~夏祭りにて~
佐々木「どうだねキョン、たまの息抜きというのも悪くはないだろう」
キョン「そうだな。しかしこのソフトクリーム、やたらに上手いな。高いだけのことはある。
向こうで待ってる妹にも早く渡してやらんと」
佐々木「そうだね。産地直送の牛乳で作ったソフトクリームというのは確かにおいしい。
でも、そこにはこちらの先入観も影響していると思うんだ。
いわゆるプラシーボ効果という奴だよ、キョン。これはね……」
キョン(とかいいながら、佐々木の奴、ほっぺたにクリームがくっついてるな。
がっついて食べたのか。案外子供っぽい奴め。
む、いかん。クリームが溶けて落ちそうだ。佐々木の奴気づかないのか。
このままでは浴衣に染みがつくぞ。しかし今の俺の両手は、自分用と妹用の
ソフトクリームでふさがっている。いかん、もう落ちる! こうなれば)
キョン「佐々木、すまん!」
佐々木「つまりこれは診療内科の分野や、いわゆる催眠療法などにも通じ……ひゃん!」
ぺろり
キョン「ソフトクリームが落ちそうになってたぞ。危ないところだったな佐々木」
佐々木「キョキョキョキョキョン、今、ほっぺたにぺろんて、ぺろんて!」
キョン「せっかくの浴衣汚したら親御さんに怒られるだろ」
妹「あー、キョンくん佐々木ちゃんにチューしたー。ひゅーひゅー」
佐々木「はわわわわわ」
最終更新:2007年08月25日 15:54