二人の幼馴染を通じて女友達を作りたい

20080813 2007年夏~ダブルデート編Part3~

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2008年8月13日


ダブルデート当日。天気は快晴。

ケ「よっしゃー!遊ぶぞー!」
あ「おー!」

バス停から降りた瞬間からテンションMAXの二人を俺は優と共に苦笑いしながら眺めていた。
普段の受験勉強のストレスをここぞとばかりに発散しようという気持ちは分かるが、飛ばし過ぎだと体が持たないぞーと思いつつも水を差すつもりはないので口には出さなかった。
何だかんだ言いつつも俺も心踊っていたしな。

さっそく遊園地内に入場し、一目散にプールへ向かう。
他のアトラクションに興味がないわけではなかったけど、今日は一日プールで遊ぶと決めていた。

ケ「はー、ドキドキしてきたwwwはぁ、はぁww」
俺「…………俺も同じだけど、お前はもう少し落ち着けw」

水着に着替えた俺とケンは、愛と優が着替え室から出てくるのを背を向けて待っていた。
いやさ、遠距離で見つけたとしても、どう反応すればいいのか分からないしさw

あ「おまたせ」

肩にポンと手を叩かれた瞬間、緊張が頂点に達して思わず体がビクッと飛び上がってしまった。
そして、その勢いで体を反転させた目の前には、学校のプールの授業では見ることのできない水着姿の愛と優がいた。

俺「………………」

あのー、ごめんなさい。
こういう時に気の利いた言葉をかけられるような出来た男じゃないんだ、俺。

優はひとまず置いておくとして。
とてもじゃないが、愛を直視できなかった。
グラビアアイドルがどれだけ際どい水着を着こなしていても、好きな娘の水着姿には全く歯が立たないんだなということを身を持って実感したよ。
声が震えるほどに心臓の脈動を感じた。

この時の記憶は、あまり定かではない。
愛曰く、何故か俺の方が恥ずかしがっているのが面白くて可愛かったとか言っているが、きっと妄言だろう。
ケンが妙なテンションで優を褒めちぎるから、優は頬を真っ赤にしながら俯いていたのは覚えてる。

俺は水着に詳しくないのでどんなものだったかというのは語れない……といったら怒る?w
まぁ、簡単に言うと、愛は橙色メインのスポーティーな水着で、優は白とピンクを基調としたスカート付きのものだった。
愛の体のラインは反則的だと思った。

その地元のプールは、おそらく県内でも大きい規模で大小いくつものプールが設置されている。
本気で(ケンが)泳いだり、流れるプールに身を任せたりしているうちにあっという間に時間が経っていった。
昼飯は近くの売店で食べ、お腹が落ち着いて来た頃、それを提案したのは愛だった。

あ「みんなであれに乗らない?」

愛が指さす先にあるのは、いわゆるウォータースライダーという奴だった。
ジェットコースターなどの絶叫系ほどではないが、スリルを味わえるアレだ。
俺もケンも優も正直どちらかという苦手なのだが、まだアレならそれほど怖くないだろうということで愛の意見に否定することなくウォータースライダーの順番待ちの行列に並んだ。

徐々に自分たちの順番が近付くにつれ、明らかに顔色が悪いものが若干2名。

ケ「アハハ……下から見るより意外と高いな……」
ゆ「…………うん」
あ「大丈夫だって!絶対に気持ちいいよ!」

かくいう俺も最初の勢いはどこへやらで、降りたくなってきていた。
そんなときに限って行列は順調に進み、すぐに俺達の番がやってきた。

2人1組で大きな浮き輪に乗り込むタイプのもので、必然的に俺は愛と組む。
やっぱりやめると言わせないために、ケンと優には先に行ってもらう。
不安げな優が何か言いたそうな顔をしていたが、愛は笑いながら優たちを送り出した。

あ「やっと私たちの番だねっ」
俺「……楽しそうだなぁw」

ここまで来たら俺も覚悟を決めて浮き輪に乗り込む。
愛が前、俺が後ろ。
浮き輪に身を沈めると、水の流れが速いことに気付かされる。

出発する瞬間、振り返った愛の瞳の輝きに目を奪われた。
純粋すぎるその笑顔は、いつまで経っても忘れることはできないだろうなと思った。

係員の人が手を離し、滑り出した俺達。
風と水を切るような速度で進む。
最初感じていた恐怖は、5秒も経てば消え去っていた。

俺「おおおお、気持ちいいな!」
あ「でしょっw」

スリルよりも快感が先に来た。
ウォータースライダーにも種類があると思うが、ここの設計はどうやら爽快さを売りにしているらしい。
時折カーブで体が落ちそうになるのをこらえていたら、自然と笑い声が出ていた。

最後まで滑りきり、水しぶきを上げてプールの中へ飛び込む。
勢いのままに浮き輪が横転し、頭から水の中に突っ込んだ。
水面から顔を出すと、濡れた髪を肌に張り付かせながら笑う愛の姿があった。

あ「面白かったーw」
俺「ああ、ホントホントw」

先に下に降りていたケンと優も、思っていたよりも楽しかったらしい。
さっきまで怖がっていたのが馬鹿らしくなったみたいで、二人も笑っていた。

帰りのバスの中。
遊び疲れた俺達は口数が少なくなっていた。
俺も半分意識が飛んでいたらしく、気づいた時には前の席に座っているケンと優は寝てしまっているようだった。

あ「起きた?」
俺「ん、寝てないよ」
あ「えー、嘘だーw」

どうやら愛に肩を借りていたらしい。
……普通、こういうシチュエーションって男が女の子にされるもんじゃないだろうか。不覚。

俺「愛は眠くないの?」
あ「眠いけど、もうすぐ着くから平気だよ」

確かに、時間にすればあと5分もすれば俺達が下りる停留所に着く。
余談だが、頑張れば自転車で行ける距離の目的地をバスで行き来したのは疲れ果てることを計算の上だ。
一番最初に降りるのは愛で、次に俺と優、最後にケンだ。

前の二人が仲良く寝ているから、何となくそう思ったのかもしれない。

俺「……少しだけでも寝る?」

自分の肩を叩く俺に、キョトンとする愛。
デートといえども、それらしいことは何もなかった一日だったし、最後ぐらい恋人らしいことをしたいと思った。

あ「ふふ……じゃあ、ちょっとだけw」
俺「どうぞどうぞ」
あ「……うーん」
俺「ん?」
あ「意識がはっきりしていると、これって案外辛い姿勢だねw」
俺「首痛い?やめとく?」
あ「んーん、このままでいい」

ゆらゆらと揺れるバスの後方座席で、僅かな時間の間、俺達は肩を寄せ合っていた。
幸せなひと時だった。

愛の家の近くのバス停に着いた。
荷物を持って愛は席を立つ。

あ「じゃあ、またね」
俺「おう、またな」
ゆ「……バイバイ」
俺&あ「!?」

眠っていたと思われた優が声を出したことに俺と愛は驚いた。
何か言いたそうな顔をする愛だけど、のんびり立ち止まっているわけにもいかずバスから降りて行った。
俺は席を優と通路を挟んだ隣に座りなおす。

俺「優、いつから起きていたんだ……」
ゆ「……二人が喋っているとき」
俺「ぐあっ……w」
ゆ「…………w」
俺「何だよその含み笑いは!w」

これがケンとか椎ならからかってくるんだろうが、優はただ笑っているだけだった。
平和そうに眠っているケンが、何だか腹たたしかった。


――――――――――――

こんばんは。
いつもの月一更新が少し遅れたので、もう更新しないんじゃないかと思われてそうだw
さすがに更新ペースを上げようかなと思っているけど、どうなることやら。

少し過去ログを読み直してみた。
懐かしいなぁ。自分のことなのにニヤニヤしたりしたw
いつでもこうして想い出に触れることができるのは、とてつもなく幸運なことじゃないのかと改めて思うよ。


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