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ひいらぎレールジャーナルスペシャル

最終更新:

healagi

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「開かずの踏切」という言葉を聞いたことがあるだろうか。


関東や関西などの大都市圏で長い間遮断機が閉まってなかなか通れない踏切をそんな風に呼んでいる。

国土交通省ではボトルネック踏切という呼称が存在し、「ピーク時の遮断時間が1時間あたり40分以上となる踏切」または、「1日あたりの踏切交通遮断量が5万台時以上となる踏切」という定義まで設けている。



さて、ここは名古屋市熱田区にある名古屋鉄道(以下「名鉄」)の神宮前駅。

三大神器の一つ、「草薙の剣」などを祭っている熱田神宮の最寄り駅であり、名古屋本線と常滑線が分岐する。
全ての列車が停車する名鉄の主要駅だ。

ちなみにひいらぎは毎日この駅から職場まで歩いている。


この駅の北側(金山・名古屋方)には長らく「開かずの踏切」として知られる踏切が存在した。


この踏切は名鉄でも最も運転頻度の高い金山~神宮前の複々線にある上に、すぐ隣にはJR東海道本線も通っていて、終日に渡ってひっきりなしに列車が通る超過密区間となっている。

名称は名鉄側が「神宮前1号踏切」、JR側が「御田踏切」という。


この日(2012年6月30日)を以てこの踏切は廃止されることになった。
自分は別れを忍び、最後の活躍の様子を見てきた。


現地には自分と同じく別れを忍んで見物に来ているファンが多くいた。


その記録を約30分の動画にまとめたので暇な人は見ると良いだろう。



さて、動画を見ていればこの踏切が明らかに他と異なるのがお判り頂けると思う。


開かずと言う割にはかなり頻繁に遮断機の上げ下げが行われているのが見て取れるが、
それはこの踏切の特徴による賜物である。



そうこの踏切、それぞれの遮断機を係員が動かしているのだ。つまり、手動踏切である。


踏切には第一種から第四種まで区分分けがあるがこういう手動踏切は第一種乙踏切と区分される。

都会でもちらほらとあった手動踏切であったが年々数を減らしている。

手動踏切では自動ではできない柔軟な動きが可能になっており、少しでも通
行しやすくなるように図られている。


その象徴ともいえるのがこの状態。半開。


この時、自動車は通れないが人と自転車が通行できる。


踏切全部は通せないが、このように途中に安全地帯があり、そこまでは通そうという意図でやっている。


ちなみに安全地帯の横にあるこの建物が遮断機を上げ下げする操作室である。


そう言えばこの写真、どこから撮ってるかって?


実は踏切のすぐ北にはこのような歩道橋があるのだ。踏切待ちが嫌な人はこちらからどうぞということである。


しかし、実際は歩道橋を使う人はほんどなく、踏切をそのまま通過している。
特にご老人の方には歩道橋の階段を昇り降りするのがしんどそうだ。



さて、この手動踏切はやっぱり危ないということで廃止が決まった。

2007年に自動車との接触事故未遂が2度も発生した。
それに伴い警報音を大きくしたり作業員を増やすなど出来る限りの安全対策を強化したが、2008年と2009年に計2回、死亡事故が発生してしまったのである。



そして、エレベータ付きの新しい歩道橋を2016~2017年くらいに作るそうである。
このエレベータは自転車も入れる大型のものだと聞いている。


そして自動車は強制的に迂回経路を取ることになる。
ついてに言うと歩道橋が出来るまでの4~5年間は自転車も迂回である。


廃止前に建設できなかったのは何かしら理由があったのかどうか定かではないが、これによってこの付近の交通地図はがらっと変わる。


それは自分にとって日常風景の変化でもあった。
でも何日か経つうちにそれをまた日常だと思ってしまうのだろうか。



しかしそれでも自分はその場所を見て思い出すことだろう。

人々を安全に通行させるために日夜遮断機を上げ下げする人たちがいたことを。

※追伸(7/2)


7月2日、帰りに見た踏切。
撤去はされておらずただ柵が設けられただけだった。


だが降り切った遮断機にどこかさびしさを覚えるのはなんでだろう


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