「なぁ佐々木よ」
「何かな?」
「この状況は一体なんだ?」
俺の今の状況、それは中学からの友人佐々木が俺の頭を己の膝の上に乗せている。俗に言う膝枕というヤツだ
「おや、君は膝枕と言うものを知らないのかね?まさか君がそこまで無知だったとは…」
「いや、それはよ~く分かる。が、何故俺はお前に膝枕をされているんだ?」
すると佐々木はあの独特の笑い方をした後俺にこう説明した
「確か今日は土曜日、君達は不思議探索というものをやっていた筈だ」
今日はハルヒと一緒だったな、今日も俺の中の数少ない偉人という戦友を失ったな…
「まぁ君はそれで疲れていたのだろうね。この公園でぐっすり眠っていたと言う訳だよ」
確かに俺はここでウトウトしていたし、眠ってもいたのだろう。が!
「ソレは膝枕の理由にならないんじゃないか?俺は理由を聞いているんだが?」
「僕にそれを言わせるのかな?君もそれくらいは察してくれると思ったのだが」
?どういう意味だ?俺を膝枕した理由?
考えていると佐々木は何ともいえない溜息をはいた。オイ俺が悪いのか?俺が悪いのか!?
「君はもう少し女心を勉強しないといけないみたいだね」
そして今更気付く。俺は一体いつまで佐々木に膝枕して貰っているんだ?
「す、すまん!今退くから!」
そういって頭を上げようとしたが佐々木の手が俺の額を突き再び倒れた
「悪いね。もう少し僕がやっていたくてね。」
「?物好きなヤツだな。」
(彼は何で気付かないのだろうね。ある意味賞賛に値するよ)
そう思った佐々木であった