『二人のヨン様』
(キャラ)藍染惣右介、カン・ジュンサン
藍染惣右介は護廷十三隊五番隊の隊長として、穏やかで知的な笑みを絶やさぬ人物として知られていた。
本性を隠して計画を着々と進めていた時期——それが、彼がこのBATTLE ROYALに引きずり込まれた参戦時期である。
渋谷のスクランブル交差点を忠実に再現したような広場。ネオンライトが虚しく明滅し、信号が無意味に変わり続ける。人の気配は一切ない。風すら、どこか人工的に感じられた。
藍染は穏やかな笑みを崩さぬまま、ゆっくりと首に手を当てた。冷たい金属の輪が、肌に食い込んでいる。
「……これは、随分と予想外の事態だ」
藍染の眼鏡の奥で、柔和な瞳がわずかに細められた。
普段はどんな状況でも冷静沈着を保つ彼にとっても、この事態は明確に異常だった。気付かないうちに拉致され、しかも首輪によって自分の力、鏡花水月と霊圧が大きく制限されていることを彼は即座に理解した。
首輪の制作者の第一候補として思い浮かぶのは涅マユリ。十二番隊隊長、あの科学者ならば、この首輪を開発しても不思議はない。あるいは現在は罪人として追放されている浦原喜助か。
(私の計画が、護廷十三隊にバレたのか?)
一瞬、その危惧が胸をよぎった。しかし藍染はすぐに首を振った。
もし完全に発覚したのなら、こんな回りくどいBATTLE ROYALなどという茶番はしないはずだ。総隊長、山本元柳斎重國が自ら斬魄刀を抜き処刑に来るだろう。
つまり現在はまだ「疑惑の段階」にあると判断すべきだ。
だからこそ首輪で能力を制限し、こんな悪趣味なゲームに参加させている。もしこれが涅マユリの発案だとしたら、実に腑に落ちる。監視されている可能性も極めて高い。
反対する隊長がいたとしても中央四十六室が容認すればBATTLE ROYALの開催は可能。
ならば自分がすべきことは五番隊隊長として、皆に慕われている善人の隊長の演技を続けていくことだ。
そうやって周囲を欺き疑いを晴らしながら鏡花水月と霊圧を制限している首輪を外す手段を探す。
藍染はゆっくりと歩き始めた。まずはこの異常な空間の把握が必要だ。彼はスクランブル交差点からハチ公前広場方面へと足を進め、周囲の建物や看板を観察しながら探索を続けた。
数分後、道玄坂の辺りで別の気配を感じた。
眼鏡をかけた若い男が周囲を見回しながら立っていた。整った顔立ちに、明るい茶色の髪。洗練された雰囲気の青年。
彼の名はカン・ジュンサン。現在は記憶を失いイ・ミニョンとして生活している男性だ。彼は明らかに動揺している。
藍染は穏やかな笑みを浮かべながら彼に静かに近づいた。
「僕は藍染惣右介。よければ君の名前も教えてもらえるかな」
「……イ・ミニョンです」
ミニョンは安堵と警戒が入り混じった表情で藍染を見た。
「そう警戒しなくていい。僕もさっきここに気づいたばかりでね。突然目が覚めたら、この奇妙な街の中にいた。君も同じ状況みたいだね」
「そうなんです! 一瞬前まで事務所にいたはずなのに急にここに。首にこの変な輪っかみたいなのが付いてて、外せないんですよ。あなたも同じようなものが付いてますよね?」
藍染は自分の首輪に軽く触れ、静かに頷いた。
ミニョンは髪をかき上げ、ため息をついた。
「最悪だ。建築のプロジェクトの締め切りが迫ってたのに、こんなところに連れてこられるなんて」
「もし君がよければ共に行動しないかい。これでも戦いの心得があってね。荒事になったら君を守ることができる」
「いいんですか。ありがとうございます。それとチェリン……恋人も巻き込まれていないか心配です」
ミニョンは表情を曇らせた。まだイ・ミニョンとしてユジンとの関係が深まる前の時期であり彼はチェリンを心から信頼し、彼女の存在を強く気にかけていた。
藍染は穏やかに微笑み、静かに言った。
「わかった。もしその女性を見つけたら保護しよう」
ミニョンは少し驚いた顔をしたが、すぐに頭を下げた。
「本当に助かります。藍染さん、あなたは親切な人だ」
藍染は眼鏡の奥で柔らかい笑みを浮かべた。
【藍染惣右介@BLEACH】
[状態]:能力大幅制限
[装備]:斬魄刀[鏡花水月]
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:善人の隊長としての演技を続けながら一般人を保護する姿勢を装う。
1:首輪を解除する方法を探りつつ監視を欺く。
2:今の時点で山本元柳斎重國と戦うのは避けなくてはならない。
3:BATTLE ROYALの黒幕は涅マユリか、あるいは浦原喜助か。
4:イ・ミニョンと行動共にして可能なら彼の恋人も保護する。
【カン・ジュンサン@冬のソナタ】
[状態]:不安、恋人への心配、記憶喪失により自らをイ・ミニョンだと思っている
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:この異常事態から一刻も早く脱出する方法を探す。
1:藍染惣右介を頼れる人物として認識、行動を共にする。
2:恋人のチェリンが巻き込まれていないか強く心配。
3:ユジンさんは……。
最終更新:2026年06月20日 12:50