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『未確認飛行船』


(キャラ) フランチェスカ・ルッキー二、アグモン、今泉慎太郎





 バトル・ロワイヤルに巻き込まれた時に対主催がすることは何だろうか。

『みんなーー!! 殺し合いなんてやめようよーー!!』

 そうだね、拡声器を使って殺し合いの反対を呼びかけることだね。


 フランチェスカ・ルッキー二は激怒した。
 必ずやか(書けない)の邪智暴虐(読めない)のも……も……もし?(憶えてない)とにかく告白に出てくるエイズ入りの牛乳飲ましてくるやべぇ女教師をギャフンと言わせてやることにした。
 ルッキー二に命の授業だとかの意味はわからぬ。ルッキー二はろくに学校も行かず、軍人としてウィッチとして戦っている。そこにあるのは、故郷とそこに暮らす人を守りたいという愛郷心であり、純粋な願いである。
 だからいつの間にか持っていたカバンに拡声器が入っていた時、ルッキー二はそれを使うことを躊躇わなかった。これを使って、家族や戦友、そして殺し合いに巻き込まれた参加者たちや、勝手にデスゲームの舞台にされてしまった住民たちを避難誘導しようとした。
 もしかしたら危険な人が来るかもしれないし、なんならネウロイを呼び寄せるかもしれないが、かもしれないを考えてじーっとしていてもどうにもならない。同じかもしれないなら、誰かを助けられるかもしれないことを願う。それに、ルッキー二は天才ウィッチだ。ストライカーユニットが無くても並の大人に負けたりしない。
 そんな風に考えていた彼女が最初に目にした動く者は、街路を練り歩く子供のドラゴンだった。

「え!? なんで子供のドラゴンなんか参加者にしてんの!?」

 自慢の視力で、その黄色い体表の首に首輪が巻かれているのを確認する。まさかルッキー二も二足歩行する小さなドラゴンを第一参加者発見!するとは思わなかった。そのドラゴンはキョロキョロと辺りを見渡しながら、カバンを頭の上に載せて小走りで移動している。その姿にロマーニャにいた頃の自分もあんなふうにコドモっぽかったなと、さして変わらない現状を棚に上げて思う。とりあえず悪い奴ではなさそうだ、声をかけてみよう。

「そこのドラゴン、止まりなさい!」
「え、ドラゴン!? どこ!?」
「え、しゃべれるの!?」
「あ、ボク?」

 声をかけといてなんだが、ドラゴンはしゃべれた。
 すごい。

「ねえ、キミがさっきマイクで話してたの?」
「うん。あたしフランチェスカ・ルッキー二、あなたは?」
「ボク、アグモン!」

 アグモンと名乗るドラゴンはそう言って手を挙げた。なのでハイタッチを返す。そのまま体表を触ってみる。新触覚だ。

「おお」
「くすぐったいよ~」

 その後しばし、ルッキー二はアグモンと情報交換した。という体でなでくりまわす。なんだかんだ言っていたが、これまで不安だったのだ。もしネウロイが現れたら、そうで無くても武装した軍人などが現れたら、人を殺したことの無いルッキー二はたとえ戦力で上回っていたとしても本当に戦えたのか疑問は尽きない。そんな中現れたアグモンは、ルッキー二に己の行動が間違っていなかったという実感と安心感を与えてくれた。

「その『ストライクウィッチーズ』って人たちを探してるんだね」
「うん、みんな絶対殺し合いなんて止めようとしてるよ。あ、いたらだけどね。巻き込まれてないといいんだけど、でもあたしだけじゃなぁ。アグモン、これまで誰か見なかった?」
「ううん。フランが初めてだよ」
「……そっちで呼ぶ人、ちょっと久々だな」
「?」
「なんでもないなんでもない! それより、ヤガミタイチ?だっけ、一緒に探すよ」


 ここが日本という場所であることをアグモンから教えられたルッキー二は、扶桑になんか似てるなと思いながら再び拡声器をとる。今やルッキー二は一人では無い、アグモンという仲間を得たことは戦力的な意味以上に勇気づけてくれている。1+1=10という言葉があるが、今のルッキー二たちは1+1=100だ。(10に比べたら)10倍だぞ10倍。

『みんなーー!! 殺し合いなんてやめよーー!!』
『やめよーー!!』

 アグモンに続いてルッキー二も叫ぶ。仲間が増えたとなったら、それに続いて新しい人も増えるかもしれない。そんなルッキー二の願いはどんぴしゃり、放送を再開して数分で叶った。

「あ、あそこ! 今スーツの人いた!」
「え~どこどこ?」
「あそこの緑の看板の店」
「あのコンビニ? あっ、ホントだ!」

 ルッキー二はアグモンに拡声器を預けると、スルスルと非常階段を降りてビルから道路を渡りコンビニへと向かった。仮に撃たれても一発だけならなんとか生身でもしてみせるという自負が、相手の機先を制す。自動ドアに体をねじ込むようにして突入すると、カウンターから前髪の怪しい頭がチラチラ見えていた。

「警察だ! 動くな手を挙げろ!」

 警察では無い。
 ルッキー二はズンズンと歩み寄っていく。それに比例して、掌を向けた両手がゆっくりと上がって行った。

「あの~~、僕も警察です……」
「へ?」



「いやぁ、やっぱ殺し合いなんてしたい人いないよねぇ、あっはっはっはっ!」

 どこからか軽妙なBGMが流れてきそうな感じで、前髪の怪しい男はルッキー二とアグモンの前で笑っていた。
 男の名は、今泉慎太郎。これでも警察官らしい。またしても出てきた日本という国名にどこだよと思うルッキー二だが、まあ仲間が増えたことだし気にしない。雨が降っても気にしない、槍が降っても気にしない、その神経の図太さがストライクウィッチーズの強さの秘訣である。知らんけど。

「でもフランちゃん、気をつけたほうがいいよ、あんな大声で叫んでたら危ない人も寄ってくるよ?」

 今泉はルッキー二の下半身をガン見しながら言った。しかし彼にも何か事情があるのだろうと深入りしない心意気というものがあった。

「大丈夫、ほら!」

 そう言ってカバンから出したのはルッキー二の第二の支給品。
 紹介しよう、銃である。

「な、なんでそんなもん持ってるの……?」
「入ってた」
「入ってたかぁ……」

 その場の誰も銃に詳しくないのでどんな銃なのかは不明である。仮にも軍人と警官でそれはいかがなものなのか。
 次は「シンタローさんは?」と水を向けられた今泉の番である。なお、彼がさん付けされているのは敬意からと言うよりも呼び捨てにするほど親しくないからなのだが、それに気づかず待ってましたと言わんばかりの顔でカバンから支給品を出した。
 紹介しよう、戦車である。

「うわあ、デッカいねえ」
「うぇ!? こんなのズルじゃん!」

 ストライカーユニットがあれば楽勝で倒せるくせしてルッキー二が遺憾の意を表明する。
 なお、その場の誰も戦車に詳しくないのでどんな戦車なのかは不明である。仮にも軍人と警官でそれはいかがなものなのか。

「はっはっはっ、日頃の行いかな~?」
「でもボクのほうがもっとデッカいよ!」
「お? そーかいアグモンくん、じゃあ見せてくれ」

 今泉の言葉に推されてアグモンもカバンから支給品を出した。
 紹介しよう

「原子力潜水艦!!」



【フランチェスカ・ルッキー二@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康
[装備]:拡声器@不明、銃@不明
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに巻き込まれた人たちを助ける。
1:原子力潜水艦?
2:拡声器で殺し合いをしないように呼びかける。

【アグモン@デジモンアドベンチャー:】
[状態]:健康
[装備]:原子力潜水艦@デジモンアドベンチャー:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:タイチたちを探す。
1:原子力潜水艦!
2:拡声器で殺し合いをしないように呼びかける。

【今泉慎太郎@古畑任三郎】
[状態]:健康
[装備]:戦車@不明
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:死にたくない。
1:原子力潜水艦!?
2:古畑さーん! 僕はここでーす! 助けてくださーい!








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最終更新:2026年08月03日 21:40