「ダイビング業界の人間は、みんな、自分たちがネズミ講みたいな組織に居るということを、知っていますよ。まあ、PADIが、最大の、親ネズミですよ。」
そんな事を、私に語ってくれたのは、旅の途中でダイビングにはまり、
「インストラクターを目指している男」であった。
たまに勘違いしている人がいるので、書くと、
「ダイビングライセンス」とは、国家資格ではない。
講道館柔道初段とか、極真空手初段みたいなもので、
「団体資格」
なのである。
だから、もし私が、機材をフル購入し、装着して海に潜ってもそこが法的制限海域でないかぎり、罰せられることはない。
ただ、本当に講道館柔道初段であれば、受身くらいはできているし、
そういった、各ジャンルにおける、「学ばなければならない基本」
というものは、あるものだ。
そして、それができていない者は、危険である。
ダイビング業界の最大組織は、現在「PADI」とのことで、ここが世界標準となっている。
創業者はもう、左団扇でしょうなあ。
このPADIという組織は、現地における労働ビザの有無は関係なく、
「インストラクター」
という、団体内資格を有した者の裏書によって、
入門クラスの、「オープンウォーター」から、
チョイ上の「アドバンス」
オプションとしての、「レスキュー」
PADI組織の資格取得補助ができるという、「マスター」
までが、「インストラクター」の権限で、「団体内資格」が発行される書類が、「PADI本部」に提出されるという。
なんでも、日本で「インストラクター」まで取得しようとすると、
「100万円以上かかる。」
そうな。
そのインストラクターの一人によると、もう、日本人インストラクターは、世界中で飽和状態になっており、
「タイのタオ島などは、20人以上の日本人イントラが、お茶を引いている。」
「カオサンのバイヨンビル近辺では、仕事にあふれたイントラが、客引きをしているほどだ。」
そうである。
この間、04.5月末に入手した情報であるが、エジプトのダハブでは、またも日本人イントラが一人増え、現在、
「1人は日本人専用というわけではないが、男女計5人のイントラがいて、パイを分け合っている。」
とのことである。
「人生を通した職業としたい。」、あるいは、
「インストラクター取得までの金を回収したい」、
「この団体資格で、世界で働きながら金を貯め、旅したい」
という志向の人は、今からダイビングインストラクター業界に、新規参入するのは、かなり厳しそうである。
最終更新:2010年11月13日 22:42