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『『命の授業』、優勝者はオジャママン!?』


(キャラ) ヒステリーナ・アターシャ、流拓馬




地球を遥か数万キロ。
『地球の歴史』の流れを見守るタイムパトロール隊指令本部…………
ではなく。

『命の授業』と銘打たれた『殺し合い』の為に、
絶海の孤島に再現された渋谷の街の片隅で………。

「………なんだい、なんなんだいこれは?」

白地に赤い彩飾がなされたミニスカ制服と『P』を象ったマークが刻印された赤いベレー帽を着用した緑の短髪のおばさん………(ギロリッ
もとい、妙齢の女性が頭を抱えていた。

彼女の名はアターシャ。
地球の『正しい歴史』を守る使命を持つタイムパトロール隊・実動部隊員の一人だ。

アターシャは殺し合いの会場に飛ばされてから、ずっと頭を抱え続けていた。

「な、何で………あたしがこんな事に巻き込まれなきゃいけないのさ………あ、あたしが一体、何をやったって言うのさ………」

『歴史を守る』という使命の下、日夜陰日向無く働き続けているエリートであるアターシャと言えど、
『突然拉致されて、殺し合いを強要される』という異常事態に困惑を隠せない様子だった。

もういっそのこと、助けが来るまで安全な場所に隠れていようか?
と、アターシャが考えていた時だった。

『フッフッフッ…………だいぶ参っているようだな、アターシャよ』
「………へっ?」

不意にどこからともなく………『アターシャにとって』聞き慣れた声が聞こえてきた。

『上から読んでもトンマノマント、下から読んでもトンマノマント、ここに見参!』
「えっ?ど、どこどこどこ?どこにいるのよ!?」
『デイパックの中のスマホを見てみろ』
「えっ!?」

慌ててアターシャは自身に支給されたデイパックを開き、中からスマートフォンを取り出す。

『………では改めて、ここに見参!』

いつの間にか、スマートフォンのテレビ電話が起動しており、
その画面上には緑色のフード付きマントで顔を覆い隠した人物………地球の歴史を自身が書き記した『トンマの歴史』に書き換えようと企む謎の怪人・トンマノマントの姿が映し出されていた。

「と、トンマノマント様ぁ!」

画面上に映し出されたトンマノマントの姿を目にし、アターシャは喜びの涙を流した。

何を隠そう………アターシャは『正しい歴史』を守るタイムパトロール隊の隊員であると同時に、
地球の歴史を意のまま書き換えようと企むトンマノマントのしもべ『オジャママン』というもう一つの顔を持っているのだ!

『いやぁ~最近はこんな小さな機械で気軽にテレビ電話ができるのだなぁ~。放送当時からずいぶんと便利になったもんじゃわい(笑)』
「そんな事言っている場合ですかぁー!?」

トンマノマントはのんきにメタ発言を口にするが、アターシャの方はもう精神的に限界となっていた。

「そ、それよりトンマノマント様!助けてくださいよぉ!?あ、あたし今………」
『分かっとるわい。『命の授業』とかいう『殺し合い』に参加させられとるのだろう?』
「そ、そそそうなんです!あ、あたし………あたしどうしたら………」

アターシャはスマホの向こうにいるトンマノマントに必死に救援を懇願するが、
トンマノマントの方は冷静な様子だった。

『まぁそう慌てるでない。お前がそこにいるのは我輩の計画の内なのだ』
「…………えっ?」

トンマノマントの言葉が理解できず、アターシャは一瞬真顔になる。

『我が偉大なる『トンマの歴史』によれば………この『命の授業』という名の殺し合いに優勝するのはオジャママン一号………すなわちアターシャ、お前なのだ!』







「えぇぇぇぇ!!??」

トンマノマントの言葉を耳にして、アターシャは目を丸くする。


これまでも幾度となく、
『アメリカ大陸を発見したのはコロンブスではなく、ドロンブスだった』とか、
『世界で初めて南極点に立ったのはノルウェーのアムンゼンではなく、南太平洋のヤッチャ島の主・エーライ大酋長だった』とか、
『カメハメハ大王は竜宮城に行き、乙姫様と夫婦になった』とか、
『奈良の大仏は、逆立ちしてあっかんべーをしていた』とか、
『新選組はスエズ運河開通工事に参加し、世界的な土木工事会社となった』とか、
『ベンジャミン・フランクリンはタコフライ屋になって大儲けした』とか、
『ナイチンゲールは白衣の天使ではなく、酒場の天使だった』とか………
トンマノマントの下す無茶苦茶な歴史改変指令を受けてきたアターシャだったが、
さすがに『自分が殺し合いで優勝する』などというのは無理難題にも程があるとしか言えなかった。

「な、なななななんでそんな事、歴史書に書くんです!?な、何もあたしじゃなくたって………セコビッチとかゲキガスキーとかでも良いでしょ!?荒事なら、力自慢のドワルスキーの方があってるし…………」
『こういうのは能力云々の適性ではなく、リーダーが勤めるのがふさわしいのだ。見事成功すれば、『トンマの歴史』の最後のページに『世界最高の美女』として名前を残すという、お前の夢に一歩近づけるのだぞ?』
「じ、じゃあ………なんか強力な武器とかは………?」
『……あんまり我輩個人がお前にひいきすると、主催者から文句を言われるのでな。その辺は自分で何とかしてくれ』
「そ、そんな無茶なぁ~………」

もはやアターシャは恥も外聞も大人げすらもなく、
泣きそうになっていた。

『無茶でも良い!ともかく、見事他の参加者達を打ち倒し、生きて帰ってくる事を遠くから祈っておるぞ。おごめんさらばであーる!!』

言うだけ言ってテレビ電話は切れ、『ツー、ツー』という無慈悲な機械音だけが周囲に響き渡ったのだった。

「うぅ………祈ってなんとかなるんなら苦労しないんだよ、スカポンタン」

トンマノマントからの指令を聞き終え、アターシャは涙を流しながら突っ伏した。
そして2~3分ほど経つと……

「………」

………アターシャは自身に支給されたデイパックを手に立ち上がった。


「………もうこうなったらヤケだよ。どの道、何にもしなけりゃあ死ぬんなら、トンマノマント様に従った方が良いし………それにもしかしたら、途中でタイムパトロール隊かオタスケマンが助けに来てくれるだろうしね」

覚悟を決めたアターシャは『殺し合い』に乗る事に決め、移動を開始したのだった。


しかし、アターシャは知らなかった………。

トンマノマントの正体がオジャママンの後輩・ゲキガスキーが製作した『コンピューター人間』だという事を………。

そして、たった今自分に指令を下したトンマノマントは、この殺し合いの主催者がいわゆる『Vtuber』方式で演じた偽物だったという事を…………。


【ヒステリーナ・アターシャ@タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊オタスケマン】
[状態]:健康、困惑、自棄になっている
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:トンマノマント様の指令に従い、『命の授業』に優勝する
1:こうなったらヤケだよ!スカポンタン!?( ;∀;)
2:できれば、タイムパトロール隊かオタスケマンに助けに来て欲しい(-_-;)
[備考]:少なくとも、ゲキガスキーが正式にオジャママンとなって以降、最終回でトンマノマントの正体を知る以前からの参戦。
トンマノマントから『今ロワで優勝しろ』という指令を受けました………が、実はこのトンマノマントは主催者がVtuber方式で演じた偽物です。


そしてもう一つ、アターシャが知らなかったのが………

「…………」

………スマホごしのトンマノマントとの会話を、第三者に盗み聞きされていた事だった。

「……あの姉ちゃんが優勝するのが『歴史の通り』?どういう事だ………?」

青い繋ぎ状のパイロットスーツを着用し、黒髪を短く刈り込んだ鋭い目付きの少年…………
新早乙女研究所に所属する『ゲッターロボアーク』パイロットチームの一員にして、初代ゲッターチームのリーダー『流竜馬(ながれ りょうま)』の息子・流拓馬(ながれ たくま)は、
アターシャから少し離れた木陰に身を隠しながら、アターシャとトンマノマントの会話を全て聞いていた。

さすがに話の内容を全て理解する事はできなかったが、
アターシャが『この殺し合いで優勝を目指す=他の参加者達を皆殺しにする』つもりだという事は理解できた。

「…………」

拓馬の脳裏に先ほどトンマノマントがスマホごしにアターシャに語った言葉が過る。

『見事成功すれば、『トンマの歴史』の最後のページに『世界最高の美女』として名前を残すという、お前の夢に一歩近づけるのだぞ?』

「………けっ。歴史の本に『世界一の美人でした』って書いてもらう為に、自分以外皆殺しにするってか………くだらねぇ」

吐き捨てるようにそう呟くと、拓馬はアターシャの後を気付かれないように着いていく。
もしアターシャが本当に誰かを殺そうとした時………自分が全力で止める為に。

(過去も未来も………『歴史』もクソ食らえだ。俺の未来と『歴史』は………俺自身がつくるんだ!)

心の中でそう断言する拓馬の目には………
自分自身の信念に迷いも疑いもない、まっすぐに輝く『光』が宿っていた。


【流拓馬@ゲッターロボアーク(アニメ版)】
[状態]:健康、主催者への怒り
[装備]:パイロットスーツ@ゲッターロボアーク
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:恥をかかない(=死なない)ように立ち回りつつ、会場から脱出する
1:とりあえず、あの姉ちゃん(アターシャ)が人殺しをしないように見張る
2:『歴史の本に名前を書いてもらう為に自分以外皆殺しにする』か………くだらねぇ
3:主催者のババア(森口悠子)は、一発ぶん殴る
[備考]:アニメ版での魔獣ウザーラ戦の後、ゲッターエンペラーの力で現代に帰還する前からの参戦。
パイロットスーツは支給品ではありません。
アターシャへのトンマノマントの指令を盗み聞きしました。
アニメ版『ゲッターロボアーク』は2021年の作品なので、33歳(原作公式設定)のアターシャを『姉ちゃん』と認識しています。

【パイロットスーツ@ゲッターロボアーク】
流拓馬の初期装備品。
文字通り、ゲッターロボのパイロット専用スーツ。
ゲッターロボの操縦中にパイロットに襲い掛かる圧力やG(重力)等から装着者を守る防護服でもある。






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最終更新:2026年08月03日 23:21