『翡翠の瞳と天女の微笑み』
(キャラ)玉葉妃、壬氏
夜の冷たい風が赤い髪を揺らした。
玉葉妃は翡翠のような緑色の瞳を細め周囲を慎重に見回していた。
彼女は皇帝の寵愛を受ける貴妃として、穏やかで明るい性格を持ちながら、用心深さと深い思慮を兼ね備えている女性だ。
「……ここは後宮ではないのね」
見慣れた翡翠宮の風景はどこにもない。
代わりにあったのは異国のような街並み。
首には冷たい首輪が巻かれ、手には見知らぬ鞄、その中には支給品と奇妙な板状の道具があった。
玉葉妃は深く息を吸い込んだ。こんな理不尽極まりない状況は初めてだった。
後宮での陰謀なら対処のしようもある。しかしこれは完全に未知の領域だった。
「侍女たちも無事でいてほしいけれど」
不安が胸を締めつける。侍女たちが巻き込まれていないなら、それに越したことはないが、今は誰の姿も見えない孤独と未知への恐怖が勝っていた。
その時、背後で小さな石が転がるような物音がした。
咄嗟に玉葉妃が振り返ると、そこには見覚えのある人物がいる。
「壬氏……!」
「玉葉妃、ご無事で何よりです」
後宮の管理を担当する宦官、壬氏。その顔は天女の微笑み、花の顔と称される絶世の美形だ。
性別が違えば国を傾けるほどの容姿の青年。
彼は目的のためなら何でも使う一面もあるが、罪のない者が理不尽な目に遭うことを嫌う善良な男でもあった。
玉葉妃の表情が明るくなり、安堵の息が自然と漏れる。
壬氏はいつもの優雅な笑みを浮かべながらも瞳の奥に緊張の色を宿していた。
「まったく想定外の事態です。後宮の陰謀とはわけが違う。まずは状況を冷静に把握しなければ」
玉葉妃も頷き翡翠の瞳に決意を宿した。
「猫猫は……どうしているかしら。あの子まで巻き込まれていないといいけれど」
玉葉妃の声には、心配の色が濃く浮かんでいた。
彼女は身分に関係なく恩を受けた者には礼を尽くす謙虚さを持ち、猫猫のことを非常に気に入っていた。
「今は玉葉妃の安全が最優先です」
壬氏は静かに、しかしはっきりと言った。
「しかしあの娘を見つけた場合は保護しましょう。放っておくと危なっかしいですから」
玉葉妃は小さく微笑んだ。
このバトルロワイアルで、玉葉妃は壬氏の存在を心強く感じながらも、先行きの不安を完全に拭い去ることはできなかった。
【玉葉妃@薬屋のひとりごと】
[状態]:健康、不安
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:壬氏と協力しながら行動する。
1:猫猫が巻き込まれていないか心配。
2:不用意に他の参加者と争わない。
【壬氏@薬屋のひとりごと】
[状態]:健康、緊張
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:状況を冷静に把握して行動する。
1:玉葉妃に危害が及ばないよう動く。
2:あの娘(猫猫)を見つけたら保護する。
最終更新:2026年07月06日 19:48