呉島貴虎

「葛葉紘汰と共にお前が人類を救うんだ! 頼んだぞ、光実ェ!」

【名前】 呉島貴虎
【読み方】 くれしま たかとら
【俳優】 久保田悠来
【登場作品】 仮面ライダー鎧武
【初登場話】 第1話「必殺!空からオレンジ!?」
【分類】 人間、アーマードライダー

【詳細】

ユグラドシルコーポレーションの研究部門のプロジェクトリーダー。

年齢は26歳。呉島光実の兄にして仮面ライダー斬月の変身者。
後に完成した「ゲネシスドライバー」を使って仮面ライダー斬月・真に変身する。

ユグラドシルの調査員を率いてヘルヘイムの森に頻繁に赴いており、更にヘルヘイムの森の植物がこちらの世界に繁殖してきた場合は証拠隠滅も行っている。

不必要な要素を容赦なく切り捨てる合理的かつ冷徹な性格で、弟の光実にも無駄なものは捨てるように語りかけている。

どんな手段を使ってでも目的を果たそうとする姿勢も見せ、開発中の戦極ドライバーの被験体として現在にまで残る傷を追負いながらもドライバーを見事完成まで導き、
新たに開発が進められたゲネシスドライバーの実験台を自ら名乗り出るなどプロジェクトに対する覚悟や責任感も伺える。

一見すると冷徹な人間のようにも見えるが、その実ヘルヘイムの森の侵略から人類を救済するべく強い意思と10億人しか救えないという事実の板挟みに悩む一面を持つ。
だが、1人でも多くの人類の救済を実現するべく邁進する姿勢は、密かに友人であったはずの戦極凌馬に見限られる要因となってしまっていた。

そんな強い責任感を持ち、アーマードライダーとして確かな実力を持つ彼だが、その一方で迂濶な一面も見られる。
前述の通り弟がアーマードライダーになっていることは知らず、シドに戦極ドライバーの装着者のリストを勧められた際には、「装着者の管理はお前に任せている」と言ってリストに目を通さず、

弟の事実を知るチャンスを逃した上、それを咎めるとシドに言い返され反論できず黙りこんでしまい、
更には自宅でドライバーとロックシードが入ったスーツケースから目を離している間に、成り行きで光実に中を見られた挙句、
貴重なスイカロックシードを彼に持って行かれて紛失した失態をシドやDJサガラ]に指摘されている。

しかもその出来事が切っ掛けで、自分の知らない内に弟に自身の正体について疑念を抱かれ、やがて知られてしまった。

自他共に厳しく接しているが、肉親である弟の光実には甘く、呉島家の人間として将来に多大な期待を寄せている。
だがそれは自分の理想像の押し付けで、それを重圧に感じていた彼がビートライダーズに所属していることもアーマードライダーに変身していることも知らなかった。
ユグラドシルに侵入した時、監視カメラで変身する姿を目撃した事ですべてを知り、驚愕する。

弟のことは守られる存在として見ていたが、彼が自分の意志で変身し、アーマードライダーとして戦う道を選んだ事を褒め、ユグラドシルに勧誘。
その際、最初は勧誘を拒んだ光実に「真実を話す」と告げてヘルヘイムの森に連れて行き、そこでヘルヘイムの森は人類を、文明をも滅ぼす凶悪な外来種であることを伝え、更には地球も最悪10年程で同じ末路を辿ってしまうことを明かした。

紘汰とは第4話での初遭遇以降何かと因縁があり、「白いアーマードライダー」として恐怖の対象となっている。
その中で、ジンバーレモンの力を得て自らに届かずとも意思と力を備えつつある洸太に上記の真実を明かした上、再びユグドラシル本社に殴りこみをかけにきた彼に、かつて倒したビャッコインベスの正体を伝える。

そのことに絶望した彼を見逃し、もう立ち上がれないとして放置する姿勢だったが、意に反して洸太はサガラからカチドキアームズという更なる力を手にし這い上がってきた来ることになる。

なおプロジェクトのリーダーでありながら、その実彼の部下、及び同僚、弟に至るまで全ての身内から裏切られている上、彼らの目的も知らず、気付かずに事業を進めていた。
オーバーロードの存在もバロンとの戦いで激昂したデェムシュがユグドラシルベースキャンプを襲撃したことで偶然対面することになり、言葉を操りツーハンドソードで武装するその存在に衝撃を受ける。
直後割り込んできた鎧武からオーバーロードの存在を教えられ、彼らと話しあえばヘルヘイムの森の侵略から人類を救うことが出来るかもしれないと希望を見出し、それを教えてくれた紘汰に礼を言い名前を伝え和解する。

だが、人類救済よりもオーバーロードの持つとされる禁断の果実を手に入れることを重視する戦極一派がそれを危険視し、ユグドラシル本社に伏せた上でオーバーロードとの接触を模索する方針を貴虎が打ち立てるやいなや、
シド、湊燿子、さらには友人である凌馬に次々と裏切られ、凌馬が変身するデュークのソニックボレーの直撃を受け変身を解除。
生身のままシグルドの攻撃を何とか受け止めるも崖っぷちまで追い詰められてしまう。

そこで木陰からこちらを見る弟の存在に気がつくと、上記のセリフと共に夢半ばで倒れる自身と、人類の未来を光実に託し、笑みを見せた後、シグルドの攻撃を受け崖下へ転落、生死不明となる。
自分の夢と、人類の未来を託したはずの弟はそのことなど全く頭に無く、兄が落としたベルトとロックシードを手にし…
後にロシュオの手により救われたことが発覚する。

ロシュオと邂逅することで色々と世界をどうするべきか考えていくが、全てを託したはずの光実が紘汰たちを襲撃しているところに遭遇して愕然とする。
堕ちるところまで堕ちてしまった光実と戦うため、斬月に変身し交戦するが、光実に対する甘さが仇となり、敗北。深い海へと散っていった。

46話で海を漂っているところを漁船に拾われ助かっていたことが発覚。
だが、脳に深刻なダメージを負っており意識不明の重体だったが、紘汰と夢の中で邂逅し、目覚める。

以後は解体されたユグドラシルに代わって復興支援を手伝っている。
その後、アーマードライダーの力を取り戻したのを機にユグドラシルの残党が流出させたドライバーなどを回収する仕事を行う。

【余談】

なお戦極陵馬と知り合った経緯は不明だが、東映公式サイトのコメントによると同期入社である模様。
夏の劇場版では結婚しており、妻がいる。

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最終更新:2024年02月07日 11:21