第五話 臨戦態勢
光李「最終防衛ラインは屋上に続く階段ね」
雪鎖「やはり、校門の周りは破棄しますか?」
ここは生徒会室。
光李「そうね。校内での交戦にしましょう」
今、緊急会議を開いている。
月夢「1チームに一人は衛生兵か必要ですよね」
レベルⅠは開校以来、一度もなかった。
光李「ああ、それは今、真に交渉に行ってもらってる。雪鎖は少し、弾丸の調達に行って来てくれる?」
それが今、発令されているのだ。
雪鎖「わかりました」
みんながあちこちを走り回っている。
月夢「会長、私はどうすれば?」
バリケードやトラップの設置、チーム分けに、各チームに渡す武器や弾薬に手投げ爆弾の割り振り。
光李「あなたは、雪鎖と一緒に弾丸や手投げ爆弾の調達に行って」
それを話し合っていた。
月夢「わかりました」
光李「眞之は屋上で見張りをお願い。他のみんなは、バリケード班について、バリケードの作成にあたってちょうだい」
会長がみんなに指示を出していく。
さすがに真剣だ。
雪鎖「じゃあ、行ってきます」
光李「あるだけかき集めてきてね」
雪鎖「月夢、行こう」
月夢「うん」
◇武器庫◇
雪鎖「これがAチームに渡す分で・・・」
チーム別に滑車に乗せていく。
Aチームは屋上からの狙撃がメインなのでほとんどが狙撃銃の弾丸だ。
月夢「雪鎖、CチームとDチームの分の仕分け終わったよ」
雪鎖「ああ、じゃあEの分も頼む」
月夢「ふー、少し休憩させて」
雪鎖「ああ」
さて、こっちもさっさとやっちまおう。
雪鎖「ん?」
なんだか変な箱が置いてある。
雪鎖「<制圧用特殊弾>だと?」
ふたを開けてみる。
中には、かなり重い狙撃銃の弾丸が入っていた。
雪鎖「うわ、重た・・・」
さすがにこれは撃てないな。
しかも、
雪鎖「試作品って・・・」
箱の裏には「試作品のため、取り扱い注意」と書いてあった。
その隣には・・・
雪鎖「<特殊手投げ爆弾>(取り扱い注意!)・・・なんだこりゃ」
手にとろうとする。
雪鎖「!」
あわてててを引っ込める。
雪鎖「危うく起爆させるとこだった」
これはおそらく、体温を感じると起爆スイッチが入る仕組みになっている。
持つためには手袋が必要だろう。
(取り扱い注意!)の意味が分かったよ。
月夢「雪鎖、どうしたの?」
雪鎖「・・・なんでもない・・・はずだ」
月夢「?」
雪鎖「さてと、さっさと終わらせよう」
それから少しして。
雪鎖「よし、こんなもんかな」
月夢「ずいぶんと倉庫が殺風景になったね」
雪鎖「そうだな」
あんな危険なものまで作っちまうのか、この学園は。
男子生徒「おーい、弾薬を取りに来たぞ」
雪鎖「ちょうど今終わったところだ」
男子生徒「そうか、んじゃ、Aの奴はもらっていくぜ」
雪鎖「ああ」
男子生徒はAの弾薬を乗せた滑車を押していった。
女子生徒「すいませーん、Cチームの荷物を取りに来ました。
雪鎖「ああ、Cチームはこれな」
女子生徒「ありがとうございます」
月夢「それじゃ、私もBの場所まで運んでくるね」
雪鎖「ああ、頼む」
そして一人取り残された。
雪鎖「召還、<ファルコン>」
俺の能力と思われる物体移動。
今のは俺の使っている狙撃銃をここに呼び出したのだ。
雪鎖「さて、ちょっと試射をしてみるか・・・」
さっきの制圧用特殊弾の・・・。
??「白井、雪鎖だね?」
雪鎖「ん?」
柱の影からこえが聞こえる。
??「僕のこと、覚えているかい?」
雪鎖「その声、虚空さんですね」
寂弥「寂弥と呼んでほしいんだけどね」
この人は虚空 寂弥(こくう じゃくや)さん。
風紀委員の会計をやっている。
どんな能力を所持しているのかわからないが、ときどき突然出てくる。
ちなみに、「僕」と言っているが、女性だ。
寂弥「それで、少し用があるんだけど、時間あるかな?」
雪鎖「ええ、大丈夫ですけど?」
寂弥「それじゃ、ちょっとついてきて」
言われるがまま僕はついていく。
そして、今は使われていない試射場にきた。
寂弥「ここでいいかな」
雪鎖「えーっと、用って何ですか?」
寂弥「えーっと、その、あのー・・・」
言葉に詰まっている。
そして、深呼吸をした後、口を開いた。
寂弥「雪鎖、笑わないで聞いてほしい」
雪鎖「はい」
寂弥「実は──」
最終更新:2012年02月07日 18:48