5-410「動物園にて」

~動物園にて~

佐々木「おお,さすがに大きいね。僕はキリンという動物をこの目で初めて見たよ。」
キョン「そうだな。俺も初めてだ…。」
佐々木「…ん?どうしたんだいキョン,何か気になることでも?」
キョン「いや,別にたいしたことじゃないんだ。ただ少し思うことがあっただけでだな…」
佐々木「それは是非とも,聞かせて貰いたいね。君はこの動物にどんな思いを抱いたんだい?」
キョン「聞いても面白くないぞ。というか,くだらないことだ。」
佐々木「そのくだらないものに僕は興味をしめすのさ。価値観というものは人それぞれだからね」
佐々木「君にとってくだらないものが,僕にとってもくだらないものであるとは限らないだろう?」
キョン「くだらないものは,どうなってもくだらないものだと思うがな…。」
佐々木「いいから言ってみたまえ,キョン。何事も,行動を起こさなければ反応は生まれないのだよ。」
キョン「…わかったよ。だが,俺が言った後で沈黙とかはやめてくれよ。そういうのはこたえるからな。」
佐々木「約束はできないがね。善処しよう。」
キョン「…。」
佐々木「ほら,早く言いたまえ。」
キョン「(ため息)恐竜が今の時代にいたらこんな感じかと思っただけだ。」
佐々木「……」
キョン「いや,目の前にいたら実際こんな感じだと思うんだ。だって恐竜だぞ?それなりのでかさはあるだろう。」
キョン「それにだな,何かキリンって恐竜っぽくないか?首だって長いしだな,だいたい…」
佐々木 ///(何で君は普段クールぶってるくせに,こんな時は子供みたいな事を言うんだ!!)
キョン「そして,やはりなんといってもでか…どうした,佐々木?」
佐々木「前々から思っていたんだけど。」
キョン「ああ。何をだ?」
佐々木「…君のそれは狙ってやっているのかい?もしそうだとしたら,僕は親友として注意しておこう。」
佐々木「君のせいで,自分を狂わされる人が大量に発生するだろうからね。」
キョン「……何の話だ?」
佐々木「(ものすごいため息)分かってはいたけどね。…だからといって納得できるわけでもないけど。」
キョン「おい,どうしたんだ佐々木,急に頭を抱えて。具合でも悪くなったのか?」
佐々木「いや。君があまりに君らしくて,その感動にうちひしがれているのだよ。」
キョン「俺はいつお前を,感動させる行動をとったんだ?」
佐々木「妄言だ。忘れてくれ。」
キョン「…まぁ,お前がそういうのならいいが。でも無理はしすぎるなよ?きつくなったら俺を頼ればいいから。」
佐々木「…!!!…君はもうすこし周りに自分が与える影響を考えた方がいい。」
キョン「ん?何か言ったか?」
佐々木「何でもないよ,天然タラシくん。」
キョン「ちょ,ちょっと待て!!なぜ俺がそんな不名誉な呼び名をつけられねばいかんのだ!!」
佐々木「さぁ次の動物を見に行こうか,天然タラシくん。まだまだ時間はあるのだから。」
佐々木「ああ,次は小動物でもいいかもしれないね天然タラシくん。こっちの方向にふれあいコーナーというものがあった気がするよ天然タラシくん。」
キョン「お,おい!!待て!!佐々木!勝手に一人で進むなよ!というか,その呼び名をやめろ!!」
佐々木 ///(絶対止まらないし,絶対やめない!!)

Fin

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最終更新:2008年01月29日 20:41
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