【詳細】
ザフトが地上侵攻を想定して開発したモビルスーツ。
下半身を変形させたタンクモードと、二足歩行のモビルスーツ形態への簡易変形機構を持つ。
砂漠等特殊環境下における走破性を高めつつ、砲撃時の安定性を高める効果があり移動砲台として高い適性を持つ。
また人型の状態では周囲への警戒適正が高く、戦艦の甲板上に配備することでの固定砲台となることも可能。
設計は
ZGMF-1017 ジンを開発したハインライン設計局ではなく、局地対応型MSの設計を担当しているクラーク設計局が担当している。
宇宙空間においての建設作業に用いられた作業機器がそのルーツであり、実は開発時期はジンよりも早かったがその存在が公表されたのはジンよりもあとだったという。
ちなみにザウートを設計したクラーク設計局は他にも
UMF-4A グーンを始めとする水中用MSを開発し地球環境に対応した局地対応型MSを専門とした部署であるが、同じく地上運用を想定した
TMF/A-802 バクゥとは設計局が別である。
登場した当時はその火力が脅威と認識されたザウートであったがその機動性の低さがネックとなり、実際に戦場に投入された際には高い機動性を発揮したバクゥの方が評価された上、現場からの評判も最悪と踏んだり蹴ったり。
実際劇中ではアンドリュー・バルトフェルドから「なんでザウートなんて寄こすかねぇジブラルタルの連中は。バクゥは品切れか?」なんて言われる始末。
しかしバクゥがその機動力で戦場を引っ掻き回し、ザウートが後方から火力支援するといった運用では一定の評価を得たのかより火力を高める形で後継機の
TFA-4DE ガズウートが開発された。
【余談】
MSとタンクの要素を兼ねているのは機動戦士ガンダムF91に登場したガンタンクR-44が元ネタ。
ジン等他のザフト製Msと比べると相当しょっぱい評価の本機であり、どちらかというと人型に変形できる戦車といえるザウートはコズミック・イラにおけるモビルスーツの定義に入るか入らないか若干微妙なところとか。
ちなみにバクゥも人型ではないが、MAではないのでMSという消去法な形でモビルスーツとして定義されている。
最終更新:2024年10月15日 23:45