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感想コーナー

リレーも、とうとう始まったね。
というわけで、私の感想はここに分けて置いておくことにしたよ。
みんなが使うスレッドを、私の自己満足な長文で埋め尽くすのもあまり良くない。

そんなわけで、ここは企画主が好き勝手に感想を書く場所。
言ってしまえば、私の自己満足ページだね。
暇な時に読んでくれる程度で十分だよ。
①(今ココ) ②


■
目次
■






001『剣豪死合』



……ほぼイゾウメイン回。
やってることだけ並べると完全に悪役パーティなのに、妙に「いけ!!」ってなるんだよね。
イゾウは「江雪に血を与えたいから全員斬る」、ドロテアは「殺して血を吸う」、桃花は精神汚染されながら「最強のライダーとして蹂躙する」。思想だけ見れば誰一人として応援する要素がない。
なのにそれぞれちゃんと自分の得意分野で仕事してるのが気持ちいい。
(ヤマタケ、肩入れごめんて……)

特に笑うのが、登場時点では普通に「ワイルドハントの在庫処分枠」みたいな顔してたのに、
「純粋な剣技、間合いの読み、経験に裏打ちされた技術。そのいずれにおいても、イゾウとセイバーは紛れもなく互角」
まで昇格してるところ。
しかも魔力放出(水)を使われてからも、人間・帝具なし・刀一本で英霊相手に粘る。
最終的には押されるとはいえ、「人の身でありながら英霊の技巧に迫る所業」。認定されてるんだ。

そして一番おもしろいのが終盤。
イゾウ+ドロテア+レンゲル桃花+アンデッド4体
↓
実質七対一
↓
ヤマトタケルが八岐怒濤
↓
アンデッド4体消滅
↓
ヤマトタケル撤退
↓
イゾウ、生存。

しかも本人、「拙者としても、あの男との勝負、決着をつけたいところでござる」
まだやる気満々。www

正直なところ。
候補話の時点ではワイルドハントの人斬り侍だった男が、開幕一話で英霊に再戦相手として刻まれて帰ってくるとは思わなかったよ。
株価急上昇。イゾウ、めちゃくちゃ美味しい立ち位置になったなあ。
もうイゾウ、「殺されるためだけに出てきたキャラ」じゃない。
ライバルキャラの席に座ってる。wwwww


002『モトリー・クルー』



八神が考えて纏める。
レオンが警戒して戦う。
上条が異能を打ち消して人を助ける。
フェルンが遠くから撃って周囲を探る。
……いや、これ初手で出来上がっていいパーティじゃないでしょ!?
強い……強すぎる……。
冒険を始めてしばらく経ったパーティみたいだよ。まだ結成したばかりなのに!

しかも一番ヤバいのが、全員が対主催方向に完全一致したこと。
八神が「理不尽な力には、こっちも理不尽な力を味方につければいい」→反主催の異能持ちを探す方針を立てて、
最終状態表もほら。
八神・上条・フェルンが揃って「殺し合いに反抗する参加者と接触する」。
レオンまで八神の方針に同調。
放置すると仲間を増やすタイプの強者集団なのが一番まずい。www

レオンとキムタクの絡みもすごい好きだったんだけども、一番好きなとこはやっぱ上条の加入方法。
「ごめんなさいっ! 俺がこの子に偵察を頼んでたんです!」
からの完璧な土下座。
八神・レオンがバチバチに知能戦やって、フェルンが杖構えて一触即発になったところへ、土下座で強制イベント終了。
わぁ、この中じゃ上条さんにしかできない仕事だぁ……。

文章的にきれいなのはラストだね。
「烏合の衆だった鳥達は規則正しく羽ばたき始める」
『モトリー・クルー(寄せ集めの一団)』がこの通りに着地するの、すごい詩的……。
タイトル回収が美しすぎるよ。

……以下は候補話の時点で思ってたことだ。
ヴォルデモートという固有名詞が完全に消失して「ハゲの怪物」で情報共有されてるの好き。ww
上条「ハゲに気をつけてくれ」
レオン(ハゲかぁ)
キムタク(ハゲかぁ)
最悪な事に、このパーティだいぶ強いから、対主催の輪を広げる事に、『名前を言ってはいけないあのハゲ』が広まること。wwwwwww


004『the dark side of world』



……「見ぃつけたぁ」
……イリヤのとこ、完全にホラー映画パートなんよ。
Rはもう、チャンプ《Revene》だ。ダークマイトらがいないからめっちゃイキイキしてるのも最悪。w
正直言って、チャンプ。登場=自身の死亡フラグってイメージだったけど、今話の引きはすごいね……。
イリヤの絶望が計り知れないから、もうどっちに死亡の旗が立つか分からない。

さて、真打登場。本命の話。
総評するなら『老いぼれは地雷ワード』。パルパティーン無双開幕だ。
パルパ、ほんとに強い。
虎杖+ダークマイト相手に、「無限のパワーだッ!!!」。
それからダークマイトの黄金盾を融かして全身黒焦げ、再戦してもまた雷撃でほぼ行動不能。
最終的に、虎杖がダークマイト担いで逃げるしかないところまで追い込んでる。
しかも何がヤバいってさ! ライトニングだけじゃなくて剣技までガッツリいってることなんだよ!
虎杖の近接を普通に捌く→二刀流→フォース強化で飛ぶ・アクロバット剣術。
完全に「EP3パルパティーンってこういう化け物ですよ」のお披露目回になってるんだ。

で、(当たり前だけど)ダークマイトへの当たりが強いんだよね。パルパ。
「随分と情けない姿」「新時代の象徴を名乗るには惨め」「愚か者め」。
完全に、偽物の権力者を本物の皇帝がイジメてる構図になってる。
だから、
ダークマイト「……これが恐怖?」まで堕とされてる……。ww
あんな「俺こそ新時代の象徴!」してたオッサンが、初手パルパティーン引いたせいで精神にまで暗黒面の恐怖が侵食されてるんだ。
(ステータスにも正式に「暗黒面の恐怖の浸食」付いてるし。ww)

地味にすこ。
「島には暗黒面のフォースが徐々に満ち始めている」←ここ。ww
殺し合いが進んでみんな殺気立つ
↓
暗黒面が濃くなる
↓
パルパティーンが強くなる
って、会場の治安悪化そのものがバフになってる。wwww
一粒で二つの違った「絶望」を味わえる今作は、他じゃ中々みられないのでは……?!


005『Kの奸計/希望に縋る少女たち』



……前半と後半で別方向のクロスオーバー精度が高いの、ズルい。ww
メタ的に言えば、前半の神谷パートが「古畑if」として会話劇と心理戦に徹しているからこそ、後半のキュンキュンライブのド派手さが余計に映えるんだよね……!

まず『Kの奸計』。
もう古畑任三郎仙水編。完全に「古畑任三郎の犯人役としてゲスト出演した神谷実」になってる。
前回の吉良もそうだけど、『一般人』に擬態しているタイプは、容疑者役としてはドンピシャになるよね。
特に上手いのが、古畑が最初から露骨に「お前怪しいぞ」をやらないところ。
神谷「ええ、奴らには、もう懲り懲りですよ」
↑自分から「奴ら」って複数形を漏らしてる。
そして古畑はそこから「ヒソカ以外の存在を意図的に隠した」と拾ってる。
なのに神谷本人は、

「騙せた! 殺すか……」
↓
古畑「わっ……凄いなあ、これぇ」(スタープラチナ出現)
↓
(こいつ俺に気付いてる……? いや偶然か……?)

になる。
この「古畑側の内心を一切見せず、犯人だけが勝手に疑心暗鬼になっていく」構造、ほんとに古畑の犯人役あるある。w
それでいて、地味に上手いのがスタープラチナだ。
パロロワ特有の無茶苦茶な支給品を、「古畑の無言の圧」に変換してるんだ。……このパートはいくつも計算された上手いクロスオーバーになってるよ……、本当に……(光悦)。

そして、後半パート『希望に縋る少女たち』だ。
……だいぶ好き。ほんとに読んでて興奮したくらい……。
これ、単なる「アイドル×アイドルのクロスオーバー」じゃないんだよね。
「同業者だからこそ、一般人には分からない相手の長所と欠点を見抜く」になってる。

ダンスのみなら美鈴が負ける。
↓
でも「アイドルとしての魅せ方」なら話が違う。
↓
こころは幼少期からストリートダンスをやってるから、上手すぎるがゆえにアイドルとしてのチューニングにズレがある。
↓
初星学園の美鈴だから、その微細な違和感に気付く。

その技術分析がそのまま『自分ならこの力をもっと上手く扱える』という思いに変換される。
さらに言えば、その直前のさやか戦まで繋がってるのが綺麗。
さやかはキュンキュンのライブを見て、もう手に入らない普通の幸福を想像するんだよね。
つまり同じキュンキュンのライブを、さやか →「失った幸福」、美鈴 →「手に入れたい力」として見てる。
……そこが強みだし、エモさがあるんだ。

最後にラスト。古畑の思考表の好き。
「2:神谷に対して???」。
神谷視点だと一番怖いやつ。www


006『リミナル『スペース』』



……これめちゃくちゃ上手い……!
特に、ドラマ版露伴のエミュだね。
「口調が似てる」だけじゃなくて、思考回路そのものが露伴になっているのすごいよ……!

「なぜ宇宙人が自分を宇宙人と認識している? お前達にとっては、僕達こそが“宇宙人”だろうッ!」
「お前はダメだ。宇宙人として、全くリアリティを感じない」

ここ最高潮。
命狙われてるのに「宇宙人としてのリアリティ」を査定し始めるの。
ドラマ版露伴が怪異に遭遇した時の「怖がるより先に取材対象としてケチをつける」感じそのものだ。
上手いのがグランに対して、ヘブンズドアーのページだけじゃなく、偏見と持論だけで図星を引き当ててるのが露伴すぎる。

……今話の主題は『宇宙人』だ。
そして何より、キーアイテムは『トト神』となる。
トト神特有の「事実『は』書いていること」、「最悪な運命が描かれている場合、どう足掻いても逃れられない」ことが、悪夢となる『未知との遭遇』に繋がる。
「リボンちゃんは死んでしまいました」→ 千代生存! リボンだけ死亡!→ 予言の解釈捻った!→ エイリアン。
……原作でのトト神の性格の悪さが見事に出ているよ。
露伴が「“リボンちゃんは死んだ”けどな」と得意げに予言を攻略した直後に、予言側から訂正パンチ飛んでくる。

そして、その『未知との遭遇』をより残酷にする前振りとして機能しているのが、グラン戦だ。
グランは露伴らにとってはほんとに脅威だった。
露伴自身がフィジカルを見て、橋本陽馬すら凌ぐと判断してるし、
ヘブンズ・ドアーも一度食らったあと即座に警戒して、二発目は見てからステップで回避するだけの戦闘センスだ。
脅威そのもの。……というよりも、岸辺露伴を『知っていたら』結果は逆だった相手なんだよね。

でも、それでいて露伴はこの時点で分かっていたことなんだよね。
グランが「宇宙人としては失格」なこと。
だからさ、
──千代の死を絶対的なまでにするほどの、『うちゅうじん』が出てくる可能性を。……予測はできたんだ。

……まあ、
それでいて、「この、岸辺露伴が……恐怖、するなんて……ッ!」って、怖がってる自分自身にまで若干興味持ってそうなのがまた露伴なんだけどもね。w


008『土 の 味』



……フランスの啓蒙家、ボルテールに《カンディード》という小説がある。
とにかくも主人公カンディードに降り掛かる災難の数珠繋ぎが圧巻なストーリーだ。
つまり、何が言いたいかというと……シンR、ルルーシュ曇らせRTAなんよ。
ギアスも効かない、シュラに好き放題される、おまけに『人としての尊厳』までラバックされる……。
運動会によーいドンで選手全員からリンチされてるじゃあないかぁ。

そんなルル悲惨見本市に割って入ったのが正義のヒーロー・オールマイト。
オールマイトvsシュラで一番好きなとこはココだね。

「君の技は確かによく練られている」
「世界中の武術を取り入れた独自の体術だろう」
「だがヒーローはヴィランの拳では倒れない」

↑オールマイトとしての『格』が現れてる点。そしてクロスオーバーとしても、かなり効くセリフだ。
シュラが世界各地の武術を取り込んだ体術で、しかもオールマイトはカイドウ戦後で全身にダメージ残り。
だから序盤はちゃんと攻撃を当てて削れる。
けど結局、
「技術はある。でも基礎スペックが違いすぎる」
で、オールマイトのストレート一発食らったらシュラが地面転がされて「格が違うっていうのかよ」になる。
特徴的なのは、シュラの強みである「世界各地を渡り歩いて身につけた武術」を、オールマイトがちゃんと強みとして認めるんだ。
この流れだから、シュラを雑魚扱いしてないのに、最後はオールマイトの格が勝つんだよな。

特にいいのが「だが」の後に、技術論で続けないところ。
「だが私の方が速い」とか
「その程度では私には届かない」じゃなくて、
「ヒーローはヴィランの拳では倒れない」
↑これよ、これ。完全に『ヒロアカ』側の論理でシュラを粉砕する。
シュラの世界観=強者・暴力・武術VSオールマイトの世界観=ヒーロー・ヴィラン・信念
この構図と自然なってて、最後の一発でオールマイト側の作品文法が勝つ。
……私はこの点に、クロスオーバーとして唸らされたね。

そして、真打登場。
その最高にヒーロー映画っぽい瞬間から数秒後に
「やめなさぁい!!」

しかも登場理由が「倒れている相手への暴行は過剰防衛になります」。www
そうなると結果、
シュラを止めるオールマイト
↓
オールマイトを止める杉下右京
↓
その0.5秒を利用して逃げるシュラ

謎の三すくみ完成しちゃったわけだよね。

……そうなると、もう語るまでもない。
ナナリーを殺したシュラが最大の仇なのは当然として、右京らまで別ベクトルで憎悪対象に入っちゃったルルーシュ。
「ボロ雑巾のように使ってやる」はもう完全にルルーシュ復活の狼煙だけども、土の味食わされたのも現状ボロ雑巾も紛れもなくゼロのみという。


009『刹那の知略戦』



……いやいや、冗談抜きで「格上vsヒソカ」の解答として、100点なんじゃないのかな……?
そりゃ変に100点とか持ち上げるとヨイショ臭く思われるんだろうけども、……少なくとも減点理由は見当たらない。
『普通にやったら勝ち目のない相手に、ヒソカならどこまで「勝負」にできるか』
この主題にフォーカスした場合、ヒソカの描き方は満点に等しいよ……!

冒頭でもう答え出てるんだよね。

「マハト=イルミ、クロロ級の点数を付けても惜しくない」
「でも人外だからヒソカの性癖には刺さらない。そして戦力差そのものは明白」

マハト側から見ても、ヒソカは判断力と思考の瞬発力こそ頭抜けているが、総合戦闘力では「比べるべくもない」。
だから戦闘の大半が本当に防戦一方なんだ。

……でもさ、思っちゃうわけだよね。
我々読んでる側は当然。
「……ヒソカ、絶対なんか仕込んでるだろ」って。

特に好きなのが天逆鉾を渡しただけで互角にしてないところ。
天逆鉾は確かにディーアゴルゼへの特効札。
でも「はい魔法無効だからヒソカ有利」じゃなくて、マハトが即座に「自前の能力じゃないなら取り上げればいい」と処理する。
さらにヒソカがバンジーガムで射程問題を解決したら、今度は「なら遠距離から物量で殺す」に切り替える。
つまり、この戦いは単純な力の比べっこじゃなく、ヒソカが工夫する→マハトが地力と判断力で回答する→ヒソカがさらにその回答を利用する、って知略戦になっているんだ。
だからこそ、効くんだよねぇ、中盤。

「詰みだ」
「詰み?何を言ってるんだい? ────勝負は、これからだろ♥」

この掛け合いが場面の真骨頂でもあり、例の最終トリックにもかなり効く。

マハトにガムを付ける。
↓
マハト自身の黄金の重量を利用し、接続を切らせる。
↓
ドッキリテクスチャーで黄金化完了を偽装。磁力で猫猫の位置へ移動。
↓
そこがあらかじめ仕込んだ逆鉾の射線。
↓
確認に来るマハトを誘導。
↓
────自分の腹をブラインドにして逆鉾を撃ち込む。

……そこまでやる。
……そこまでやるから、ヒソカ。
勿論マハトも馬鹿じゃない。
マハトはずっと違和感を覚えてる。魔力探知もする。ヒソカの黄金化も確認する。
着地点がおかしいことにも気づく。最終的には「ここは逆鉾の軌道線上だ」まで自力で到達する。
──でも、到達した瞬間にはもう遅い。
……決定打もいいんだよね。
バンジーガムで傷口を塞げるという本人の能力まで含め、肉体そのものをトリックの小道具にするのが最高に奇術師。

ここまでやって上手いのがもうこれだよ。
これに尽きる。
『ヒソカを勝たせないとこ』。
……乾坤一擲の罠はマハトの左肩を抉るところまで行くけど致命傷にはならない。
それも「マハトが全部読み切った」ではなく、咄嗟に上げた腕と運で致命傷を逸らした、としている。
だから、戦闘ではマハトの圧勝、知略ではヒソカがマハトの喉元まで届く。
格が両方上がっているんだ。

ラスト、マハトもいいよね。
「最後の攻撃。あれは…少し楽しかった」
心に、変化が残っているんだよ。

強さを覆すことのみが、「活躍」とは限らない。
「コイツと戦ったせいで相手の考え方が少し変わった」まで持っていけば、ヒソカは十分すぎるほど爪痕を残していたんだ。
(地味に猫猫も良いよね。エスデス相手に会話で格上を攻略する。薬屋の生存戦略として笑うけど筋は通ってる。ww)


010『生きるか、死ぬか』



……アナキンがアソーカを殺しかける
↓
赤いライトセーバーが割り込む
↓
「……ドゥークー」
↓
「暗黒面に堕ちたかスカイウォーカー」

ここ完全に映画の乱入シーンだ。www
いやもうこれ、アソーカ&ドゥークー共闘はカードとしてめちゃくちゃ熱すぎるよ!
何が良いって、SW的にこの二人が組むこと自体に歴史的な気まずさが詰まりすぎてるのがいい。
これさアナキン視点だと、こうなんだよね。
「俺が殺した爺さんが蘇って、俺の元弟子を庇ってる」という意味不明すぎる光景。
アソーカ視点だとさらにエゲつなくて、「師匠が闇堕ちして殺しに来たと思ったら、クローン戦争最大級の敵が助けてくれた」。
人間関係が一瞬で反転してるんだよ。
クローン戦争の頃なら、共和国を戦火に叩き込んだ『敵の親玉』。
そのアソーカが、ジェダイを去った後の価値観の揺らぎを経た状態で、よりによってドゥークーと並んでアナキンを止める側に立つ。
絶対見たことない組み合わせだからこそ、その分感じたことない熱さが燃え盛るんだ。

それで、クロスオーバー戦闘としてもまた気持ちいいんだよね。
しかも二人の戦型、ちゃんと絵になるから工夫が凄い。

ドゥークー→マカシで正面を捌く。
アソーカ→ジャーカイの機動力で側面を刺す。

「二人でワーッと斬りかかる」じゃない。
老獪なフェンサーが正面を固定して、二刀流の高速アタッカーが死角を取るという役割分担になってる。

……あとここ、結構さりげないけどもさ。
構図として面白いのが、三人とも『ジェダイ/シス』。その境界から外れた人間なんだよな。
アナキンはジェダイからシスへ転落した直後。
アソーカはジェダイ・オーダーそのものを見限って離脱。
ドゥークーも元ジェダイでシスになった末にシディアスに切り捨てられた。
つまりこれ、
ジェダイを辞めた弟子&ジェダイもシスも経験した老人vsたった今ジェダイを捨ててシスになった師匠なんだよ。
……めちゃくちゃスター・ウォーズしてるんだよね……。

最後もいい。
戦闘終わった瞬間に「じゃあ仲間ね!」にならず、アソーカはライトセーバーを収めないで「説明してほしいことが山ほどあるんだけど」。
ドゥークー、「……よかろう」。
……そりゃそうだ。ww
だってさ、アソーカから聞けば、「あなたはシスなの?」「シディアスって誰?」「……どうしてアナキンが暗黒面に?」だよね。
一方ドゥークーからすると、目の前にいるのがジェダイ評議会への信頼を失い、オーダーを去ったアナキンの弟子。
……これドゥークー、めちゃくちゃ興味持つと思うんだよね。
ドゥークー自身の人生と妙なところで重なるんだ。
「助けてもらったから信用します」じゃなく、共通の脅威が消えた瞬間またドゥークーに刃を向けられる距離感に戻る。
そのうえでドゥークー側もアソーカと情報交換する。正直、ここから会話だけで一本書けるレベルだよ。

だからこの組み合わせ、単なる夢の共闘で終わっていない。
ジェダイという組織を見限った二人が、ジェダイを見限る方向を致命的に間違えたアナキンについて『話す』。
とんでもなく美味しい会話カードになってるんだ。
(追記。ハイエロ華←流行る)


011『雌猫は眠らない』



……夜職、夜を往く。
キャバ嬢だから夜のタクシーがこの上なく似合うの無駄にエモい。ww

候補話のころから絶好調のココロちゃんだけど相変わらずだね。w
絵面だけ抜き出すと、

「この殺し合い、効率悪い」
↓
女子中学生を遠距離から射殺
↓
死体からアイテム回収
↓
超能力獲得
↓
「徒歩は体力を消耗する」
↓
タクシー乗る

徹頭徹尾合理的なクソ野郎すぎる。www
良いよね、やっぱココロちゃんはこうでなくちゃ。
キレイなココロちゃんなんて、そんなものカレー抜きレトルトカレーだよ。

特に、
「使えるものはなんでも使う。それが泉美の一貫した姿勢だった」
からのGO起動がめちゃくちゃ綺麗だと思った。……いや汚いけども。w
殺人も死体漁りもスタンドもタクシーも、泉美の中では全部同じカテゴリの『使えるもの』なんだよね。
このカースト上位周辺をうろちょろしてる系女子感。エミュ度はとり憑かれてるほどだ。

あと地味にヤバいのが桃花への、

「バイト先の同僚であってもこの場で遭遇したなら殺すのに躊躇いはない。」

ドライさがTikTokのスワイプ感覚。

「桃花さんもいるんだ……無事だといいけど」じゃない。
「あ、同僚いる。会ったら殺すか」。
最終思考も「3:次は複数人いても全員始末する」だしね。
そど子一人を不意打ち狙撃しただけなのに、もう成功体験で自信ついてる。www
スタンドまで手に入れたせいで完全に「私、このゲーム向いてるかも」期に突入してるんだ。

泉美という武装した移動式トラブルメーカーだけ完成させて放流して終わり。
……最高だね。
ココロちゃんのここまでを要約すると、キャバ嬢のクソ野郎が女子中学生から能力を剥いで、無人タクシーに乗って次の殺人現場へ向かいました。
渋谷の治安終わりすぎている。ww


013『双月の騎士』



……みほパート、転調すぎ問題。

「ありがとう、トダー…?トダーさん?」
🤖『ドッチデモエエヤンケ』

↑急転直下でTOUGHの重力圏に入るな。
ズルすぎる。www

でも、この話が上手いのはトダーだけ浮いてないところかな。
4人それぞれに「死者をどう扱うか」がちゃんと違う。
亡き風紀委員を軸に、それぞれの考えの差異がしっかり描かれて、考え方に揺れが生じるのが良いね。

才人は「合理性は理解できる。でも友達の首を切られるみほの気持ちは無視できない」。
だから首輪回収を躊躇する。
フリーレンは逆に、死者より生者を優先する合理性で首輪回収を提案する。
ただし冷血なんじゃなくて、埋葬後にはちゃんと祈る。
この二面性がかなりフリーレンらしい。
ターボババアは口ではいつもの「クソガキ」「くそだらぁ」なのに、そど子の墓前では、「テメェの無念分も呪ってやる。必ずな」なんだよね。
死者に対する情だけは一切茶化されていない。

そしてみほだ。
当然だけども、彼女が一番引きずってるんだよね。
「私がやらなきゃ」「私の不注意で」と全部自責に持っていこうとする。
そこで『コルベールの手紙』。冒頭が戻ってくる構成が綺麗なんだ。
「戦に慣れるな。殺し合いに慣れるな。死に慣れるな」という手紙を最初に置いて、終盤で才人がその言葉をみほに渡す。

「人が死ぬことに慣れるな。それが当たり前なんだって思うなって」

だから「園の首を切れなかったみほ」は弱いんじゃなくて、むしろその感覚を失っちゃいけないという話になる。
さらに手紙そのものがみほの手に渡って、

「今の私に必要な言葉が、その手紙に綴られている気がした」

「行ってきます」と墓に言って、そこから戦車道の試合開始みたいに、「────行きましょう」。
10式戦車が単なる便利支給品じゃなくて、みほがもう一度前へ進むための乗り物になっているんだ。

やっぱり、才人とフリーレンのやり取りがもう自然なんだよな。
後ではフリーレンが祈るのを見て、才人側も「あ、冷たい奴じゃなかった」と認識を更新。
さらに「大平原」→「馬鹿犬」の軽口まで入る。
価値観は違うけど、もう互いの性格を掴み始めてる。
そこへみほが入ると、才人が前に出て、フリーレンが冷静に状況を見て、みほが移動手段と現代知識を担当する。ターボババアは口悪い遊撃枠。
ほんとにもう、役割分担まで含めてRPGの旅パ感ある。

才人「乗ってみたいんだな?」
フリーレン「うん」

↑ここもかわいいし。w
さらに戦車を見たフリーレンが人参をあげようとしていた、なんてまである。
馬車しか知らない千年以上生きた魔法使いを、西住みほの戦車に乗せて旅立たせる。
三人乗りの戦車と、どう考えても置いていかれそうにない一匹。
方向性や世界観の違いから、今後どうなるかはまだ誰も分からないけど、見据えている先だけは変わらない。
……それは、関西弁の米軍ロボットもまた同じくね。


014『Opposing Souls』



……チャンプは三度死ぬ──。
……しかも、完全上位互換のピエロに──。
某ロワの野比玉子並みのリサイクリング人生。南無、デブピエロ。♧

……いやー、きたねえ。
きたきた。こういうの待ってたよー。
今回、一番派手なのはそりゃチャンプ斬首なんだけどさ。これ、一本通して見ると完全にイリヤの話なんだよね。
特に冒頭からもう前回の「逃げるしかなかったイリヤ」をひっくり返しに来てる。
「……戦わなきゃ」から、自力では絶対勝てないチャンプ相手に便器タンクの蓋で殴りかかる。
しかも「この命はイリヤのものだけではなかった」で、クロや虎杖たちから受け取った命を理由に立つ構造になってる。

だから、バージル戦がめちゃくちゃ重要なんだよねえ。
最初は普通に格の違いを見せつけられて惨敗してるんだけど、「……待って……まだ、負けてない」から完全に主人公モードになる。
「治るまで寝てれば生きられるかもしれない」に対して、「今のわたしには……戦う、力があるから……!!」。
さらに「もって二分」に対して「……二分は戦えるんだね」。
……ここ、前回の汚名返上としてかなり綺麗だよ。
前回ずっと守られる側だった子がさ、今度は自分から「止める側」に回ってるんだよね。
いいねえ。こういうの好きだよ私。

しかも極大斬撃が普通に真っ二つにされて、「はい、バージル強すぎ。終了」……と思わせといて、あれ全部クラスカード拾うための陽動だったんだね。
イリヤが腕力でバージルを上回るんじゃなく、格上相手に一手通した。

さらにクロとイリヤを見たバージルが無意識に、

「……ダンテ」

いやー。……上手いねえ。
二人で一つになって戦う姉妹を見て、自分の双子の弟を思い出す。
そこで改心じゃなく、『真逆』の答えを出して魔人化する。
つまりイリヤがバージルに勝ってはいないのに、バージルの内面を一瞬揺らした時点で物語的には一発入れてるんだ。

さて、真面目な話はこれくらいにして。
はい、お待たせ。
我らがトリックスター、ヒソカさん。

チャンプ「俺は大臣の息子であるシュラにコネがあんだぜ!?」
ヒソカ「断るといったら?」
チャンプ「ワイルドハントとシュラが黙ってねえぞ……!」
↓
トランプ二枚で首スパーン。

ここ最高にヒソカ。wwwww
しかもこれ、単なる瞬殺じゃないのがまたいいんだよ。
ダイリーガーの球をちゃんと一通り使わせ、炎の球をバンジーガムで跳ね返す。
防御するために全部の球を正面へ集めさせる。その瞬間、横がガラ空き。
トランプ刺す。しかもそのトランプには、もうバンジーガムが付いてるときて、斬首だ。
うん、ヒソカだわ。
相手の能力を見て、ちょっと遊んで、仕組みを理解して、そのうえで詰ませる。
立ち回りも戦術も、ちゃんとヒソカしてる。
地味に、ヨミヨミの実で「ぜえ……ぜえ……い、生き返ったあああああ!!!」も面白い。w
おめでとー。
で、ヒソカに斬首。はい、おつかれー。
チャンプ。ww

……まあ、そんな愉快なピエロ処刑ショーなんだけどさ。
総評すると、やっぱりこれ『イリヤ再起回』だと思うよ。
表面的には「バージルかっけえ! ヒソカやべえ! チャンプ(笑)斬首www」なのかもしれないけども。
一本通して一番株が上がったの、イリヤじゃない?

最後なんか本人は気絶して、ヒソカにお姫様抱っこされてるのにねえ。
ロリコンピエロで始まって、勃●してるピエロで終わる。ひどいサンドイッチだねえ。
でもさ、その具材の中にはもう、『守られて逃げるだけのイリヤ』はいないんだよね。


015『OGURE DRAGON!』



……怒らないでくださいね。
ここまで重量級同士の激突となると、タイトル元ネタのOGURE DRAGONさんがバカみたいになるじゃないですか。

んー、でも今回かなり面白かったねえ。
こういうのって下手すると「強い!」「もっと強い!」「もっともっと強い!」って、数字だけどんどん大きくなって終わりそうなもんだけど、『死合い』になってる。
特に勇次郎に関して深堀している分、明確な格上相手でも『バトル』になってるのが手に汗握るよ。

カイドウは純粋なフィジカル・耐久・リーチ・火力で明確に上。
実際、序盤から勇次郎は打ち負けて右腕に痺れが走るし、二撃目では拳から出血、雷鳴八卦はまともに受けたら死ぬ扱いだ。
そんなカイドウ相手に勇次郎が、
消力使って、歩法使って、金棒蹴っ飛ばして。
ドロップキックして、音速拳使って、イメージで騙して、鞭打やって、打震までやる。
持ってるもの全部出し。
刃牙世界の技術を総動員して攻略し始めるのがめちゃくちゃアツいんだよねえ。

特に私が好きなのが、間合いのところかな。
カイドウは7m以上ある。その上、自分と同じくらいでっかい八斎戒まで持ってる。
だから普通の格闘家が数cm、数十cmでやってる間合いの奪い合いなんて、「そんなの知らん」で潰せちゃう。
……そりゃそうだ。リーチ10mの相手に一歩踏み込んでどうこうとか言ってもねえ。
でも勇次郎は、そこから八斎戒を潜って、蹴って軌道を変えて、その隙に顔まで跳んでドロップキック。
あー、なるほどねえって。
カイドウは重量級の極致。
勇次郎は重量級で、技術『まで』全部持ってる怪物。
だから格上相手でも試合になってるんだ。
これ、刃牙をちゃんと読み込んでないと、なかなか書けないと思ったんだよ。

そして一番気持ちいいのがここ。
勇次郎の技が『カイドウを圧倒する必殺技』じゃないこと。
鞭打してもカイドウは「少し…痛えな」、打震まで入れても小揺るぎもしない。
だから勇次郎が弱く見えないまま、カイドウの『最強生物』の異常さも維持されてる。
なんだろうな。
ちょっと言語化が難しいんだけども、
巨大怪獣に人類最高峰の格闘家が技術で食らいついていく感じ、というか。
最後もさ。
勇次郎が「技術に逃げた」と自覚する。
じゃあ小細工込みで勝つんじゃなく俺自身の全力を叩き込む方向へ行く。
勇次郎を急に正義の味方にするんじゃなくてさ。
今まで自分より強い奴なんかいなかった男に、本当に自分より強い奴をぶつける。
そこで勇次郎自身の強者観を一回ひっくり返して、これからどう動くのかに繋げる。
こういうのでいいんだよ、こういうので。

……さて。
あとはまあ……エンシン?
…………。語る? 超かっこ悪い保身してるけども。
一応死んじゃったし、供養くらいしとくか。
勇次郎とカイドウ、普通なら「どっちか死ぬまでやる」以外に終着点がない組み合わせなのに、──彼(笑)。
──エンシンが横槍入れたせいで二人とも同時に「……萎えた」になる。
しかも勇次郎は、邪魔されたことで自分が刃牙の初体験を邪魔した時の気持ちまで理解するという謎の人間的成長を遂げてる。(ここほんと刃牙らへん。ww)

で、その直後。

カイドウ「酒持ってないか?」
勇次郎「有るぜ」
カイドウ「またな、勇次郎」
勇次郎「おう、カイドウ」

殺し合ってた二人がエンシンという共通の「空気読めない奴」に遭遇したことで、喧嘩したあと河原で寝転がる不良漫画の関係になってる。
もう友達なんよ。www

繰り返すようだけど、この回はほんとに対主催勇次郎vsカイドウとしてベストバウト級だ。
「勇次郎を善人にする」のではなく、勇次郎の強者観を一回カイドウに粉砕させることで、結果として今後の行動原理を作ってる。
そこが上手いな。


016『記録:三頭政治の始まりについて』



……いや~、揃っちゃったねぇ。
呪術に魔術に魔物の術。しかも使ってるのが揃いも揃ってロクでもないの。
巻き添え一般人出なかったことこそ、神の奇跡だよもう。
じゃ、結論から言っちゃおっか。
これ勝負そのものは決着ついてないんだけどさ、一番お土産持って帰ったの、ゼオンじゃない?

とりあえずはまず先に、ヴォルデモートに語りたい。
描写だけで見ると、一番『ヤバい』のはヴォルデモート。この人だけはヤバすぎる。
一見だとさ、まぁ宿儺が一番強そうに演出されてるよね。
ゼオンを完全に子供扱いして、不可視斬撃でヴォルデモートも防戦に追い込み、伏魔御廚子まである。実際、地力の怪物感は宿儺がトップ。
でもヴォルデモート、見れば見るほどおかしいんだよ。
ゼオンにはいきなり「口消えよ」で術体系そのものを封殺。
これさ、火力で勝ったんじゃなくて「お前の魔法システム、これで終わりね」を『初見』でやってる。
で、宿儺相手になったらもっとエゲつないよねえ……。
アバダ・ケダブラを連射する。宿儺が脱兎を肉壁にして対策する。
じゃあ連続照射。それも位置取りで攻略される。
今度は不可視斬撃が飛んでくる。じゃあ蛇をセンサー兼肉壁にして対応。
……なんかするたびに次の答え出してくるんだもん、この人。
特に最後の六角障壁がエグい。
本人は呪術の領域なんか知らないのに、別戦闘で見た防御魔法を応用した結果、簡易領域もどきになって伏魔御廚子の必中を阻害してる。

で、結果を見てみよっか。
ゼオン。耐えました。再生しました。
宿儺。右腕なくなりました。
ヴォルデモート卿。『無傷』です。
…………いやいやいや、この人だけヤバすぎない?
もちろん宿儺が負傷したのは、ヴォルデが攻撃を宿儺側へ寄せた影響もあるからさ。
単純な「ヴォルデ>宿儺」ではないし、ゼオンの戦果はヴォルデの助力があったけどもね。
でもさ、この殺し合いで「誰が一番強い?」じゃなくて、「誰が一番攻略が面倒?」って聞かれたら、やっぱヴォルデモートになるのかなぁ。
回答の引き出し数がダントツにおかしすぎるよ。w

さて、ゼオンだね。
正直、登場の段階で「あぁ、犠牲枠かぁ」感は存分だったから、驚かされたよ。
だって最初のゼオン、むしろ一番ボコられてるんだよねえ。
ヴォルデモートに口を封じられて術そのものをメタられ、宿儺には完全に出来のいい格下扱いされ、右手まで切断されて食われる。
本人も「人間に後れを取っている」と認めるところまで叩き落とされてる。
……ところがだよ、そこから得たものがデカすぎるんだよ。

『それに対し、こちらは魔物の術の原理上、発声は不可欠。』
『奴らの術がこちらの術よりも完成されているなどとは微塵も思わないが、それでも見下される理由にはなるだろう。』

↑もうここから鳥肌がやばい。

石仮面で吸血鬼化→再生力と身体操作能力を手に入れて、宿儺の「解」で全身ズタズタにされながら、そのまま顔面をぶん殴る。
最大の弱点だった詠唱依存を克服→口封じを力ずくで破っただけじゃなく、最後にはジガディラスを無詠唱発動。
宿儺から右手を奪う→最初は自分の右手を宿儺に食われたのに、最後は宿儺の右手を自分にくっつけてる。文字通り「奪われたなら奪い返す」

そして、一番デカいのはここだ。↓
『当初の提案を最終的に通してる』んだよ。
三者で弱者を間引く同盟が成立ね。
しかもゼオンが区域分担などの基本方針を説明して、宿儺とヴォルデモートがそれに乗ってる。
勝ったのではなく『始まった』んだよ。ゼオン。
そしてタイトル通り、ここから三頭政治が始まるってのはもうゾクゾクしちゃうな。

……で、繰り返すけどさ。
やっぱりヴォルデモート、ヤバくない?
今話の死闘で、彼だけは『ハリポタ魔法の超広い手札を適切に切ってるのみ』。
……ラスボス候補として、だいぶ株上げたんじゃないかなあ。


017『Bites the Dust(埃を噛む)』



……円堂とシュタルクもまとめて馬鹿認定されてるけど、佑芽だけ
「空気読めない」「頭ごなしに否定」「ぎゃあぎゃあ騒ぐ」「手は良い」。
フルコースなの草。
明らかにイライラしてるよね、吉良。w

この話の構成、なかなか意地が悪くて私は好きだよ。
だって前半だけ読んでるとさ、吉良って完全に冷静で頼れる唯一の大人なんだよね。
特にここ。

「花海さん、人の死を受け入れられたくない気持ちはよく分かる」
「けれど、頭ごなしに否定ばかりしていても仕方ないんだ」

うん、普通に良いこと言ってる。
しかも「この中で唯一大人と呼べる彼だからこそ」とまで、吉良の演技に加担してる。
なのに、後半で同じ場面を吉良視点から再生すると、

「この子は少し空気が読めないらしいな。」
↓
「性格なんて“手”には影響ない。」
↓
優しく励ます
↓
「こういう子供には陳腐で分かりやすい“いかにも”な言葉がよく効くんだ。」

いやあ~悪いやっちゃねえ。wwww
佑芽、励まされてる最中ずっと吉良から「アホだけど手はいいな」と思われてる。w
いや、これもう主題みたいに語っちゃうけどさ、吉良と佑芽、かなり面白い組み合わせだと思うよ。

「まだ息ありますよね!?」→「少し空気が読めないらしいな」
「あたしもあたしもっ!」→「三人寄れば文殊の知恵とは言うが、どうやらこいつらにそれは当てはまらないらしい」

ほぼベストコンビやろ。w
佑芽が元気に喋れば喋るほど、吉良の心の中でストレスが溜まっていく。w
しかも直前まで古畑に散々引っ掻き回されてるからね。
古畑から逃げて、ようやく出会った新しい仲間がこれ。
吉良の求める『平穏』って、案外遠いのかもねえ……。
まあ、そのへんも含めて吉良吉影の今後には、ちょっと期待ってことで。

──以下は転調。円堂守についての個人的な感想ね。
……なんだろうな。ちょっと、涙が出てくる。
別に、とんでもなく派手なことをやってるわけじゃないんだよ。
円堂守が、円堂守らしくしてる。
ただそれだけなんだけど。だからこそ、胸が締め付けられた。

一番効くのが、冒頭の夢から現実に叩き落とすところ。

「へへ……優、勝…………」

目が覚めたら、背中には死んだ仗助。
しかも自分が潰れても仗助の遺体だけは汚さないよう、自分をクッションにしてる。
「世界一になった最高の記憶」と「殺し合いで人を救えなかった現実」の落差がくるんだ。
さらに仗助だけでも限界なのに、名簿見たら緑川まで、もういない。

「緑川もきっと、同じ気持ちだった」
「だったら俺が、あいつの分まで戦ってやる」

これ、円堂のキャラにめちゃくちゃ合ってるんだよね。
悲しくないわけじゃなくて、テーブルの下では拳が震えてるし、涙も拭ってる。
それでもキャプテンだから前を向く。
だからシュタルクの「お前が自信持たなかったら、俺が泣くよ」もすごい刺さるんだ。
シュタルク自身が「身近な人間の死と恐怖」を知ってるから、シュタルクから見た円堂の精神的な強さになってる。

そして私は、吉良が『キャプテン』と呼ぶところも、円堂側だけ切り取ればかなり好き。
円堂自身、「こういう判断は鬼道に任せきりだった」と気づいて、キャプテンとして自分で決断しようとするからね。
仲間の死を知って、それでも立ってさ。
シュタルクから強さを認められて、今度は自分が『キャプテン』として皆を導く。
……一本の成長回として、私はこのキャプテンに敬意を払いたいな。


018『Light up the to be Continue』



……知力全振りパーティだねえ。
それでいて、三人とも頭がいいのに『頭の使い道』が完全に別物なのがかなり強い。

三島=情報戦・人物分析
戦兎=現場での問題解決(近距離戦担当)
まほ=戦術

うん、役割分担が実に分かりやすい。
だから現時点では、かなり明確に三島が実質司令塔になってると思うね。

特にこの話、戦兎が頭脳派なのにほぼ三島が会話を回してるのが面白い。
三島、名簿で「夜神月」の三文字を見た途端にさ。
死んだはずの人間がいる。
じゃあ死者が蘇ってる可能性がある。
なら、Lも同じかもしれない。
それはそれとして月は危険人物だから、今いる仲間には情報を共有しておこう、って、もうそこまで一気に考えてるんだよね。
いや~、頭回るねえ。
伊達にLの後継者に指名されたわけじゃないってことかな。

で、優花里の件でもそう。

『死ななかったとはいえ、相手はあんたが死んたと思い込んで悪い方向に転んでしまう可能性がある』

↑ここね。
いや、司令塔してるな~って思ったよ。
だって比べてみると分かりやすいんだけどさ。
まほは「優花里を探したい」。
戦兎は「じゃあ助けよう」。
でも三島だけ、「このまま放っといたら、優花里の精神状態がどう変化するか」「その結果、後々どんな問題が起こるか」まで先に考えてるんだよね。
まだ何も起きてないのに、悪い未来の芽を見つけて先に摘もうとしてる。
まあ、このへんは本人の経験もあるんだろうねえ。
自分自身がキラになったこともある。新生キラの連中がどう壊れていったかも知ってる。
だから三島にとっては、単なる人助けじゃないんだよね。
事故から一人の人間が道を踏み外して、殺人者になる。
そういうルートが実際にあるって知ってるから、その芽を今のうちに潰そうとしてる。
まほ自身も優花里のことが気掛かりな今だけあって、冷静に物事の先を分析できる人材は結構ありがたいんじゃないかな?

……とはいえさ、じゃあ三島一人が全部持っていってるのかっていうと、そうでもないんだよね。
戦兎はたぶんこの三人で一番「万能な天才」なんだけど、今は役割が違う。
今後、首輪を見せたら、戦兎「よし、分解するか」になるやつ。w

まほも別方向でエグい。
今は合流直後だから大人しいけど、参加者の配置や戦力、地形情報が集まり始めた瞬間に本領が出る。
三島が「誰を信用するか」を決め、まほが「どう動かすか」を決め、戦兎が「どう実現するか」を考える形になる。
だからこの三人、対主催チームとして相当完成度高いと思ったよ。

……そして、一番面白いのが、司令塔。
三島本人が一番不穏ってとこなんだよねえ。

『「三島創」として、教えられることを教える。』

↑ここよ、ここ。
さらに状態表でも↓、

『2:戦兎以外の参加者には偽名を名乗る』
『6:ヒーローか…』

これ絶対なんか抱えてるだろ感がすごい。
しかも戦兎側もさ、
「中上の名前を呼ぶ時は三島と呼ぶ……本名を知られてほしくないのか?」って、もう違和感を拾ってる。
つまり三島は他人の心理状態を一番正確に分析しているくせに、自分自身については『巨大な地雷』を抱えている。
ここがいいよね、不穏で。
「月と遭遇したらどうなるんだろうか……」とか、まだはっきりと見えてない死神の影がすでに出ている。

現段階なら三島が実質リーダー、まほがフィールドコマンダー、戦兎が技術主任って見る。
三人が本格的に情報集め始めたら、下手な武闘派集団よりよっぽど主催側からすると嫌なチームだと思うな。
……そして、三島という『最大のセキュリティホール』を解決する頭脳が、二人にはあることも踏まえてね。


020『毒蜘蛛の胎動』



……(あー、まず参加者名簿の誤通知とタクシーアプリ拾ってくれてありがとう。……ごめんて、ごめんてぇ~)

やっぱ、イゾウさんかっけぇっス……。
ソリテールが桃花に完全に意識を向けた一瞬に、『──斬ッ』。
人斬りだから、斬れる瞬間に斬る。
一番殺し屋らしい仕事だけして、最後に全部持ってくんだもんねえ。
あそこは普通に鳥肌立ったよ。
しかも超強化薬まで手に入れちゃってさ。
この、人を救わない『ダークヒーロー』がこの先どうなるのか楽しみだけども……今回のメインディッシュはモモちゃんだよね。

これ、物語の芯は完全に桃花=レンゲル回だと思う。
単に「キャバ嬢が仮面ライダーになって強くなりましたー」って話じゃないんだよね。
桃花とカテゴリーAがどう混ざっていくのか、その関係そのものを戦闘で見せてる。
いやー、悪いやっちゃねえ。実に悪いやっちゃよレンゲルモモちゃん。
……ふふ、……こういう話、好きだよ。

序盤は明確にイゾウが格上として描かれてる。
ソリテールの剣雨を全部叩き斬って、ソリテール自身からも「優れた人間の戦士」と評価される。
対して桃花は「装備とカード頼みの素人」と即座に見抜かれてるんだよね。
さて、ここからの反転が良い。

素人のキャバ嬢がなんか避けた→剣を捌き始めた→「……いや成長速度おかしくない?」→「お前誰だ?」ってさ、
ソリテールの分析力が高いからこそ異常性が段階的に浮き彫りになる。
特に、

「あなた一体何なの?」
「レンゲル」

↑ここ、いいよねえ。
「桃花です」でも「仮面ライダーレンゲルよ」でもない。──『レンゲル』。
その直後に「桃花であって桃花ではない」「二つの意識が重なり合い、溶け合い、一つの人格を形成している」と来るんだ。
たぶん、この辺が悪役同士なのに妙に熱く感じる理由なんじゃないかなぁ。

だってカテゴリーAって、桃花を助けてくれる正義の相棒じゃないからね。
精神汚染して乗っ取ろうとしてる、『一万年以上生きた毒蜘蛛』。
で、桃花も桃花。
元同僚を殺して「死体ドロドロだけど首輪は無事だったはずよ」とか普通に言っちゃう。
……うん。ろくでもないねえ。

でも、そのろくでもない二人が妙に噛み合ってる。
戦闘素人だった桃花の穴をカテゴリーAが埋める。
桃花の身体とレンゲルの力が、カテゴリーAとの融合でどんどん噛み合っていく。
しかも桃花本人もそれを拒絶しない。
結果だけ見るとさ、なんかすごく相性のいいパートナーみたいになってるんだよ。

しかも相手がソリテールなのがめちゃくちゃ効いてるんだよ。
人間を研究対象として見て、戦闘中も「こいつは素人」「こいつは戦士」って冷静に分類していく子だから、
ソリテールの理解の範疇から桃花が外れていく=レンゲルが目覚めていくという演出になる。


で、ラストが完全に答え合わせ。

「それは桃花自身の判断なのか。或いは……」

そこからカテゴリーA側の思考まで出てきて、最後には、

「私の意志とカテゴリーAの意思は完全に一つよ」

と来た。
しかもカードの毒蜘蛛まで呼応してるんだから、もう馴れ初めじゃないのお二人。


友情でもない。
信頼でもない。
「邪悪なキャバ嬢」と「邪悪な毒蜘蛛」が互いを侵食した結果、利害も戦闘本能も噛み合って一個の怪物になりつつある。
……モモさんレンゲルがワイルドハントの二人と組み合ったのって、案外似た者同士というか。
惹かれ合ったんだろうねえ。


021『残夜幻想』



……今回の鬼龍、たぶん相当エミュ度高い。というより理解度が限界突破。
「猿先生の脳内に存在する理想の宮沢鬼龍」を、原作の各時代からおいしいところだけ抜き出して、全盛期の身体にぜーんぶ詰め込んだような鬼龍なんだよね。
結論。『猿先生』ではなく格闘漫画家『猿渡哲也』の鬼龍で描いてる。そこがすごくいい。

いやあ、特に戦闘がすごい。
単純に「若返ったから鬼龍が強くなりました~」じゃなくて、これまで鬼龍が獲得したり、披露したり、目撃してきたりした武術の総決算になってる。
朦朧拳で飛ぶ斬撃を抜ける。
接近したら連弾・霞撃ち。
硬気功+心眼で天叢雲剣と素手で白兵戦成立。
しかもタケル側は普通に上なので、鬼龍TUEEEではなく「人間が技術を全部使ってサーヴァントに食らいつく」構図になってるのがうまい。

で、一番「全盛期鬼龍」ってコンセプトが綺麗にハマってるのが、やっぱここかな。

『老境の経験値と全盛の肉体を得た今だからこそ挑める賭け。』

ここだよ、ここ。
若い鬼龍のフィジカル × 老鬼龍の経験値・技術ストック。
しかも「俺の若い頃ならもっと強かった」みたいな雑な若返りじゃなく、龍腿しかない鬼龍が日下部覚吾の玄腿による瞬間移動を見た経験から、
今の肉体なら模倣できるんじゃね?→……じゃ、やってみよっか。
結果、本家より荒く単発限定という塩梅まであるし。

……で。個人的に一番笑ったのはさ。戦闘が始まる前から、鬼龍がずーっと鬼龍なんだよね。
沙代を救うために、急に善人になったりしない。

「悪になれ」
「死人より生きてる自分の方が幸福になる権利があると傲岸に主張しろ」

……うん。
カウンセリングとしてはだいぶ嫌だねぇ。
でも、それを沙代に焚きつけた結果、タケルと沙代の契約が成立する。
そのうえ全部終わったら、

「よし、強くなったな。じゃあ俺と戦え」

……あはは。
結局それがやりたかったんじゃん、鬼龍。ww

地味に、「波乗りピカチュウ」→水蹴って津波登る→「ばぁーっ」
めっちゃすき。www
強さとクソ親父成分が同時に最大出力。wwww
いや~、楽しそうで何よりだ。w


……さて。
以下は、少々、個人的『癖(へき)』というか。
まぁ言葉選び難しいんだけども、ざっと言うと「個人的にすごく刺さった」ところを語りたい。
……ごめんね。やっぱちょっと好きだからね、こういうシーンは。

文学として読みごたえがあったのは契約パート。
沙代の内面だ。

表面だけ見ると「虐げられた薄幸の少女が、優しい英雄に救われる」なんだけど、内側では全然そんな綺麗な話になってない。
沙代がずっと願ってるの、「私を助けて」と同時に『お願いだから私を見ないで』なんだよね。

助けてほしい。でも、期待したくない。
見つけてほしい。でも、本当の自分を見られたら捨てられる。
この矛盾を抱えたまま、契約のところまで行くんだよねえ。
ヤマタケが妻の話をしたことで「自分は運命じゃなかった」と理解してる。
それでも、初めて自分を見て、自分のために傷ついて、自分のために戦った人だから離れられない。
しかも「彼を害する奴なら、この忌まわしい力を笑って振るえるかもしれない」とまで思ってる。
だから契約を持ちかけられた瞬間も、まず出てくるのが、

「……どうして」

なんだよね。
さらに鬼龍が先に「お前はイオリの代用品にされてるんじゃないか」という一番痛いところを掘ってるから、沙代自身も、「私じゃなくて、過去の誰かを私に見てるんじゃないですか?」まで疑う。
ここでヤマタケが「いや、沙代は善良だから」みたいな綺麗事で返さないのが契約シーンの勝因だと思う。

自分も兄を殺した。妻を死なせた。友も含めて立ちはだかる者を斬った。
「私は人よりも殺生が上手く…手を朱に穢し続けただけの…それだけの存在でしかない」と、沙代の「私は穢れている」を否定しない。
「君は穢れてない」じゃない。
「そうかもしれない。俺も穢れてる。それでも君が必要だ」なんだよ。
だからこそ、最後に沙代がその手を取れるのもいい。
潔白な手なら取れなかった。でも、自分と同じように血に染まった手なら取れる。
「私は穢れていなかった」と救済されるんじゃなく、『穢れたままでも、この人の隣なら立てるかもしれない』というところに着地しているんだ。

最後の『クリームソーダ』も効くんだよね。
しかも鬼龍がそれを引き出してるのも好き。
散々「悪になれ」「傲岸に幸福を主張しろ」と焚きつけた男が、最後にはその『幸福を主張する最小単位』をやらせてる。

「お前は何が食いたい?」って、ものすごく小さいけど沙代にとっては契約と同じ問いにさ。
初めて「私はこれが欲しい」と世界に対して言えた、っていう。


023『2つの【仮面】を持つ者達/ブスの復習』



……来たねぇ~これ。
パルパティーン理解度、かなり深すぎるよ。
自分で戦争の種を蒔いて、敵も味方もいい感じに動かして、最後にぜーんぶ自分のところへ持ってく。
パルパって、そういうマッチポンプ政治屋なわけだ。

特に好きなのが、最初に怒り任せで弱い参加者を狩ってたことを、自分で「あれ?これ、私らしくなくない?」って反省するところ。

「ならばどうする? 計略を練るのだ。」

うんうん。それそれ。
共和国があって、クローン軍を作って、独立星系連合を用意して、ジェダイに戦わせて、最後はまとめて全部いただき。
だったら今回だって、自分がわざわざ全員殺して回る必要なんてないんだよね。
参加者を暗黒面に落として、勝手に殺し合わせればいい。
いやぁ~、悪いねぇ。実にパルパティーン。

しかも、この人のゲスさって、ただ残酷なだけじゃないんだよ。
アソーカを見つけても、

「こんな哀れな娘をどうして殺せようか」

なんて言ってる。
おっ、優しいじゃん。……と思った?
残念。ベイダーに会わせてから壊した方が面白いから、今は殺さないだけでした~。
いやぁ、ゲス外道だねぇ。

あとさ、これ私だけかなぁ。
名簿から三人の弟子を見つけるところ、面白くない?
モールは最初の弟子。
忠誠心も体術も立派だったけど、シスとしてはちょっと物足りなかった。その後は犯罪組織の頭にまでなったけどね。
ドゥークーは二人目。
元ジェダイの高潔さも、政治家としてのカリスマも、ぜーんぶ利用した。独立星系連合の顔として働いてもらって、最後はアナキンを暗黒面に落とすために退場。
そしてアナキン。
モール以上の戦闘能力。ドゥークー以上の可能性。本命。

ちゃんと三人を『昔の弟子A・B・C』で並べてないんだよね。
パルパティーン自身が、どういう価値を見出して弟子にして、どう使って、どう評価していたのか。
そこが一本の線になってる。
で、そんな懐かしい弟子たちを見つけて最初に思うのが、

「我が弟子達は余を殺そうと策略を練る筈」

なの、面白すぎる。www
まあ、シスだもんねぇ。しょうがないしょうがない。
しかも「三人とも私を恨んでる」で終わらない。
パルパティーンは、一人一人について「こいつは何を欲しがってる?」「どういう理由なら私を裏切る?」って考えてるんだよね。
こういうところだ政治家シディアス。

あと、月との組み合わせも良いねえ。
月は最初から、中央で戦闘が起きる→逃げてきた負傷者を救護する→恩を売って情報と信用を得るという、ちゃんと夜神月らしい非戦闘型の盤面操作を考えてる。
そこへパルパが乗っかるから、
月は、人を信用させて利用する知略型。
パルパは、人を堕落させて利用する知略型、になっているんだ。

さらにパルパが月のキラ正体を見抜いたあと、告発するんじゃなくて、
「君は“正しい”ことを行ったのだろう?」って月が一番欲しい自己正当化を与えて懐へ入ろうとするの、かなり上手いなあって思ったねえ。
月の思想を否定して屈服させるんじゃなく、「分かるよ。私も平和のために必要な犠牲を払っただけなんだ」って同類認定して『暗黒面』へ誘う。
そして月も完全には飲まれず、ポリジュース薬を要求された瞬間に「身代わりにされるんじゃ?」まで察してる。
だから「パルパが月を一方的に操る話」になってないのも良い。
現状は武力差でパルパ優位だけど、二人とも相手を利用する前提の悪党同盟になってるんだ。

<総評>。
『仮面の裏の笑顔』。
うん、これ以外にはないね。
その裏で、シディアスがどんな顔して笑ってるのか。
なんとな~く見える話だったね。
それにきっと、フィンだって最後は笑顔だったろうしね……。

《裏総評》。
『ローズ(笑)が話めちゃくちゃ喰ってたのは原作準拠』


024『小鹿(バンビ)のグルメ』



……完全にドカ食い大好きバンビちゃんで草。
しかも、バンビの頼んでるメニューがバカっぽくてすき。

  • ハンバーグ
  • ラーメン
  • 焼肉定食
  • オムライス

ほんとバンビ。野菜を食え野菜を。
「帝国の精鋭騎士団・星十字騎士団所属です」みたいな顔して、注文内容が休日の中学生男子なんよ。

でさ、この話、文章の作りがもう完全に久住昌之なんだよねぇ。

「……ん。悪くないじゃない」

からの、

『麺をすすり、スープを飲み、チャーシューを噛む』
『その単調な繰り返しが不思議なほど心地よかった。』

ほら。
もう『孤独のグルメ』のBGM聞こえてこない?
殺し合いの真っ最中だよ?
なのに「脂の甘み」とか「メンマのコリコリ」とか「味噌汁で口の中をリセット」とか、えらい丁寧に飯食ってるんだよねぇ。
いやー、平和だ。……状況以外は。

私が特に好きなのはオムライスのところ。
『半熟の卵がとろけながらケチャップライスの上に流れ落ちていく様は、まるで小さな噴火のようだった。』←この妙に映像が浮かぶ表現から、
『卵は舌の上でとろけるように柔らかく、その奥からケチャップライスの甘酸っぱさと細かく刻まれた鶏肉の旨味が顔を出す。』←ここ完全に深夜の飯番組のナレーションなんよ。
で、これだけナレーションは美味しそうに語ってくれるのに、肝心の本人が、
「……ん。悪くないじゃない」「ふん。美味しいじゃない」
無理してなんかカッコつけてるのと、語彙力ゼロなのがツボ。wwww
ここね、「おお、これは……」とか「いいね、こういうのだよ。肉のタレが~」とかじゃダメ。
それじゃあ普通の人の感想になっちゃうから。
美味しいか否か。
その率直な感想を、謎上から目線で語るからこそバンビなんだ。

これバンビエッタじゃなかったら「いや食いすぎだろ」で終わるんだけど、バンビだと妙に似合うのがズルい。
「ムカついた!」「腹減った!」「いっぱい頼む!」「うまい!」「食べすぎた!」という、感情→行動の経路が全部ガキ。
そして最後だ。
リルトットを思い出すことで、ただの飯テロ回じゃなくてバンビーズへ繋いでるのも上手い。

「……あいつ、今頃どうしてるのかしらね」

ここだけ、ちょっと空気が変わるんだよね。
散々食べて、空になった皿を見て。
それで思い出すのが、いつも何か食べてた仲間。
いいじゃん。「仲間が心配だ」なんて急に真面目なこと考えさせるより、ずっとバンビちゃんらしいよ。
食べ物からリルトットを思い出す。ただそれだけなんだけど、なんかちょっと寂しい。
……こういうのでいいんだよ、こういうので。
食事ってさ、誰にも邪魔されずに、一人で好きなもの食べてられる時間でもあるじゃん?
殺し合いだの陛下だの星十字騎士団だの、そういうのから一瞬だけ離れてさ。

ハンバーグ食べて。ラーメン食べて。
焼肉食べて。オムライス食べて。
……いや、やっぱ食べすぎだな。

でも、その時間が終わるところでリルトットを思い出すから、妙に余韻が残るんだよねぇ。
ここは入れて正解だったと思うねえ。

この回はさ、地味に後続を書く人への大きなアピールになったと思う。
バンビちゃん、別に傷を治すために栄養補給しようとか、そんなこと考えて店に入ったわけじゃないんだよね。
腹減ったから入った。それだけ。
でも、そういう「それだけ」の行動で人間性ってけっこう見えるもんなんだよ。
ほら、このへん。
この幸福グラフィティーのようなリアクション。

『バンビエッタは満足げにそれを飲み込んだ。』
『その柔らかさにバンビエッタは思わず目を細めた。』
『米粒“ひとつ”残さず茶碗を空にして彼女は満足げに箸を置いた。』
『バンビエッタは思わず頬を緩めた。』

米粒残さず食べてるんでっせ、皆さん。
彼女こそが、ドブカスを力技のみで追い詰めた、シンR戦闘tier表『S』──バンビエッタ・バスターバインです。


026『踏み出す足、焼けつく肺』



……圧迫面接回。
しかも美鈴ちゃん、別にキュンキュンをいじめようとか、嫌味を言ってやろうとか、そういうつもりじゃないんだよね。
本人はいたって大真面目。だから余計にエグい。

さて、前回のおさらいだ。
キュアキュンキュンは、殺し合いに乗ったさやかちゃんを見て、
「この子も、最初は正義のために戦ってたんじゃないか」
ってところまで辿り着いたよね。
そこから今回、

「この人も昔は正義の為に、戦っていた人だと思うんです」
「見捨てたくないんです」

うんうんプリキュアだねえ。大変よろしい。
ところが美鈴ちゃん。

「何の根拠があって、そんな事が言えるんですか」

一次面接開始である。
キュンキュンが「この人にも支えがあったと思うんです」と言えば、「改心するとは思えませんが」。
「いざという時は、わたしが止めます」と言えば、しばらく考えてから、

「紫雨さんはもっと────傲慢になられた方が良いのでは」

……『傲慢』ねえ…………。
完全にアイドルコンサル秦谷美鈴なんよ。
「殺人者を更生させられるか」という話を、
「まずあなた自身に、この殺人者を惹きつけるだけのアイドルとしての魅力がありますか?」と論点移行。
構図が、ネコ踏みながら「頑張れ頑張れ」と言ってるそれなんよ。

ただまあ、これ。
美鈴様の中では、ちゃんと筋が通ってるんだよね。
さやかは、八十人以上殺してでも優勝して人間に戻りたい。
だったら、ちょっと優しい言葉をかけたくらいじゃ止まらない。
説得するなら、「この人についていきたい」と思わせるくらい心を掴まなきゃいけない。
つまり、『普通の説得で揺らぐ程度<さやかの優勝への執着』ってこと。
だから美鈴ちゃんとしては、
「人を救いたいなら、もっとその人の心を自分でいっぱいにするくらいのエゴを持った方がいいですよ」
って話なんだろうけどさ。
いやあ~、キュンキュンからしたら、たまったもんじゃないよねえ。

さらに致命傷がここ。

全員が一つになって放つ輝き。
そしてその中央にはいつだって、咲良うた
──キュアアイドルという最高の一番星が鎮座していた。

これ、美鈴様の言葉をキュンキュン自身が受け入れ始めちゃうと、
「……あれ? わたしって、一人でセンターを張れるアイドルじゃないのかな?」っていう、今まで考える必要もなかった問題が出てきちゃうんだよね。
仲間と一緒なら輝けた。でも今はいない。
うた先輩も、なな先輩も、プリルンもメロロンもいない。
そんなところへアイドル(初対面)から、

「紫雨さん、アイドルとしてエゴが足りないんじゃないですか?」

しかも美鈴様、ここで終わらない。

「わたしも、紫雨さん以上のプリキュアになれるはずです」

自分もエントリーしてきた。
しかも手に持ってるのが、こころちゃんの推しであり先輩でもあるキュアウインクの変身アイテム。
要するに、
「あなたには傲慢さが足りません」
「一人で人を惹きつけるには力不足では?」
「ちなみに、わたしならあなた以上のプリキュアになれると思います」
「あと、あなたの推しの変身アイテムはわたしが持ってます」
とのこと。
もう精神攻撃。
もう帰してやれよ。

しかも美鈴ちゃんって別に「こころを曇らせてやろう」としてない。
前話から既に、キュンキュンのライブを見て「ダンスは凄い。でもアイドルとしてなら……」と分析し、最終的に「わたしの方が……。」へ到達してたからね。
つまり今回の圧迫面接は完全にその続き。
美鈴、本当に「私の方がアイドルとして上では?」と思ってる。

世界観のすれ違いってわけかな。
プリキュアの『善性』というテーマを、美鈴的傲慢SSSロジックハラスメントでズタンズタン。
善性そのものは一切否定せず、「その善性を実現する能力があなたにありますか?」だけ刺して帰った。

……まあ、頑張ってね、キュンキュン。(konami)
隣じゃまだ、今はまだ寝ているさやかちゃんが控えてるけどもさ……!


027『ウサギとカメ』



……いやぁこれ、単純に「仮面ライダーアビスTUEEE」で伏黒を潰した話じゃないんだよね。
むしろ怖いのは、黒岩満っていう人間そのもの。いや、人間っていうより『モグラ』か。
なにより一番怖いのがさ、伏黒がちゃんと格好いいのに、それでも黒岩が勝つところなんだよ。

まず伏黒側は文句なしにエモい。
しほが謝ろうとした瞬間に、

「アンタは、謝ったらダメな人間だろ……!」

いや~、いいねえ。
自分でしほについていくって決めた。
だからその選択まで、しほの謝罪で「間違いだった」ことにしてほしくない。
伏黒なりの不器用な優しさが、すごく出てる。
しかも最後、一回は「死んで勝つ」に逃げかけるんだけど、そこで五条の言葉が出てくる。

「だったら掴み取れよ。虎杖なら、先生なら。勝ちにいくだろ──!」

うん。
完全に伏黒の成長イベントなんだよね、ここ。
普通だったらさ、ここまでやったら、ご褒美あげたくなるじゃん?
決死の一撃が黒岩に深手を負わせるとか。
せめて一矢報いるとかさ。
でもこの話、「惜しかったな」で終わる。
しかも成果がアビスの装甲につけた一条の引っ掻き傷だけ。
伏黒が自分を鵺で射出するところまでやって、命も覚悟も全部突っ込んだのに、黒岩本人には届かない。
……容赦ない恐怖だよ。

……なんていうかな。
あんまり伝わらないかもしれないけど、私はこの回を読んでて、初めて漫画版『バトル・ロワイアル』とか『GANTZ』を読んだ時を思い出した。
「キャラクターが殺される」っていうより、なんか自分まで、その場に放り込まれたような感じ。
『読み物に自分が殺されそうになる』感覚。
……エゲつなさすぎるって、黒岩。
人としての生々しさが恐怖を全面的に煽っている。
そこがもう脱帽だよ。

しかもこの怖さって、黒岩が「全部未来まで読んでました」みたいな超天才だからじゃないんだよ。
やってることが、全部実務的なの。
たとえばキャバ嬢のシーン。

  • 泉美を見つける→素人だと即座に見抜く
  • 殺さず狙撃手として使う→裏切り防止に弾を3発しか渡さない
  • 事故死すれば回収→生きていれば自分が警察官として救助に入る

結果、どっちに転んでも黒岩が得するんだよね。
で、どっちに転んでも泉美は損する。
それに泉美自身が気づいて、最後に吐いちゃう。
黒岩の怖さを「黒岩は恐ろしい男だった!」って説明するんじゃなくて、利用された側の人間が身体から壊れていくことで見せてる。

家元との駆け引きも同じ。
家元、ちゃんと気づいてるんだよね。
銃声と黒岩が現れたタイミング。
妙に正確な誘導。
射線を切る動き。
「あれ、この人おかしくない?」ってところまでちゃんと辿り着いてる。
しほは別に黒岩を信用しきってボーッとしてたわけじゃない。
観察して、考えて、答えに近づいてる。
でも。

「勘が良すぎるってのも難儀なもんだよなぁ」

パァン。
気づいたから勝ち、じゃないんだよね。
気づいたことに黒岩が気づいた時点で、もう撃たれてる。
しかも伏黒は致命傷なのに、しほは脚。ここも狡猾だよねえ。
後から伏黒が気づくんだけど、しほが死んじゃったら、伏黒には守るものがなくなる。
そうなったら領域だろうが魔虚羅だろうが、好き勝手に捨て身の攻撃ができる。
だから殺さない。

黒岩は伏黒の術式を全部知ってたわけじゃない。
領域展開のことも、魔虚羅のことも知らない。
でも、「こいつ、この女を守ろうとしてるな」っていうのは分かる。
じゃあ、『女を殺さず、逃げられない程度に怪我させておけばいい』ってなる。
『人間がどういう状況でどう動くかを、殺し屋として知り尽くしてる』のが怖いんだよ。
だから正直、アビスデッキの強さ以上に黒岩本人が怖い。

伏黒は術師として強い。
しほは観察眼が鋭い。
泉美にはザ・ハンドというインチキ能力がある。
全員それぞれの長所をちゃんと発揮してる。
それでも黒岩が、その長所を『じゃあこう利用すればいい』に変換してくる。
そして最後に黒岩自身が考えることも、結局、

今回のように、不意をついたり人質を利用することで有利を取る。
利用出来るものは全て利用して、徹底的に勝利の布石を打つ。
その上で、確実に殺せる場合以外は深入りしない。

これだけ。
表面上はすごく地味。だから、怖い。
「強いから遭遇したら死ぬ」じゃない。
「遭遇した時点で、気づかないうちに黒岩の勝ち筋へ組み込まれてる」タイプ。
Rのマーダーとして相当嫌な駒が爆誕したと思う。

……最後にさ、地味にここ効いてるよね。
キャバ嬢屈服させた後の、

「一度で聞き取れよ」

そこから具体的に長々「事故って全員死んだら何もするな」「生きてたら追加で二発撃て」「そのタイミングで俺が避難を呼びかける」って指示するとこ。
顔面蹴られて脳震盪起こしてるキャバ嬢に『一発で理解しろ』だからね。

つまり、「一度で聞き取れよ」が、『聞き返すことを許さない』って意味になっているんだ。


030『操作系は早い者勝ち』



……祝・ダークマイト闇落ち(闇落ちと書いて復活と彼に限っては読む)
バルド・ゴリーニからダークマイトへ無事社会復帰できたことは、ゴリーニファミリーマニアからしたら朗報ではなかろうか。

今回。かなり好きだわ。
グリンデルバルドが二人をどう見てるかっていうのが、そのまんま二人の格付けになってるのがいいんだよねぇ。
個人的に一番好きなのは虎杖の言葉をあとで『反芻』してるところなんだけど……まあまあ、それは後。
今回のメインディッシュはダークマイトさんだからね。
先にそっち食べよっか。

まずダークマイトへの扱い。
いや~、ひどいねえ。ひどいからこそ笑えてしまう。w
内心では完全に『自己顕示欲の塊』『猪』判定。
もうぜんぜん評価してない。
でもさ、グリンデルバルドって本人には絶対そんなこと言わないんだよ。
そこが上手い。
ダークマイトが今なにを言ってほしいのか、ちゃんと分かってる。

「戻りたくはないか。怖れを知らぬ英雄であった頃の君に」
「生ある限り敗北は終わりではない」
「大丈夫だダークマイト………君は、『英雄』になれる」

……いや~、言うねぇ。
これ、インペリオ唱える以前に半分落ちてるんですよね~……。

しかも、その前にイノケンティウスまで出してる。
「無限のパワーなんてないよ」って口で説明するだけじゃなくて、実際にダークマイト自身に不死身っぽい相手を殴らせて、それからタネを見せる。
だからダークマイトの恐怖そのものは否定しないんだよ。
「お前が怖がったシディアスにもタネはある」「お前が弱かったから負けたわけじゃない」「対策すれば次は勝てるかもしれない」
っていう方向に持っていく。
いや、優しいね~。すっごく優しい。
ダークマイトのプライドは一個も傷つけずに、恐怖だけ取り除いてやる。
食べやすいように毒へ砂糖まぶしてくれてるもん、彼。

ただ、今回グリンデルバルドが一番怖いのはそこじゃないと思うんだよね。
『パルパティーン偽装作戦』。マジでこれね。
ダークマイトを洗脳しました。じゃあこいつを殺し屋にしましょう。……だけじゃない。

ダークマイトのマスクをシディアスの顔に変える。
そこに神武解を持たせる。
すると、『パルパティーンみたいな爺さんが、また雷で参加者を殺しました』っていう状況が作れるわけ。
いや~、悪意全開のマッチポンプ。
しかもダークマイトには、「シディアスの悪名が広まれば広まるほど、最後にそいつを倒した君の功績も大きくなるぞ」って説明してやればいい。
そしたらダークマイトさん、「なるほど!」って喜んでやってくれる。
成功すれば邪魔者が減る。シディアスには敵が増える。
ダークマイトは自分がヒーローやってるつもりで働いてくれる。失敗しても、だいたいシディアスのせい。
……駒に、「お前は駒だよ」って教える必要なんかないんだよ。
むしろ「君こそ主役だ」って思わせておいた方が勝手に働いてくれる。
で、その完成形が、

「ありがとうグリンデルバルド!我がサイドキックよ!!」

だからね。ww
いや~……すごいなぁ。
本人だけ上下関係が逆だと思ってるよ。
……ファンタビ知らない人でも、この一連の流れだけ見れば、「あ、この人こういう人なんだ」って分かる構成なのがかなり良かったな。

一方で、虎杖への視線は明らかに違う。
利用価値があるから生かした、シディアスとぶつけるための駒という打算は間違いなくある。
本人もそう整理してるしね。
なのに虎杖が、

力がなくても、何も残せなくても、それだけで命には価値がある

って自分と真逆の価値観を置いて去ったあと。
グリンデルバルド、わざわざ一人で反芻してるんだよ、その言葉を。

「生きているだけで、人の命には価値がある、か」
「だから、なんだ」

……本当に何とも思ってなかったら反芻しないんだけどもねえ。
しかも、その後には、

「彼の瞳は……袂を分かった後のアルバスに少し似ていた。」

とある。
グリンデルバルドはダークマイトの構造を一瞬で理解して「承認欲求を突けば動く」「駒にできる」まで見切ってる。
でも虎杖については、思想的には絶対相容れないし、必要なら殺す対象なのに、自分が唯一対等に理想を語り合ったアルバスを想起させられてる。
グリンデルバルドにとってダンブルドアって、単なる「昔の強敵」では済まない存在だからさ。
虎杖を見下しているはずなのに、その真っ直ぐさだけが一番見たくない記憶を叩いてくるの、クロスとしてかなり美味しかったよ。


【おまけ】
【ダークマイトさん、今回の名言ランキング】

第1位「ありがとうグリンデルバルド!我がサイドキックよ!!」
→文句なしの王者。
グリンデルバルドも訂正する価値すら感じず「あぁ」で流してるのが芸術点高すぎる。

第2位「(無限の力など存在しないといわれ)……ッ!戯けた事を……!」
→数分前までシディアスの無限のパワーを食らってガチPTSDになってたので、
グリンデルバルド「無限なんてないよ」ダークマイト「!?!?!?!?」である。

第3位「そうだ……あの、あの無限のパワーを見たら、貴様だって」
→特に『あの、あの』がガチ覇権。

特別表彰「……ッ!!いい加減にしろ!貴様らいつまでくだらない問答をやっている!!」
→地味にポイント高い。
直前までイリヤの話を虎杖とグリンデルバルドはしていたからさ。
到底マグル扱いできないイリヤに会うフラグを、ダークマイトさんはぶち壊した。
最終更新:2026年09月21日 13:55