぼしながらも笑みを見せる。
「ふふ、大丈夫よぉ、何でもないわぁ~」
「…ほ、ほんとー?……本当に大丈夫なの…銀ちゃん?」
心配そうに水銀燈を見ている薔薇水晶の目を大きくパチリと開けられ、ジワリと薄い涙の膜がにじんでいる。
「そんなので泣かないでよぉ、私は何でもないんだからぁ~」
「…うん……でも、なんだか…さっきの銀ちゃん怖かったよ…」
「ふふっ、そぉ? ゴメンね、ばらしー、食べ終わったら帰ろうかぁ?」
「……うん、もう私…エビさん食べたから…帰ろぉ、銀ちゃん」
2人が店を出て部屋に帰っていると近くの家々からは楽しげなTVの音とお風呂に入っているのだろうか、曇ったガラスの向こうからお湯が溢れる音などが聞こえている。
小さなアパートに2人で暮らしている水銀燈と薔薇水晶も1日の疲れを取るため早めに湯船につかる。
「ふぅ~、今日も疲れたわぁ~」
まだ二十歳にも届いていない少女にとって昼間の仕事と夜の勉学に疲れた体をほぐすように湯船の中で両腕を伸ばし、背伸びをしながら一息つく。
そして先ほどファミリーレストランで思い出した記憶の断片を払拭するように蛇口から冷たい水を出すと、それを両手ですくい、顔をひたす。
……冷たぁ~い
十代の肌はその水を弾くようにツルンっと水銀燈の頬を滑って湯船に落ちた。
濡れた長い銀髪をバスタオルではさむように出てくると、先に風呂から出ていた薔薇水晶は湯上りのため火照った体を冷やすように紙パックの牛乳を美味しそうに飲んでいた。
「…銀ちゃんも…いる?」
「私はピルクルがあるからぁ、牛乳はいいわぁ~」
冷蔵庫からお気に入りの乳酸菌飲料をのどに流しながら薔薇水晶のとなりに座る。
「…エヘッ…銀ちゃんの髪…いい香りがするね…」
「そぉ? 同じシャンプーよぉ~」
ニコッと笑う薔薇水晶は水銀燈にキスをするかのように顔を近づける。
視力が極端に悪い薔薇水晶はコンタクトを外すとよく見えないからだ。
幼い頃に両親によって虐待をうけていた彼女の左目はほぼ見えないといっても大げさではなかった。
それを知っている水銀燈はより彼女に自分の顔が見やすいように自らも顔を近づけていく。
「……同じシャンプーでも…やっぱり銀ちゃんのほうがいい香りだよ」
「ふふっ、そうなのぉ~?」
互いの鼻がくっつくほど近付いて微笑みを浮かべて話す。
彼女達2人にとっては当たり前の光景である。
「ねぇ、銀ちゃん……銀ちゃんは…どこにも行かないよね?」
「ふふ、当然でしょ~、私はばらしーといつも一緒よぉ~」
「エヘヘ……嬉しい……銀ちゃん大好きぃ」
虐待をうけ、挙句の果てには捨てられ、施設に保護された彼女は誰も信じられないと深く傷ついた心を癒すことはできなかった。
しかし、そんな時おなじ施設にいた2歳年上の水銀燈と出会った。
同じ心の傷をもっていながらも強く美しい彼女に引かれ、そしていつも一緒にいた。
「私もばらしーのことだぁ~い好きよぉ~」
「うぅ~ん……銀ちゃん」
水銀燈に抱きつき甘える薔薇水晶。
そんな薔薇水晶にとって水銀燈は優しい姉であり、そして恋人でもあった。
薔薇水晶が中学を卒業すると2人は逃げるように施設から出ると仕事をしながら、夜は定時制高校に通い2人で暮らし始めた。
ここは彼女にとって夢にまでみた家族の暖かさを感じされてくれる。
「ふふ、ほぉんと、ばらしーは小さい子みたいねぇ~」
「…だってぇ…銀ちゃん大好きなんだもん……」
「ふふ、ほらぁ、ばらしー、牛乳があごに付いてるわよぉ~」
そういいながら水銀燈は薔薇水晶の唇からこぼれた牛乳の滴をペロリとなめる。
その舌はあごからゆっくりと上がっていき、互いの吐息が感じられると、そのまま2人の唇は重なる。
そして絡み合い目を閉じ水銀燈を感じる薔薇水晶は強く背中を抱く。
馴れ合う指先に薔薇水晶は子猫のような声で答える。
2人の静かで、そして熱い遊戯。
そして、ぐったりとして肩で大きく息をし、水銀燈の胸に顔を乗せたままいつのまにか眠ってしまった薔薇水晶の髪を優しくなでる水銀燈。
……ばらしーは私がずっと守ってやるわぁ
そう思いながら薔薇水晶の安らかな寝息を聞き、水銀燈も同じように眠りの中へと落ちていく。そして彼女は夢を見る。
最終更新:2007年02月12日 21:22