22-713「3番目のあなたへ」

「3番目のあなたへ」

●「落ち着いてきたと思ったのに、佐々木さん登場以来完全にぶり返しましたね、アタタ……」
橘「うう、神人が出ないのが優れている点だと力説できていたはずなのに……。
  私たちは機関みたいな戦闘能力ないのに。うう。痛いのです」

病院前で何度もめぐり合う、犬猿の仲の二人。

●「なんと、あなた方の方にも神人が出たのですか。やれやれ」
橘「笑うなー! こっちはそっちよりさらに命がけなのですよ!」

争いの耐えない二人。

橘「……でも、最近思うのです。涼宮さんと佐々木さん、どちらが本当の神かを競うより、
  あの二人の笑顔を、ただただ守ってゆきたい、と。
  たとえその事で、仲間たちから責められようとも」
●「それでしたら、僕の方からあなたを攻撃することは、決してありませんよ。
  ま、涼宮さんと佐々木さんが「彼」を巡って争うときに、助力を求められても困りますが」

けれど、いつしか同じ「見守る者」であることに気づく二人。

橘「……私、心から祝福してるはずなんです。佐々木さんと涼宮さんが争わずにすんで、
  これからも佐々木さんが、「彼」にだけむける、のあの笑顔を隣で見続けられるのなら、
  これ以上の幸せはないのです。本当ですよ。
  本当なのに、なんで、こんなに胸が痛いのでしょう……」
●「……時間が解決してくれます。僕もね、吹っ切るには随分時間がかかったものですよ。
  まったく、彼は本当に罪作りですね。あの3人の思いを成就させるために、適わなかった思いが
  どれだけ宙ぶらりんになったことやら。
  さ、これで涙を拭いてください」

行き場のない思いを抱えてよりそう二人。

橘「で、でもでも、私やっぱり佐々木さんと皆のことが大事ですし、それに、あの人のこともまだ吹っ切れてなんか
  いないんですよ」
●「それなら、僕も同じですよ。SOS団と機関に優先されるものはありませんし、涼宮さんへの思いも、
  恥ずかしながらまだありますし。
  でも、それも込みでの僕らでしょう。今更このしがらみを断ち切るわけにはいかないし、
  そうするつもりもありませんから。
  だから、僕らの中での優先順位が、それら以上になることを願いませんし、
  そうなってしまったら、僕が思うあなたではなくなるし、あなたの思う僕でもなくなってしまうでしょう?」
橘「じ、じゃあ、お互い優先順位が3番目ってことで」
●「ええ、3番目ということで、よろしくお願いします」

そんな二人のラブストーリー。

キョン「なんか最近、古泉の奴明るくなったな。彼女でも出来たかね」
佐々木「君がそういう方面に敏感になるとはね。まったく、変われば変わるものだね」
ハルヒ「あたしたちの情操教育のおかげなんだからね、感謝しなさい」
キョン「へいへい」

絶賛じょうえい……
ってこれ佐々木スレだし。どう考えても●か橘スレでやるべきものなので、予告編だけでおしまい。

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最終更新:2007年10月10日 08:31
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