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:∋o:
:☆ノ゛゛゛ヽ
州* ‘ ω‘リ
/ つと)
ヽ__)_ノ
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ あいしてるよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
ハ_ハ
(゚∀゚ )信友「また夢か……」
何度同じ夢を見たことだろう。秋山信友は岐阜城で一目見てから、おつやの方を忘れる事が出来なかった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「まるで若造の恋慕のようだ」
自嘲気味に笑う。あの謁見から五年近く経っているのだが、一時も忘れられない。
夢の中にまで出てくるのだから始末が悪かった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「いかんなぁ、これじゃ」
戦、内政に身が入らぬ事はない。
しかし他の重臣たちに何となく申し訳ない気持ちになるのだ。
お館・信玄のためにと身命を投げ打って働く者たちへである。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「相談したらあいつら何て言うかな」
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彡`Д´ミ信春「何、色恋沙汰じゃと? そんなもん相手に惚れさすだけの事よ」
( ^ω^)昌豊「それがしの嫁は気難しいけど美人だおー! 感状一万枚より価値があるお!」
(`・ω・´)昌景「そうじゃな、
上村氏はよく尽くしてくれる。 いい女じゃ」
(’ー’*)昌信「興味ありませんな。 お館様一筋に生きております」
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ハ_ハ
(゚∀゚;)「……」
ハ_ハ
(゚∀゚ ;)「ちっとも参考になんなそうだなぁ」
2
元亀三年の秋、躑躅ヶ崎館で評定が開かれた。
ミ(´∀` (彡 信玄「そろそろじゃな……」
信玄の言葉に一同が息をのむ。
ミ(´∀` (彡 「そろそろ、京の桜を見ようかと思う」
(`・ω・´)「おお! それでは!」
ミ(´∀` (彡「うむ」
ミ(´∀` (彡「信長・家康の首を上洛の手土産とする!」
評定の間にいた重臣たちが声を上げる。
( ^ω^)「おっおっおー! 腕が鳴るお!」
彡`Д´ミ「こら修理、今からそんなでは途上で息切れするぞ」
(’ー’*)「公方様からの御行書が参られたのですな」
ミ(´∀` (彡「うむ。 上洛の兵を挙げ、信長を討てとな」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……」
3
(`・ω・´)「どうしたのだ伯耆、腹でも痛いか?」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「いや、なんでもないよ!」
ミ(´∀` (彡「軍の編成じゃが、三郎兵衛は兵五千で三河へ」
ハ_ハ
(゚∀゚;)(まさか……)
ミ(´∀` (彡「伯耆は兵三千を率い、東美濃を攻めよ。 残りはわしと共に遠江じゃ」
信友は二年前にも東美濃を攻めたが、今回はあの時とは違う。
美濃への楔とするため、必ず岩村城を落とさなければならない。おつやの方がいる城を。
ハ_ハ
(゚∀゚;)(やはり、最悪だ……)
ミ(´∀` (彡「よいか、別動の二人の働きが要じゃ。 攻め手、緩めるなよ」
ハ_ハ
(゚∀゚;)(`・ω・´)「ははーっ!」
4
自邸に戻った信友は一人煩悶した。
. , ― 、- 、 どうすりゃいいんだ……
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U( (U_つ::::.. .. .
ハ_ハ
(゚∀゚;)「よりによってそれがしが岩村城を……」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「聞けば、城主遠山景任は病に倒れ、今は未亡人となったあの方が実質の城主らしい……」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「となれば、必ず討たなければならぬ……」
一晩中、考え尽くした信友。
それほど、おつやの方を想っていた。しかし、武田の猛牛とも呼ばれる将が城を落とさぬという訳にはいかない。
夜明けが来て雀が鳴き始めた頃、信友にある策が思い浮かぶ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「そうだ! これならば!」
信友が思い付いた策は、戦国時代どころか日本史上を見ても例の無い奇計であった。
最終更新:2009年12月15日 23:16