【詳細】
地球連合加盟国の1つ、「大西洋連邦」がオーブ連合首長国公営企業・モルゲンレーテ社の技術協力を受け、オーブ管轄の資源コロニー・「ヘリオポリス」で極秘開発した5機の試作型MSの1機。
本機最大の特徴は他の機体に採用されたX100番台、X200番台フレームとは根本的に構造が異なるX300番台の可変フレームを採用し、モビルアーマーへの変形機能を備えている点。
MA形態では限定空間内での機動性ではMSに大幅に劣るものの、反面単一方向への速力はMSを上回る。
またその状況に応じた最適な形態を選択する事で、単体での高い攻撃力、汎用性を実現。
MA形態は両手足を進行方向に伸ばした「巡航形態」と、その手足を広げ腹部に装備された
580mm複列位相エネルギー砲 スキュラの使用を可能とした「砲撃戦形態」に分けられる。
砲撃戦形態では前面投影面積の少ない巡航形態で突撃後、接近した所で両手足のクローを展開し敵MSや艦船を捕捉し手足に内蔵された
ビームサーベルで切り裂く、もしくは腹部のスキュラを零距離から発射して目標を完全に破壊するといった戦い方を得意とする。
もっとも、スキュラ自体は同時期のMS用武装の中でも最大級の破壊力を有しているため、通常射撃でも充分な威力を発揮できる。
また、他の4機との連携行動における指揮官機として開発されていたため、頭部に大型の多目的センサーユニットを搭載する等、通信・分析能力がより強化されており、これは以後のアスランの搭乗機の特徴となっている。
なおこの機体は汎用性の低さや複雑な可変機構、更には整備性の困難故に、GATシリーズの中では唯一連合で量産型と思われる機体は開発されておらず、またライブラリアンからも発展型開発のベース機として採用されていない。
ただし、強奪したザフト軍では、本機の可変機構を踏襲した核エンジン及びニュートロンジャマーキャンセラー搭載型のMSリジェネレイトが開発されており、また連合でも再建造された1機が、ロッソイージスとして改造を施され、ファントムペインに配備された。
変形機構に対応するため
ビームライフル及びシールドはこの機体独自の形となっている。
なお両手足のクローはビームサーベルとなり抜刀が不要だが、固定装備であるため使用範囲が限られてしまうなどの欠点がある。
最終更新:2012年01月12日 15:43