32-675「真っ赤に染まった・・・」

体育祭、スポーツの秋と言うからね。体を動かすのは大賛成だ
メインはゲフンゲフンあーおまけでキョンの体操服姿が見られれば・・・じゃない
キョンの違った一面が見れればいいなと思っているだけで別にやましい気持ちはない。うん純粋さ
『次は借り物競争です』
 ふむ、キョンが出る種目だね。しかしどうして生徒がカメラを持って来れないのだろうか?
親や先生と生徒では思い出に残したいものが違うと言うのに・・・。キョンの素晴らしい勇姿が
カメラに収められないのはとても悲しいことだ。見れるだけで嬉しいけどね、眼福♪眼福♪
この借り物競争はコース途中に落ちている紙を拾ってそれに書いてあるものを持って来なければゴールできない
大変だが逆を言うと足が遅くても書かれている内容次第では一番になる可能性がある競技だ
おっとそう言ってる間にキョンの番が来たようだ
乾いた空に鳴り響くピストルの音。選手が一斉に走り出す
・・・キョン、君は真面目に走ってないね。順位は真ん中ぐらいだけどもうちょっと君は速いだろう?
まったく何事に対してもそんな感じなんだから君と言う奴は・・・
その後紙を拾ったキョンは、ほんの少し悩んだ後こちらに向かって小走りでやって来た
「佐々木、ちょっと一緒に来てくれないか」
周りから巻き起こるピンク色の野次と口笛
「その紙に何が書いてあるか知らないが僕でよければ」
「お前ぐらいしかいないからな、来てくれないと困る」
そう言ってキョンは僕の手を掴み走り出した
紙にはなんて書いてあるのだろう・・・
親友?
恋人?
前者でも嬉しいけれど後者なら・・・顔が赤くなる。いやいや落ち着け、全校生徒に見られてしまう。これって何プレイ?
ゴールに着いたまだ誰も着ていない様子。どうやら一番最初のようだ
補助員は紙と僕を見て笑いながら『合格』と言ってくれた
それからすぐに他の選手も集まり、僕たちは退場した
「ありがとう佐々木、お前のおかげだ」
「これぐらいでいいならいくらでも協力するよ。僕しか駄目なんだろう?」
紙にはなんて書いてあったんだろうか?
「ところでキョン、それの内容はなんだったんだい」
さぁ来い!もう心の準備は出来た・・・
「ん、まな板。佐々木がいなかったら調理室まで行く所だったな」
――――ただいま思考停止中 ちょっと待ってね――――
「キョン・・・歯ぁ食いしばれぇえ!」
その後キョンの体操服が真っ赤に染まったのは言うまでもない

「ねぇあの雰囲気からどうやったらそんな風になるんだい」
「さあね、キョンにでも聞けば?」

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最終更新:2008年04月27日 20:02
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