火野映司

「分かってる。お前がやれって言うなら…お前が本当にやりたい事なんだよな。 アンク…行くよ」

【名前】 火野映司
【読み方】 ひの えいじ
【俳優】 渡部秀
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダーW AtoZ/運命のガイアメモリ
【初登場話】 第1話「メダルとパンツと謎の腕」
【分類】 人間、主人公、仮面ライダー、グリード
【コアメダル】 割れたタカ×1
【名前の由来】 火の車+伊藤開司

【仮面ライダーオーズ/OOO】

本作の主人公。

本編開始当時は21歳。

無欲の青年で、定職も貯金も住居も持たずに各地を放浪しており、旅好きの祖父に言われた「男はいつ死ぬか分からない。

パンツだけは一張羅を履いておけ」との言葉から、
その日に履くパンツと僅かな日銭(財布さえも持っていないのでパンツを財布替わりにして小銭を包んでいる)だけを持って暮らしていた。

自分の荷物を持たない彼が様々な服を持っているのは、馴染みの店で服を交換しているため。
物語開始時点では日雇いのアルバイトで生活していたが、泉比奈の説得もあり物語中では料理店「クスクシエ」でアンクと共に住み込みアルバイトをしていた。

極度のお人好しで欲望や執着をほとんど持たず、そのような気侭な生活に満足し、世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格の持ち主でもある。

伊達明曰く「自分からも一歩引いている」と言われる程自分の身体に関してや恋愛関係等の知識には非常に疎い。
だが、アンクや伊達を出し抜くなど頭は切れ、交渉や駆け引きでもグリード相手であろうと一歩も退かない芯の強さも見せる。

長旅で何度も修羅場をくぐってきた経験もあるため、銃器や武器の扱いもこなすなど生身でも身体能力は高く、危険な状況や戦闘の渦中にあっても殆ど動揺することもないが、蛇だけは冷静さを取り乱す程に苦手。

元々は世界中の子供達を救う事や世界を変えることを目標とし、
多額の寄付や紛争地帯への旅を行っていたがかつて旅先のアフリカで内紛に巻き込まれ、心を通わせた少女のルウを助ける事が出来なかった過去を持つ。
それ以来、僅かでも自分と関わった者ならばどんな人物であろうと命懸けで救おうとする意志を持つようになり、人命を軽んじるアンクや真木清人の発言には普段は見せない怒りを露わにする事もある。

実は有名政治家の息子として育ち、上述の内紛に巻き込まれた際、実家が身代金を支払って彼を日本に連れ帰ったため、
自分だけが生き残った上に、「命懸けで村を救った」として美談に仕立て上げられ家族の政治の道具に利用されたことを知り、そのことに怒るでもなく嘆くでもなく、ただ乾いてしまった。

その過去によって生み出された「欲望の空白」がオーメダルの力を受け止める器たる所以で、その空白に目をつけた恐竜系コアメダルが彼の中に入り込んでしまう。
その後はアンク同様にヤミーを探知出来るようになる。
なお、「火野」とは母方の苗字。

だが、その後もグリード化が進んでおり、味覚が無くなりつつあった。

アンク曰く「メダル集めの才能がある」とのことだが、激しく体力を消耗するコンボ形態を躊躇いなく使用し、メダルとは関係ない所で自分を追い込むような行為をする為アンクからは変身用のコアメダルを取り上げられており、初期にグリードやヤミーと出会った時のために一時的にタトバコンボ用のメダルを渡されていたが、第9話で強引にラトラーターコンボに変身したので没収された。

強烈なパワーを発揮するコンボにも徐々にではあるが耐えられるようになってきており、「器」としてアンクに認められつつある。
しかし、コンボによる負担は確実に体に蓄積しつつあり、更に恐竜系メダルの力を使い続けた影響で人間からグリードに変化しつつある。

やって来たアンクと波打ち際でのドッグファイトの最中、自分の欲望とそれを叶えてくれたアンクへの感謝の気持ちを伝えるが、現れた真木にコアメダルを投入されて暴走し、ついにグリードとしての姿に変化。
グリード態となったアンクとの対決の末にプトティラコンボとなるが、アンクの攻撃によって変身を解除する。

かつての約束を忘れず、アイス一年分の今日の分のお金を渡そうとする途中で気を失った。

鴻上光生の手により回収され「真のオーズ」になるよう迫られ、それに答え10枚目のコアメダルを使用してタトバコンボに変身しウヴァを撃退する。
最終決戦ではプトティラやタジャドルコンボに変身し恐竜グリードと死闘を繰り広げた。

最終決戦の後は自身の真意を自覚して新たな旅に出る。

【仮面ライダーW AtoZ/運命のガイアメモリ】

本編開始に先んじて登場。ルナ・ドーパントを倒した。
若干、口調が違う。

その場で発言した「ライダーは助け合いでしょ」はMOVIE大戦系では重要なフレーズとなった。

【余談】

本編で色々な名台詞を残している事でも有名。例を上げると
  • 「楽して助かる命が無いのはどこも一緒だな」
  • 「人の命よりメダルを優先させるな」
  • 「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬ程後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ」
  • 「正義の為なら人間はどこまでも残酷になれるんだ」
などがある。
また旅先での豊富かつ過酷な体験と照らし合わせて他者の状況に深く同情することも多いが、スケールのギャップから相手に引かれたことも…(第32話)

HERO SAGA『KAMEN RIDER OOO -OOZ-』によれば上記の通り蛇が苦手なところが強調され、ブラカワニコンボのブラーンギーで蛇を操るときはなるべく意識しないようにしているらしい。

MOVIE大戦MEGA MAXの1シーンで頭から落下する危険な部分があるが、DC版のコメンタリーで想定外だったことを明かしており、そのシーンのスタントマンの首がムチ打ち状態になってしまったと坂本監督が発言している(コメンタリーの説明では回転して落下するシーンだったと発言しており、三日間寝込んだ模様)。

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最終更新:2024年02月06日 22:55