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頭と帽子のリボンがアンバランスにでっかい決めポーズのサファイア
(二人とも手に持つレイピアがやっぱり串)

☆変身して、たたかって、でもあれって夢?
前回の変身シーン「めざめよ プリンセスナイト!」

<白金学園女子寮>目覚まし時計の音
「う~ん」ベッドから時計に手を伸ばすサファイア。
時計の針は六時を指している。「ん?六時!?」
起きるサファイア。「・・・あれ?でもあたし ゆうべ どうやって帰ってきたんだろ・・・」
ベランダで軽いあくびをする。「きのうのできごとって ぜんぶ 夢だったのかな・・・」
そこに甘い香りがフワと漂ってくる。
振り返るとそこに、髪の長い美少女が小テーブルに肘をついて立っていた。
美少女こちらを見ながら「ねむそうね 彼とはどんな夜だったのかしら?」サファイアぱちくり。
クスッと笑う美少女に「あっあっあなた だれ―――!?」真っ赤になって頭をボサボサと掻くサファイア。

<シルバーランド ヘル夫人の部屋>
「・・・恋をなさい ヘケート」水晶につぶやくヘル夫人。水晶の中には赤子のようなものがうずくまっている。
「恋は女の子を輝かせる宝石よ 恋の味を知り はじめてあなたはヒトになれる…
 王家のプレシャス(宝石)を持つものをさがすのよ ヘケート」
そこへ魔法の鏡を使って話しかけてくるジュラルミン大公「ヘル夫人!おられるのか」
ヘル夫人「あら ジュラルミン大公」
ジュラルミン大公「ナイロンから聞きましたぞ!ゆうべは王子をみすみす逃がすとは・・・本当ですか!?」
ギロリとにらむヘル夫人。「失態だとおっしゃりたいの?」
ヘル夫人「そもそも王子を探すのは あなたのお役目のはずでは…?」
言葉に詰まるジュラルミン。
立ち上がり腰に手を当てながら「でも心配なさらないで 次の手は打ってありますわ」不適に微笑むヘル夫人。
それでも焦っているジュラルミン。
「と とにかく われらには王子の持つプレシャスが必要なのだ。でないと真の王位にはつけぬ・・・?」
ヘル夫人、の赤い指先がジュラルミン大公の唇に触れる。
「焦ってはなりませんわ 愛とは育てるものですわよ」

<学園内2-A>
巨乳先生の声「・・・というわけで転入生を紹介しますね」
「こちらが今日から新しく仲間になる・・・白綺ヘケートさんです」
そこに立つのはサファイアの部屋にいた謎の美少女だった。
真珠&瑠璃うっとり「キレ~ お人形さんみたい・・・」「かなりタイプ!!」コブシにも力が入っている。
サファイア唖然とする(あのコ 転入生だったんだ・・・)
サファイアの机前でピタッと止まるヘケート。「・・・キレイね」
真っ赤になるサファイア。「キッキレイ!?」
自分の顔を指差しながら「あっ あたしこんなんだよっ・・・」
ヘケート指をさす「とってもキレイ そのリング」
(その彼女の指にはどこかで見たようなリングがはまっている)
サファイア「リ リング!?」傍で吹き出す真珠&瑠璃。

<食堂 ランチの時間>
食事を前にご機嫌ナナメのサファイア。
「も~瑠璃も真珠もバカにして でもこのリングをここにはめてるってことは・・・」
自分の左手薬指を見つめる。フランツにリングをはめてもらったシーン回想。
(昨日のこと やっぱり夢じゃなかったのかも)
かああと赤くなった所に真珠&瑠璃
「サーファイア!顔赤くしてるなんてウワサは本当だったのね」
「セントラルタワーでフランツ・チャーミングとデートしてたって?」
サファイア「ちょっと どうしてそんなコト・・・」
「へっくしょん!」
フランツ登場「・・・ゴメン 朝まで公園にいたせいか カゼひいたみたいで 君は大丈夫?」
(゚д゚ )顔のサファイア(フランツ?)
真珠&瑠璃「ダ ダイタン~!!」「サファイアが朝帰りなんてっ」
「ちがうっても~!>д<」怒るサファイア。
食事のトレイを手にこちらを見ているヘケート。

そこへ巨乳先生がやって来る。なぜか厳しい顔。
「藍音(あいね)サファイアさん 学園長がお呼びです」
サファイア「ガリゴリが!(ガーン)」
真珠&瑠璃「あ~あ ガリ!ゴリ!と説教されるわよ>△<」
フランツ目ドアップ「ねえ」サファイアドキン。
耳元で囁くフランツ「放課後 裏庭の白鳥(スワン)の池で待ってる 昨日のことで聞きたいことがあるんだ」
サファイア「・・・えっ」
立ち去るフランツ。(フランツ・・・?)
わいわいと騒ぎ出す真珠&瑠璃
「フランツとあんなに近づいてナイショ話っ」「次のデートの約束ねっ」「うらやましー」
頬を染めて焦るサファイア「だ・だからちがうってば」
巨乳先生「藍音さん はやくいらっしゃい」
サファイア「はっはい!」
頬杖で舌をだし微笑みながら見ているヘケート「ふ~ん・・・」
ちょっと不安そうな顔のサファイア(でも話って・・・?)

<学園内 バルコニー>
パックジュースを飲みながらぼんやり腰掛けているフランツ。そこにヘケートがやってくる。
ヘケート「・・・触ってもいい?」フランツの髪に手を伸ばす。
フランツ「えっ・・・」
ヘケート、頬を染めうっとりしながらつぶやく「やわらかい・・・」
両手でフランツの頭や首筋を抱くように撫で回す。
焦るフランツ「え? ええ!?」

<学園長室>
「ごめんなさい!!夕べは色々とイロイロあったってゆーかなかったってゆーか・・・
(あたしあんまり覚えてなくて・・・)でも!フランツとは絶対にその~・・・」真っ赤になって訴えるサファイア。
フォフォフォと笑う学園長ガリゴリ
「そうじゃなサファイア お前の周りであらゆることが起こりつつある。いよいよ十四歳となり時が満ちたのじゃ」
きょとんとするサファイア「どうしたの?ガリゴリ・・・じゃなくておじいさま?」
(巨乳先生改めアソーヌ)「十四歳おめでとう サファイア」
(眼鏡イケメン先生改めウラナール)「君は運命の時を迎えたんだ これからは用心が必要だよ」
ガリゴリ
「夕べのことじゃよサファイア 幼いころからお前を見守ってきたわしらじゃ お前のことは何でもしっておる」
サファイアの肩に手を置くウラナール
「夕べ 君の危機を察知し家に連れ戻したのは私たちなんだよ」
サファイアを座らせるアソーヌ
「リボンの騎士として目覚めたのが よほど疲れたようね」
びっくりするサファイア「知ってたの!?」
ガリゴリ「わしらがお前と共にシルバーランドを離れて十四年 やっと話せる日が来たのじゃ」
「これまでわしらはそなたの親戚じゃと教えてきたが それは偽りじゃ
 わしらは・・・シルバーランドの王家 つまりはそなたのご両親である王様と王妃様に仕えていた家臣なのじゃ」

ウラナール「サファイアさま」 サファイア(ウラナール!?)
ウラナール「あなたは シルバーランド王国の姫としてこの世に生をうけた
 しかし掟では女子が王位につくことは許されない」
「おりしも当時 王家にたてつく者が現れ王位を狙っていたため
 しかたなく王はあなたを王子として育てることにされたのです」
サファイア「だから あのチンクってコ、あたしのこと王子王子って・・・」
ウラナール「・・・しかし悪しき者たちは闇の力と手を結び 王とお妃・・・そしてあなたの暗殺を謀った」
「だが王とお妃はみずからの命をささげることであなたを守ったのです」
「あなた・・・サファイアさまはシルバーランドの未来を託して・・・」
真剣な顔で黙っているサファイア。その手を取るガリゴリ。
「よくお聞き サファイア」指先から光るリング。(リングアップ)
ガリゴリ「そのリングの意思はプレシャスというて大きな力を持つ王家の宝 それがなければ王にはなれぬ」
「国王であるお父上はそれをそなたに 託したのじゃよ」
リングを握り締めつぶやくサファイア「それじゃ・・・あたしのお父さんとお母さんは・・・」
と、どこかからくすんくすんと泣き声が。かばん?の中からチンクの声。「王様~お妃さま~」
ガリゴリ「おお チンクを忘れておった そろそろだしてやらんとな」

コンとかばんを開けると、ボウンッと飛び出したチンク(泣きながら怒っている)
チンク「ひどいよガリゴリってば こんな所に閉じ込めるなんて~」
ウラナール「お前はことを急ぎすぎる!サファイアさまのことならガリゴリさまが きちんと考えていらっしゃる」
アソーヌ「そうよ みんなで再びシルバーランドに帰る日をね」
はっとするサファイア「シルバーランドに帰るって・・・まさか!?」
「ごらん サファイア」串刺しタワーを指差すガリゴリ。外は雨が降ってきている。
ガリゴリ「かつて王国は まばゆい金の光につつまれておった。
 ところが光を失った国は悲しい灰色の世界となってしもうた・・・」
「だが祖国は助けを求め この世界にそなたを迎えにきた。よいかサファイア
 シルバーランドを救えるのはそなたの銀色の光のみなのじゃ」
思わず身体を震わせるサファイア「信じられない・・・?なんで突然そんなこというの?」
ガリゴリ「今日まで 黙っておったのは・・・ご両親の愛じゃよサファイア」
うつむき依然として震えているサファイア。

<学園内 廊下>
とぼとぼ歩くサファイアを追いかけるチンク。
チンク「・・・待ってサファイア!」
サファイア「わかんないよ・・・」その顔は泣いている。
「シルバーランドなんて言われても あたし瑠璃や真珠たちとおわかれするなんてやだもん・・・!」
チンク「でもサファイア キミはシルバーランドの王子・・・」
サファイア号泣「やめて・・・!王子なんかじゃない あたしは サファイアだもんっ・・・
 フツーの 女のコだもん!」困惑した顔で見つめるチンク(サファイア・・・)
唐突に背後から声が聞こえてくる。「まってフランツ!」
涙のたまった目で向こうを見ると、その先には木の下で向かい合って立つヘケートとフランツが。
ヘケート「逃げないで まだ学校案内の途中よ?」
フランツ「だけど 僕は男子部だからここから先は女子部へは・・・」
そっと成り行きを見つめるサファイア(フランツとヘケート・・・?)
フランツの胸元に手を伸ばすヘケート「・・・まじめね」
「ねぇ あなたは私を輝かせてくれる宝石なんでしょ・・・?」
まっすぐ見上げながらのヘケートの言葉に意味がわからない感じのフランツ
「宝石ってなんのこと・・・」
顔を寄せてくるヘケート「隠してもダメよ あなたの瞳 まるでエメラルドね・・・」二人のアップ。
ヘケート「・・・おしえて?」唇が触れ合う寸前の二人。
サファイア「!」思わずダッと走り出す。
目を閉じているヘケート。あと少し・・・で
フランツ「へぷちっ!><」ヘケート「!」
フランツ「ごめん カゼひいてて・・・とにかくここから先の案内は女のコにしてもらって」立ち去って行く。
その後姿を見ながら「男のコって・・・おもしろい」舌をだしてクスッと笑うヘケート。

<白鳥の池(というより噴水)>
池のふちに座って再び泣いているサファイア。声をかけるチンク。
チンク「サファイア~」サファイア「一人にしておいてよ!」
「みんな みんな信じらんない・・・」
この他にも所々に下書きが
チンク涙を浮かべ必死の説得「一人になんてできないよ!ボクはキミとそのリングを
 守るのが役目だもの!キミの喜びは二倍にして悲しみは半分にしてあげるんだもん!」
サファイア「・・・?」チンク涙をふきながら「あ~うたがってるでしょ!」バチン!と指を鳴らす。
サファイア変身。「ちょ・・・またこのカッコ!?」
「だから王子なんてイヤなんだってば」迷惑そうな顔。
その足元にフワと翼の生えた白馬が降りてきた。
チンク「一日遅れちゃったけどお誕生日プレゼントだよサファイア。オパールっていうんだ さぁ乗って!」
馬が顔を摺り寄せてくる(注・馬とは思えないくらい顔が短い)。サファイアぼうぜん。
チンク「いっけーオパール!」二人を乗せ大空へ舞い上がる馬。
焦るサファイア「ちょっ・・・どこいくつもり!?」
チンク「オパールはキミが望むならどこにでもいくよ!」
思案するサファイア「あたしがのぞむなら・・・」
チンク「どこへいきたい?」その問いに困惑するサファイア。
サファイア「どこへって言われても・・・あっあたしわからないよ」
チンク「じゃあキミが生まれた国を見てみたくはない?」
サファイア「え・・・」(あたしが生まれた国・・・)見つめる先にあるのはシルバーランド。
チンクが指差す「あそこにはキミを待っている人がたくさんいるんだよ」
サファイア「あたしを・・・?」
チンク「オパール!このままシルバーランドを目指すんだ!」
と 突然竜巻に襲われる一行。
暴れる馬に「どうしたの?オパール?」と手綱を握るサファイア。
チンク「いやな風だ 気をつけてサファイア!」

ヒュオオオオ・・・と風がうなりをあげ、声が聞こえてくる。
???「フムフム・・・王子だね 見ーつけた!」敵が現れる!
(トロンボーンの先っちょにゴーグルを頭に乗せたサルがくっついているような状態)
敵「やあ!ボクは闇の使い間のキャッツアイ!(どう見てもサル)」
唖然とするサファイア「な・・・」
チンクがけしかける「サファイア!あんなちっちゃいヤツなんてやっつけちゃえ」
キャッツアイ舌をだしながら「へーんだ おまえだってちっちゃいくせに!」
もの凄い勢いで襲い掛かってくるキャッツアイ!
サファイア&チンク「うわっ」「ひえっ」「あっ」「う~っ」
竜巻に巻かれ身動きが取れない二人&馬。
キャッツアイ「さあ王子 宝石をボクにわたしな!」手を伸ばしてくる。
サファイア苦しみながら(王家の宝石を狙う悪しき者 このコたちがお父さんやお母さんを・・・)
「(今日まで黙っておったのは・・・ご両親の愛じゃよ・・・)」
「(シルバーランドを救えるのは そなたの銀色の光のみなのじゃ)」
サファイア「ルミナス レイピア!」
「よみがえれ!ルミナスアージエント!」
レイピアを構えるサファイア 敵消滅・・・。

<学園長室>
窓からキラッと輝く光を見つめているガリゴリ学園長。
ガリゴリ「美しい 光じゃな」(サファイア・・・)
場面変わって・・・地上に戻ってきた一行。
サファイア「ありがとう オパール」馬、スゥと姿が消える。
キッと彼方を見つめるサファイア。
チンク「サファイア?」
サファイア「あの島がシルバーランド お父さんとお母さんが愛した国 あたしの生まれたところ・・・」
と 授業終了の鐘の音が聞こえてきた。
(゚д゚)と青ざめるサファイア(午後の授業サボっちゃった)
はっとするサファイア「そういえば放課後って・・・」
間髪いれず声が聞こえてきた。フランツ「サファイア?」
サファイア(フランツ!!)
「わっみつかる」ぱたぱたと飛んで逃げるチンク。
フランツ「サファイア なんで隠れてるの?」
木の後ろでしゃがみながら焦るサファイア
(どっどうしょう こんなカッコだし・・・も~チンクってば自分だけどこいっちゃったの!?)
かまわず喋りだすフランツ「ねえサファイア ぼくは見たんだ」サファイアドキン!
フランツ「あの時 光に包まれたエレベーターが大きく揺れた後 ぼくは記憶があいまいで
 ・・・でも目を覚ました時そこには・・・」
「そこにはリボンをつけた騎士がいた!」
サファイア(見られてた・・・!?)
フランツ「ねえサファイア」近寄ってくる。
「あの時 あいつは君に何かしたりしなかった・・・?」サファイアの肩をグッと掴む。
はっとするフランツ。そこに見たのは・・・
「・・・ぼくにちかづくな!」レイピアをフランツに向けるサファイア。
驚くフランツ「・・・おまえは・・・なぜここに・・・」黙っているサファイア。
そのままヒラッと空に舞い上がるサファイア。
フランツ「!!」「待て!リボンの騎士!」空の彼方に消えるサファイア。
一人つぶやくフランツ「・・・おまえの狙いは何なんだ」

<寮 談話室>
バンと飛び込むサファイア。(うわあ!なんてことしちゃったんだろ!)ドキドキドキ・・・。
サファイア(でも・・・)
「(あいつはあいつは君に何かしたりしなかった・・・?)」
(心配してくれてたんだ)ちょっと頬が赤くなるサファイア。
ヘケート「おかえりなさい」ソファに座っているヘケートにはっとする。
サファイア「あっ ただいまヘ・ヘケート・・・」ちょっと困惑気味。
それにはかまわずヘケート「あじわいそこねちゃったの 甘いの?それとも苦いの?」
立ち上がりサファイアにつつつとにじり寄るヘケート。
ヘケート「わたしにも 教えてくれない?」サファイア「へ?」
ヘケート「恋の味よ」サファイア「!?」
サファイアいきなりヘケートに唇を奪われ硬直。

キ、キス~~~!?驚きの展開に次号サファイアは !?(つづく)


『藍音サファイア』と『白綺ヘケート』という名前から、色名を苗字に持つ『リボンの騎士団』という
情報が真実味を帯びてきた。チンクの変身ではないものの、実際にペガサスも登場した。
初期の情報はかなり信憑性の高いものだったのかもしれない。
最終更新:2009年02月02日 19:06