「ねえキョン、昨今の携帯電話の若年層への普及ぶりというのは、
現代の社会情勢をある種反映していると思わないかい。
学生が小遣いの大半を通話費に費やすなんて、よく考えてみると
滑稽な事態だよ。
それでも、”常に話しかけることができる”ことが
ぼくたち若者のコミュニケーションにとって、必須事項となってしまった
ことは認めざるを得ない」
「だが、僕はこう思うんだ、キョン。
いつでも触れ合えることを確認しなければならない関係というのは、
とても近いようで、実はとてもさびしい関係なんじゃないかって。
1月や2月会わなくても、会った瞬間「やあ」だけで、
すぐに以前交わした会話を再開できるような関係というのは、
僕は結構あこがれるものがあるんだ。
例えあわなくても、心はとても近くにいて、互いにそのことを知っているから、
あえて確認することもない、そんな関係。
僕はそういう関係こそ、『親友』と呼ぶに値するのではないかと思う」
「よくわからんが、つまり佐々木は携帯持ってないのか。
親が物騒だからって携帯持たせてくれたから、番号教えようかと思ったんだが、
意味なかっ……」
「い、今すぐ契約してくる!」
佐々木「キョン、携帯契約してきたよ!早速かけてみよう」
キョン「いや、俺にかけるとお金かかるから、いいよ」
佐々木「えっ……どういう事?」
キョン「俺ドコモなんだ」
佐々木「そっか…ソフトバンクじゃないんだ……」
キョン「すまんな」
佐々木「いいよ、キョンのせいじゃないから」
橘「私はソフトバンクなのです」
藤原「俺も」
九曜「――私も」
キョン「良かったな、佐々木。話放題じゃないか」
佐々木「う…うん、そうだね……よ、よーし、これから毎日キョン奪還作戦を電話で話し合っちゃうぞ~!!」
キョン「ははは、勘弁してくれよぅ~」
最終更新:2007年07月20日 21:46