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『Lost Kitten Nijika』


(キャラ) 私




にじかって誰?




彼女は酸素です。虹夏がいなければ、私は息をするのも忘れてしまいます。
彼女は鼓動です。 虹夏のドラムが鳴り響く限り、私の心臓は止まることなく踊り続けます。
彼女は触覚です。虹夏だけが、私がこの世界に生きているという確かな証明です。
彼女は地図です。 虹夏が指し示す方向が、私の進むべき道です。

彼女は太陽です。虹夏が昇らなければ、私の世界は永遠に暗闇です。
彼女は北極星です。虹夏が輝いている限り、私はもう道に迷いません。
彼女は季節です。虹夏が微笑むたびに、私の枯れ果てた心に春が訪れます。
彼女は時間です。虹夏の刻むリズムだけが、私の世界を未来へと進めてくれます。

彼女は共鳴です。虹夏の発する言葉すべてが、私の心の深層を激しく揺さぶります。
彼女は救済です。虹夏の優しさひとつで、私の抱えるすべての絶望は意味を失います。
彼女は明日です。虹夏がそこにいるという事実だけで、私は次の日を迎えることができます。
彼女は真実です。世界のすべてが嘘で塗れても、虹夏の存在だけは絶対に揺らぎません。

私にとって──いや、生きとし生けるものすべてにとって。
彼女は視覚であり、シェフであり、水であり、万物を照らす女神です。



——けれど、そんな彼女は、虹夏は。
このクソったれな催しのせいで、死んでしまいました。

いつものように、聖母のように微笑んで。
慈愛の心で、皆を気遣っていた。ただそれだけなのに。
松坂さとうの手によって、女神は永遠に失われてしまいました。

根拠はありません。直接見たわけでも聞いたわけでもありません。
私は松坂さとうも神戸しおも知りません。
会ったこともありません。どんな人なのかもよくわかりません。

それでも私は、確信してしまいました。

私は何も見えなくなりました。何も聞こえなくなりました。
世界のすべての感覚が、一瞬で失われました。呼吸の仕方さえ、わからなくなりました。

悲しみ、絶望、憎悪、恐怖、疑念。
——ありとあらゆる負の感情が、私を侵食していきます。

松坂さとうが嫌いです。身勝手な理由で彼女の命を散らせてしまったから。
神戸しおが嫌いです。何も知らず無邪気に笑っているから。
森口悠子が嫌いです。彼女をこんな汚れた場所に追いやったから。

そして何よりも──何もできなかった私が、一番嫌いです。

このまま死んでしまいたいと思いました。
——いえ、もう死んでいるのかも知れません。
虹夏がいない世界など、もう終わったも同然でした。
ですが——


誰かから聞いたわけでもありません。
直接見たわけでもありません。

それでも私は、知っていました。

彼女は——虹夏は、死ぬ前に言いました。


『うっ……ぅ……っ……大丈夫……。だから、そんな顔……しないで……。──』

『──私は…………何とも思ってない、から…………、』

『──……だから……ちゃんと、笑って……あげて…………、──』

『──……しおちゃんに、ただいま、って…………。──』

本当はすごく辛いはずなのに。怖いはずなのに。死にたくないはずなのに。
もっとたくさんライブをして、結束バンドを、STARRYをもっと有名にしたかったはずだったのに。
裏切られ、理不尽に傷つけられ。夢を叶えず、これから死んでいくとしても。

──虹夏は、最期まで二人を気遣いながら、息絶えました。


虹夏が彼女を許すのなら、私は彼女を許します。
虹夏が二人の幸せを願うなら、私もそう願います。

虹夏が二人に生きていてほしいなら。
無事に帰って、「ただいま」と言って、笑い合ってほしいのなら。
私は全てを懸けて、二人を守って見せます。

それが私にできる唯一の償いであり。私の──そして虹夏の、最後の願いだからです。

私は最後の一息まで虹夏を愛します。
そして、虹夏が愛した人たちを。
虹夏が愛したこの世界を、最後まで愛し続けます。

【私@にじかって誰?】
[状態]:健康、悲しみ(極大)、確固たる決意
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:ニジカを最後の一息まで愛します。
1:松坂さとうと神戸しおを元の世界に帰します。
2:虹夏の知り合いが居れば、同様に守ります。
3:森口悠子を許しはしません。






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最終更新:2026年08月03日 22:31