28-840「鬼娘のコスプレ」

佐々木が北高校に転入し、谷口、国木田、佐々木が正式団員になってから数ヶ月たった頃、節分の次の日のことだった。
どうでも良いけど、ストーブ何台持ってきたんだ。すごく暑いぞ。電源はお隣から引っ張った?いつもことだけど、お隣さんありがとう。
団長様が叫んだ。
「節分第二段をやるわよ」
第二段?俺と谷口がトラ褌で校内を練り歩いたのは昨日のこと。あれを今日もやるのか?


「はい、佐々木さん。これ着て。昨日やっと届いたのよ」
某漫画キャラの着ているトラ縞のビキニがそこにあった。

「おい、ハルヒ。佐々木をいじめるのはいい加減にしろ」
「その格好は少し問題があるかと。昨日のことも生徒会からクレーム来ましたし」
「これは団長命令よ!わかった?
あたしも鬼じゃないわ。豆をぶつけたりしないし、暖房をガンガンに効かせた部屋で給仕するだけで我慢してあげるわよ」

「いかん、鼻血が」
「大丈夫?谷口」
『佐々木さん、お願いですから今日のところは我慢して着て下さい』
『判ったよ。代わりに遊園地のタダ券をくれ。それから、今度のキョンとのデート、涼宮さんにばれない様にしてくれ』
『またですか?ハア』
(古泉くんったら、わたしの時には涼宮さんに迎合するだけなのに。キョンくんもあんなに必死に止めさせようとするし。もう未来に帰りたいです)

「昨日キョンはトラ褌履いたし、トラ縞ビキニも良いかもしれないね」くつくつ
「あ、そう」ムッ


佐々木のトラ縞ビキニは・・・すごく色っぽいです。今まで正直佐々木には女を感じたこと無いけど、今の佐々木は・・・
「それ、冗談だよな?今まで散々イチャイチャしていて」
何か言ったか谷口?
(すごいよ、すごいよ佐々木さん)ハアハア
(さすが、涼宮さんと対になる神、美しい。ホモ疑惑のある国木田さんですらハアハアしてます)


佐々木は恥ずかしがりながら給仕をする。その姿は・・・絵にも書けない美しさ?ヤッホー
谷口達他の男にこれを見せるのはしゃくだが。
ちなみに、何時の間にか鶴屋さんと朝倉もやってきた。

(もう、キョンったらあんなにデレデレしちゃって)ムカムカ
(長門さん、ノイズ大丈夫?わたしは大丈夫じゃなさそう)
(・・あなたは自重すべき)

「あたしも着替えようかな?他のキャラのもあるし」
(もしかして涼宮も対抗して?似たようなのを?散々雑用やらされたけどSOS団入って良かったー)
「わかった?キョン!」
「どういうことだ?」
「あなた馬鹿ですね。そうですか涼宮さん。それでは僕達男性陣は一時退散ですかね」
おい、やめろ古泉。引っ張るな。今立ち上がるのはヤバイから・・・
廊下にて
「いやー、こんなことがあるなんて。生きていて良かった」
「そうですね、男性にとって天国みたいな世界ですね」
「どうせぼったくりバーみたいな結末だろ」
「そこまで心配したら、誰とも恋人になれませんよ」
「鼻血がー」
おい国木田、大丈夫か?保健室行くか?
「馬鹿、これからが本番なのにそんな所行けるわけないだろう」
「そうだね」

その頃、部室にて
「あたしはこれね。弁天の衣装ね」
「・・私も着替える」
「お姉さんの分もあるかっな?」
「えーと、わたしも着替えた方が良いのですか?」
「着替えなくて後悔するより着替えて後悔する方が良いって言うわね」


えーと、ハルヒが弁天様で、あとは?
「長門が有希だけにお雪ちゃんだな、ピンクのビキニの朝比奈さんがランちゃん。
鶴屋さんが劇場用映画で出ていたエル様、巨乳にサラシを巻いた朝倉は龍之介だ」
「お雪ちゃんとランちゃんってあんな格好だっけ?」
「普段は上着きているけど今のは下着姿だな」

どれも美人で色っぽかったが、ハルヒ的には俺が佐々木を一番見ていたように思えたのだろうか
「あんたってトラ縞萌えだったの?」
「何のことだ」



その日は一年分の目の保養をした。その日来なかった幽霊部員の下級生は残念だったな。うん
「フン、羨ましくなんか無いぞ。規定事項だ」シクシク
どうした?藤原

(終わり)
 

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最終更新:2008年02月05日 08:41
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