SOS団と佐々木団が、なぜか一緒に活動することになったある日のことだ。
橘が歩きながらふと、佐々木にこんなことを言った。
「佐々木さんって、将来宝塚なんか向いてるんじゃないですか?」
「橘さん。 それは私がいわゆる『僕っ娘』だから?」
「い、いえっ。 まあ、半分はそうですけど……。 ほら、お顔とか綺麗じゃないですか。
ねえ、キョンくんもそう思わない?」
俺かよ。
「向いてないだろ。 佐々木の顔は確かに端正だが、中性的っていうよりも、
女の子っぽいというか、まあぶっちゃければかわいいって感じだろ。
どうしたんだ佐々木、顔が赤いぞ。 熱でもあるのか」
「耳まで赤いです」
「余計なことは言わなくていいよ橘さん。
それとキョン、言葉には気をつけた方がいいよ」
…怒ってるんだろうが、どことなく顔が嬉しそうだ。
というかなんでハルヒがこっちを睨んでるんだろうか。
それと、少し離れたところで九曜が長門の肩に手を置いて「──もち……つけ──」とか言ってるのが聞こえた。
餅なんかついて何するんだろうな( ´・ω・)
まあ、とりあえずその日は楽しんだ俺たちだった。
「キョンあんた昨日部活来なかったわね! どこで何してたの? 答えによっては死刑もあり得るわよ」
「え、だって昨日は休みだってお前が言ったじゃねえか。
しかも放課後暇だから一応、部室には行ったが誰もいなかったぞ?」
「ちゃんと聞いときなさいよ! 集合場所は駅前の喫茶店って言ったわよ。
さあて、何してたのかしらね」
「まあまあ涼宮さん抑えて抑えて。
キョンは昨日校門を出て家までまっすぐ帰っていたが、
途中でランドセルをからった発育過剰の女の子と一緒にデパートへ向かい30分ほどで買い物を終えその子を家まで送り、
そこから家に帰る途中に妹さんと会って一緒に帰ったから何もしてな」
「ちょっと待て佐々木。なんでお前がそんな詳しく知ってるんだ」
「さあ、涼宮さん判決をどうぞ」
「死刑よ!」
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最終更新:2009年10月09日 19:48