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α-6

第六話 内部破壊

雪鎖「・・・・・・・・・・・夢か?」
寂弥「私は・・・私は真剣だ・・・」
雪鎖「・・・・・夢じゃね?」
寂弥「夢なんかじゃない!これは現実なんだ!それに、私は真剣だ!」
雪鎖「えーっとー・・・」

数分前、

寂弥「笑わないで聞いてほしい」
雪鎖「はい」
寂弥「実は・・・私は、ゆ、雪鎖のことが、す、好きだ!」
雪鎖「・・・」
寂弥「つ、付き合ってほしい!」

 と、寂弥さんに告白された。
 これは現実?
 それとも夢?
 なんだろう、なにか熱いものがこみ上げてくる。
 もしかして僕は、虚空さんが好きだったのか?
 でも、一つ不自然なこともあった。
 虚空さんの性格上、こんな状況で告白なんてしないはずだ。
 そして、じっと虚空さんの顔を見てみる。
寂弥「・・・?」
 おかしい。
 一瞬だが、歪んだ。
 ってことは・・・。
雪鎖「動くな」
 瞬間移動によって近くに行き、手刀を突きつける。
寂弥「あはは、ばれてしまいましたか」
 あきらかに声が違う。
雪鎖「何者だ」
ゆら「私の名前は、邦御梓(ほうみし) ゆら。予想はつくかもしれませんが、幻覚を見せる能力を使えます」
雪鎖「目的は」
ゆら「それは機密事項です。まあ、言ってもいいんですけど、一つ条件があります」
雪鎖「言ってみろ」
ゆら「私を、かくまってほしい」
雪鎖「かくまえ、だと?」
ゆら「はい」
 どこから?
 何らかの組織に追われているのか?
ゆら「私の所属している、<イロール>から、かくまってほしいんです」
 !?
 イロール!?
雪鎖「イロールって、まさか・・・」
ゆら「私は、イロールの方から「内部破壊」の命令を出されました。
雪鎖「なるほど」
ゆら「その命令どおり、私はこの校内に侵入したんです。 そして、上層部の方から言い渡された目標、それが・・・」
雪鎖「会長をはじめとした、生徒会の排除・・・だろ?」
ゆら「半分は正解です」
雪鎖「半分?」
ゆら「正確には、「雪鎖を最優先に排除し、その後生徒会を排除せよ」・・・です」
雪鎖「僕を最優先に・・・。まさか、目当てって・・・」
ドガァン!!!
雪鎖「ちっ、遅かったか」
ゆら「どうするの?」
雪鎖「お前は僕らで守ってやる。だから、おまえも僕らに協力することだ。それでいい」
ゆら「・・・まさか、こんなに簡単に脱退できるなんて」
雪鎖「とっとと行くぞ」
ゆら「うん」

◇生徒会室◇

光李「まったく、修理にいくらかかると思ってんのよ・・・」
月夢「ありゃりゃ」
男性A「降伏しろ!」
竹矢「・・・月夢ちゃん、あの人たちは馬鹿?」
月夢「馬鹿ですね」
 ガスッ
男性B「なんだ!?」
男性C「ぐあーーーっ!!!」
 ガスッ
女性A「きゃああああーーーーー!!!」
女性B「な、何!?」
??「これはみなさん、おそろいで」
男性A「何者だ!?」
光李「真、来るのが遅いぞ。おかげでこの有様だ」
真「修理代の半分は負担してやる。大目に見てくれ」
男性C「目が!!目がぁぁぁぁぁぁ!!!」
男性B「貴様、何を!?」
真「私の能力を知らないなら教えてやる」
 シュルル
真「これが、なんだかわかるな?」
男性A「なっ!」
真「いわば、電気を体に流して、一部の信号を狂わせた。簡単なことさ」
女性A「頭が!!頭が割れる!!!」
真「そこの女性は、頭痛だったみたいで。そっちの男性は視覚神経を刺激させられたんだろう」
男性A「くそっ、なめやがって!」
光李「あーあ、やっちゃったよ、こいつは」
月夢「それじゃ、私はこれでー」
女性B「落ちろ!」
 ゴド
月夢「あなたの能力は把握済みよ。残念でした」
女性B「なっ!」
月夢「あなたの能力は<言霊>。言ったことがそのまま現実になる」
女性B「なら、死ね!」
月夢「残念、それは効かないんだなー」
女性B「!」
蒼架「まったく、手が焼ける。少しはこっちのことも考えてほしいものだ」
 ポタリ
女性B「な・・・なんで・・・」
蒼架「私の能力は気配消去。わからないかね?」
男性A「くそ、こうなったら・・・」
 ベシッ!
男性A「ぐああぁぁぁぁ!!!」
雪鎖「まったく、面倒ごとを起こしやがって。修理するの大変なんだぞ」
光李「おや、早いじゃないか、雪鎖」
雪鎖「敵から情報を聞き出した。交換条件もあったけど」
光李「んで、その敵ってのが、その子なのね?」
雪鎖「あはは、わかった?」
ゆら「邦御梓、ゆらです」
真「大方、かくまってほしいとかだろう」
眞之「あはは、図星か」
雪鎖「さて、ちゃっちゃと片付けましょう」
光李「そうだね」
真「おうよ」
眞之「ふふふ、暴れるぞ」
光李「眞之、あんたからも修理代の半分、払ってもらうからね」
眞之「そんなーー」
男性C「く、くそ・・・」
光李「さて、あんたが最後だけど、どうする? このまま逃げてもいいんだよ?」
男性C「逃げたら・・・殺される。・・・だから、ここで死ぬ!」
 そういって男性は手榴弾のピンを抜く。
 しかし、すぐに手榴弾ははじかれた。
 遠くで爆発音。
 パチン!
 そして響く、乾いた音。
光李「馬鹿野朗!」
 会長が、男性を叩いたのだ
光李「命はそんなに粗末に扱うな!おまえはまだ若い!まだ生きろ!」
男性C「どうせ、戻っても死ぬんだ」
光李「ここにいれば死なない」
 その台詞は、希望ともいえる。
男性C「それは・・・」
光李「この学園には、元敵だった兵も多数いる。なにも、特例というわけではない」
男性C「一つ、頼みがあります・・・」
 そういって男性は、蒼架さんが刺した女性のほうを見る。
男性C「彼女を、助けてください」

最終更新:2012年08月28日 13:30