『誘蛾灯』
日曜日、佐々木に勉強を見てもったお礼に誘った喫茶店にて
「君はまるで誘蛾灯みたいだね。くつくつ」
「ユウガトウ?何のこっちゃ」
「言葉の意味が判らないのか、自分にピンとこないのか良く判らないけど、多分後者だよね」
「お前は時々訳の判らないことを言って困る」
「今度、涼宮さんにでも聞くと良いよ」
その日の佐々木は眠くなったというので、公園のベンチで俺の膝を枕に寝た。他所の男にミニのスカートからこぼれるパンツを見せないようにするのに大変だったぜ。やれやれ
次の日ハルヒに聞いてみた
「なあ、ハルヒ話があるんだが」
「何よ」ドキドキ もしかして愛の告白?まだ心の準備が
「今、良いか?」
「良いわよ。ここじゃ何だから裏庭に行きましょう」ドキドキ
おいおい、別に部室でできる話なのだが・・・
「で?何の話」ドキドキ
「俺って誘蛾灯なのかな?」
「ハア?」
「昨日の喫茶店で佐々木の奴が、俺を誘蛾灯と呼ぶのだが・・・」
「・・・」あたしが蛾ってこと?それより、キョンったら佐々木さんとまたデートしたわね
「ハルヒなら判ると言われたのだが・・・」
「よーく、その話聞かせて欲しいわね。そうね、こういう話はみくるちゃんと有希もいた方が良いわね。部室に戻りましょう」
何か嫌な気配が。ってよく見たら残りの部員と谷口と国木田が遠目で見てるじゃないか。
放課後、部員全員に奢ることになった俺だった。
(終わり)
最終更新:2008年02月05日 08:38