28-172「睡眠学習だよ佐々木さん」

「睡眠学習だよ佐々木さん」


高2になってから、夢に佐々木が毎日出てくる。その前からちょくちょく出ていたが。そういや、あの終わらない夏休みでも何回か夢に佐々木が出てきたな。
夢に女の子が出てくると言っても別にいかがわしいことは一度も無かったが。



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「君のために睡眠学習の家庭教師役をやってあげるよ。君と僕の仲だ、礼はいらないよ。くつくつ」
「よろしく頼む、佐々木。でも目が覚めたら全部忘れないかな?」
「少しは覚えているはずだよ。夢の中の一晩が現実の10分くらいに相当するかな?よくわからないけど」
佐々木の教え方は判り易くて優しくて、すごく良いです。
夢の中で、二人きりの世界で1年くらいみっちり教えてもらうけど、それで起きたら一晩なんだな。
気分転換にゲームとか市内探索とかもやったな。
「夢の中ですら君は朴念仁なんだね」
何のこっちゃ

後の方では高校レベルは楽々突破したので、大学レベルの勉強までしてたな。
調子に乗って、夢の中で大統一論を完成させたりしていた。
・・・・・・・・・・


「またあの夢か。夢の中でも勉強とは俺も優等生になったものだよ」

学校、学校が終われば塾、日曜は図書館や俺の家で佐々木との勉強会。勉強づくしだな。その上、夢の中まで
「キョン、塾は週に2日だけだったよ」
「そうだったな、佐々木」

おかげで、俺は京大に受かった。正直、ここまで学力上がるとは思わなかった。もちろん、佐々木も一緒だ。
古泉久しぶりだな。閉鎖空間は大丈夫か
「何とか我慢できる頻度ですね。ところで、あなたは佐々木さんと結婚しないのですか?あれだけのことをしてもらったのに」
あいつが俺との結婚を望むのか?
「それぐらいの下心が無いとあれだけのことをしませんよ」
「・・あなたと佐々木には、毎晩夢の中の1年がある。普通の人間の300倍以上の経験を積むことが可能。そして、その経験に潰されない精神を持つ
終わらない夏を除いても、あなたと佐々木は夢の中で800年以上を過ごしている。それが佐々木の勝因、私と涼宮ハルヒの敗因」
うわ、長門いつの間に。



・・・・・・・・・・
「君のために最後の睡眠学習をやってあげるよ」
「受験は終わったぞ」
おい、佐々木何で脱ぐんだ。おい、何をする・・・・
・・・・・・・・・・

次の日、佐々木の顔をまともに見ることはできなかった。佐々木の顔も赤かったような気がする。ただ、それだけの話だ。面白くも無い
「キョン、一緒に大統一論を完成させよう。ずっと一緒に寝泊りして」

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最終更新:2008年01月26日 10:47
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