さて俺の評価を述べよう。
つまり「佐々木とは佐々木である」。
これに尽きる。佐々木とは佐々木なのだ。
俺と佐々木の関係を勘ぐる奴もいるが、そんな変な気を回す奴は頭がどうかしている。
俺にとって佐々木とは佐々木であり、万倍も俺より人が出来た、俺には勿体無いくらいの親友なのだ……
「まったくだねキョン。変な勘ぐりなど笑い飛ばすべきなのさ」
「そうだな」
うむ。まったくだぞ親友。
「……」
「……」
「…ふええ……」
「……ですが、ですねえ……」
「ところでキョン。そこ、計算間違ってるよ」
「おう。すまんな」
さすが有名進学校。持つべきものは親友だな。
「…………あの、普通親友はそんな座り方は……その」
おい古泉。俺の親友の希望にケチでもつける気か?
俺の膝の上でニコニコ笑う佐々木に対し、ハルヒが長机を振り回し始めたのはそれから5秒後の事だった。
■後日談
「でもね、これだけやってもあの反応なんです……」
「それはそれでおかしいわよね……」
「なんらかの干渉を疑うレベル」
「ふええ」
その数日後、何故かSOS団女子と佐々木が顔をつき合わせていた。
「お前らあれから何かあったのか?」
「しまいにゃふんもっふ!しますよあなた」
どうした古泉。やめろ! ボールを人に向かって投げるんじゃありません!
最終更新:2012年03月22日 11:38