「いいかい、キョン僕はなにも、
血液型占いがしたくて聞いている訳じゃないんだ。
そもそも、たった四つの分類で、
人間が分けられるとしたら、
もっとこの世の中は平和になっているはずなんだ。
さらに、HAL型分類方法とよばれる血液分類をすると、
親類でない限り、同じ血液であることはあり得ないんだ。
しかし、万が一、君が交通事故に遭い、
輸血が必要になったとき、
傍にいる可能性が高い僕が、血液型を知りませんじゃ
あまりにもお粗末だ。
だから、君を助けるためにも、
僕に血液型を教えてくれないか!?」
「ああ、わかった教えてやるから、
少し顔を引っ込めろ。鼻息があたってる。
実は・・・Oh型なんだ。」
「・・・Oh型?」
「ああ、俺もよく知らないんだがな、
相当稀な血液型らしい。」
「Oh型・・・アハハハ」
「おい佐々木、どうした!?
手に持っている本をズタズタに切り裂いてるぞ!」
「もうほっといてくれ
乙女心なんて持った、
僕がバカだったんだ。
そう、何も血液型じゃ分かりやしないんだ!」