Y.N「呼ばれて飛び出て」
S「躓いて転んだ」
Y.N「ヒューズの飛んだ正義の二人」
S「ユッキーandササッキー」
Y.N「趣味は外科手術」
S「嘘。本当はモデルガンの塗装」
長門「サキちゃんサキちゃん大変だ!ハルにゃんがみくるんを!」
佐々木「な、何。どうした、じゃないどうしたの、長門さん(まずい。この人に見つかれば人生ビバークの危機だ。落ち着いて)」
長門「エセ軍服とナース服と野球ミットとビデオカメラ持って体育館へ……うん?彼も古泉君もいないんだね」
佐々木「うん?うん(気づかない気づかない。先に行って貰って後で隠しておけばいい)」
長門「みくるんてば大泣きで禁則事項大連発でさぁ、可哀想だけど鶴ちゃんと一緒に大笑いしてきたよっ!」
佐々木「口調が伝染ってるよ。ねえ、助けには行かないんだね?(このまま突っ込み担当をキープ。適度にあしらって部室をレッツゴーアウトキミ。頭いー私)」
長門「にょろにょろ?違和感あるかなっ?サッキーもご一緒に!ほら!」
佐々木「(マズイ。押して来た。どうも言い返せない。みくるちゃん見捨てられた。にしてもこのユッキー、ノリノリである。まる)
いやあ、いい!いいって言うのは構わないっていう意味で、
長門さんの提案も面白そうだけど僕じゃあなかった、私としては朝比奈さんの事を……(あが。左足が椅子の脚に絡まった)」
人が倒れる効果音と紙質の物体が床に触れる音。安っぽく入れるのがミソだ。
長門「あ。おっ。これは何?よく見ても手紙以外の何にも変わらないねっ!中身見ていいよねっ!」
佐々木「うわ、良くない!(指令。突っ込み役に回帰せよ。大佐!文芸部室情報封鎖できません!ええい構うか、読まれるくらいなら、
何?体が硬い?彼女の仕業か!宇宙を統括する情報統合思念体はベタ過ぎる。そこに痺れないし憧れない。趣味にも拠るけど)」
長門「サッキーの生手紙ゲ~ット」
佐々木「畜生、返せ!(畜生などと言ってしまった。後悔はしていない。罰金なんて取られない。うん)」
長門「部分的な時空間凍結。すなわちサッキーは三秒程非常口マーク見たいな姿のまま動けない。私はこれを読む」
一秒半経過。
佐々木「ちっ。(こいつは最初から。否、括弧はもう要らないな。フ)
あなたは最初からこの状況を想定して情報因子を仕込んで置いていた。やっぱり学校に手紙なんか持ってくるものじゃないのかもね。
特に異性に対してのそれを」
三秒経った。
長門「あなたの計画はこう。SOS団見学に便乗して北高生である彼の靴箱にこれ(強調)をゲットイン。直に言えない
事を伝える為の打開案の積り。しかし思念体と負けず劣らずのベタベタ。だから私に破壊工作を許す。無論最初から全部お見通し」
本当はどうでもいいことだが長門の呪文で佐々木は若干宙に浮いたまま固まっており、
佐々木「仕方ないな。たった今あなたが素の自分に戻ってた様な気がするけどそんなことは無かった事にして置きたい。
じゃないと勝てる気がしない。
知られたからには消すなんて物騒な事は言わないけど私、じゃない僕はこの計画を完遂させる」
不適な笑みを作ろうとして失敗した。ライトな福笑いみたいなぎこちない顔の佐々木とニコニコ笑顔の表情豊かな長門。
長門「うんそれ無理。私がさせない。第一、彼は」
続く言葉を聞く者は無い。所謂お約束通り。佐々木は顔から部室の木目床に衝突した。
扱いが軽く不憫なのは彼女が彼女だからかも知れないし、そうでもないのかも知れない。
「おい。佐々木と長門か。困った事になってな。朝比奈さんが用具室に篭って出て来ない。鶴屋さんが引き出そうとしてるが
今度のは一寸長引くかもしれん。と古泉がハンド信号で送って来た。忍びないから俺も行く。佐々木、お前鼻炎か何かに罹ってないか。
俺の勘違いならいいんだが。鼻声みたいだぞ。長門、よければ佐々木を送って行ってくれないか。7時を過ぎたら用事があるらしくてな。
お前がついてるなら安心だ。ハルヒはこっちに居ないのか。なら体育館だな。佐々木、悪いな。頼んだ。また明日な長門」
長門「……」
佐々木「……」
長門「……サッキーの用事ってさあ、塾?」
佐々木「……ああ、まあ、そういうところ」
長門「……」
佐々木「……」
長門「……別にまた来たいなら来てもいいけど。私は」
佐々木「ああ、そう。うん。まあ、その気になったらね。じゃあまた」
通学路の夜は更ける。因みにその後再び佐々木が部室を訪れたのは三日後、
朝比奈みくるが体育館の床ロール置き場で発見されてから一日後の事になる。
最終更新:2007年07月20日 21:40