聖獣降臨
第1話 聖獣降臨
STORY
平和な天界で、4人の天使たち――ゴウ、シン、レイ、ガイは、それぞれ思い思い自由に暮らしていた
悪戯っ子のガイは猫たちをレイにけしかけようとするが失敗して引っかかれたり、湖の畔でシンはハープを奏で亀たちとひと時の交友を計っていた
一方裏山では、流れ落ちる滝の傍でひとりゴウが感慨深げに思いに耽っていた
そんな最中、女神の側近であるピンキーがゴウを呼びに来る
「女神様が呼んでいます」と
時を前後して、あるものたちが永きに渡って閉じ込められていた封印を打ち破り地上に出てきていた
それまで出ることも敵わなかった封印が、ここにきて弱まったその隙をついたのだった
自分たちを封印せしめし神に復讐を果たすべく、彼らはあることを画策する
すなわち、地上にいる守護聖獣を集めて、それを力としようと……
やがて集まった四聖獣に、女神ユキは沈痛な面持ちで今回の召集理由と背景を話す
最近、連絡の取れなくなった地上の守護聖獣たちがいること
なにやら不穏な影がちらついているので、その解明と、守護聖獣たちの保護を頼みたい――と
女神勅命の下界降臨直前、眠りについていた聖者が覚醒し彼らに獣神具を授けた
青龍のゴウには青龍の剣を
玄武のシンには玄武の盾を
朱雀のレイには朱雀の羽根矢を
白虎のガイには白虎の鎧を……
そして、海に程近い街に降臨した彼ら四聖獣たちは、彼らを見ていた影を感じる
逃げていく陰を追いかけると、それはゴウの知り合いである白蛇のナツキだった
ナツキは自らを高めたいとして、地上に残り修行をしていたはずだった
しかし、彼女は、それまでの彼女と違っていた
皆のみならず、ゴウに対しても攻撃的で、彼らを倒そうとするのだ
いくら異質なる力を得ても、所詮ゴウには勝てず
命と引き換えの究極技を仕掛けるも、結局ナツキは敗れ倒れてしまう
事切れる直前、自らが操られていた事を告げ、その力を授けたのが“あの方”だと言って事切れる
不穏な陰の正体が、おぼろげながら見えてきた瞬間だった
そして、その様子を近くの林から見ている陰があった……
最終更新:2008年11月28日 15:46