ブレイク・ザ・ワールド
デブリベルトの中にありながら、百年単位で安定した軌道にあった
ユニウスセブン。
血のバレンタインの惨劇の記憶そのものであり、休戦が成立した記念すべき地でもある。
しかし、
ナチュラルと
コーディネイターの和解の象徴となった事が許せない人々も居たのだった。
パトリック・ザラ前評議会議長の「
ナチュラルは粛清されるべき」という考えに賛同し
ヤキン戦が終わって2年が経ったC.E.73でも、その思いを捨てられぬ男達がそれであった。
隊長
サトーを始め、その構成メンバー全てが最愛の人を血のバレンタインで失った者達であり
彼らにとって
ユニウスセブンとは、思い出の地であり、最愛の人の墓標であり、憎しみの象徴であった。
それを事もあろうに条約締結の場とされた事は、屈辱以外の何物でもないだろう事は想像に難くない。
軌道の異常を観測し、その軌道が地球へ向かっている事を知った
ザフトは
ユニウスセブンを破砕する作戦を実行、ジュール隊は破砕用爆弾メテオブレイカーを
ゲイツRで次々と設置していた。
そこへ作戦を阻止しようと
サトー隊が攻撃。
ゲイツRはライフルを携帯しておらず、大半が一方的に撃破された。
サトー隊の妨害に対してイザークらが出撃。更に応援で来た
ミネルバのMSを巻き込んでの戦闘に突入する。
軌道の異常は連合側でも察知しており、
ユニウスセブンには
ファントムペインがやってきた。
ジンも
ゲイツもザクも全て
ザフト製であるため、降下は
ザフトの仕業であると判断した彼らは戦闘に乱入。
多数のMSが入り乱れる大混戦の様相を呈していたが、次第にジンもその数を減らし、劣勢となった
ファントムペインも撤退。
生き残ったジュール隊も大気圏に落ちる事を恐れて退却。
最後まで破砕作業に当たっていたアスランのザクとインパルスは、
サトーを退けるもそのまま大気圏へ・・・
アニメ本編で描かれた
ザフトの活躍の他、外伝でも様々な人間が破砕活動に従事していたが
バラバラになっても
ユニウスセブンの破片は燃え尽きず、多数が地上に落着。
大洋沿岸地帯への津波はもちろん、ヨーロッパの遺跡などに多大な被害を与えた。
後にブレイク・ザ・ワールドと呼ばれるようになる。
この一件で
ファントムペインが持ち帰った画像が、後の核攻撃の口実となる。
議長は当然この件も事前に知りながらわざと黙っていたようである
最終更新:2024年04月24日 10:13