41-573「しゅるしゅるしゅる…ピタッ!」

しゅるしゅるしゅる…ピタッ!
ブゥーン、カチャカチャカチャ。
おや?このフォルダは一体?
くっくっくっ、どうやら秘密のファイルがあるようだ。
上手く隠そうたってそうはいかないよ。

放課後、ぽかぽかした陽気に包まれながら昼寝をしたい欲望を抑えつつ、
SOS団の部室に顔を出すとハルヒでも長門でも朝比奈さんでもない、
意外な人物がそこにいた。
何故、お前がここにいる?佐々木。
それもまるで映画「ミッションインポッシブル」のトムクルーズのように
何故か天井裏から垂れているロープに吊るされた佐々木は
ハルヒがお隣のコンピ研から奪い取ったパソコンを空中で巧みに操っている。
おい、何をやっているんだ?佐々木。

「しまった!気付かれた!橘さん、引き上げてくれたまえ!」
「んんっ、もう!」

佐々木がそう叫ぶとロープはしゅるしゅると巻き上げられて…
ガゴンッ!!!
どうやら橘京子の腕力が足りなかったらしい。
佐々木は一回、机に激しく叩きつけられた。
佐々木は声は出さなかったものの涙目になりながら天井裏へと消えていった。
あいつら一体、何をやりたいんだ?スパイごっこか?

「くっくっくっ、橘さん。
君が欲しがっていたSOS団の資料、ちゃんとこの通りコピーしてきたよ。
多少、鼻が痛むがね」
「ごめんなさい…でも、実に素晴らしい手際の良さでした」
「くっくっくっ、僕も高校でのキョンの生態を調査したかったからね。
今回の提案は目的が一致した。だから協力したまでさ」

誇らしげな顔で得意げに笑う佐々木、光り輝くCD-ROM。
早速、CD-ROMにコピーしたデータの検証に入る。

「な、なんだいこれは!?この趣味はきっとキョンだね。
あの巨乳好き…大きければ良いというものではないのだよ!!」
「大きければ垂れてくる可能性が高いのです!
男の人は女の子の事を何も分かってません!」
「あぁ、全くその通りだね。
大切なのは色と形だよ、そこの未来人も覚えておきたまえ」
「ふん、朝比奈みくるの現地での画像か…
まぁ、参考資料としてコピーしてもらっておこう」
「やはり分かってないよ」
「変態なのです!この性悪エロ大魔神!」
「━━巨乳━━好きには━━死━━を━━」


.

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年10月09日 19:47
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。