ガメル

「あれ?お菓子ない。お菓子どこ?」

【名前】 ガメル
【読み方】 がめる
【声/俳優】 松本博之
【スーツアクター】 高田将司
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO
【登場話】 第1話「メダルとパンツと謎の腕」~第16話「終末とグリードと新ライダー」
第36話「壊れた夢と身体とグリード復活」~第46話「映司グリードとWバースとアンクの欲望」
【分類】 重量系グリード
【コアメダル】 サイ×3・ゴリラ×3・ゾウ×3=9枚
【モチーフ】 サイゴリラゾウ
【カラー】
【特色/力】 振動攻撃、衝撃波
【名前の由来】 がめる(人の目を盗んで物を盗むこと)

【自身のコアメダルの枚数と形態の変化】

上半身が不完全で復活(7枚)(第1話)
カウンターでコアメダル3種を1枚ずつ奪われ、下半身も不完全に(4枚)(第12話)
カザリが奪ったコアメダルを全て吸収し、メズールに求められるままに彼女と融合するが…(7枚)(第15・16話)
ウヴァの手によって、再び上半身が不完全な状態で復活するが、後にメズールと共にカザリ側に付き、ウヴァを爆散させ、その中から飛び散ったゾウ・コアを手に入れる。その後残ったウヴァのコアメダルを回収したと思われる(5枚)(第36話)
カザリ完全体の無差別攻撃によりゴリラ・コアをカザリに奪われる(4枚)(第44話)
オーズ組から奪ったものとアンクが確保していたものを含む全てのコアメダルを取り戻し、完全復活を遂げる(9枚)(第45話)
恐竜グリードに変貌した真木によってゴリラ・コア1枚と意識の宿るサイ・コア1枚にヒビが入り、Wバースのブレストキャノンシュートが致命傷となってコアメダルが砕け崩壊(第46話)

【詳細】

800年前に誕生した重量生物の能力を併せ持つ重量系グリード

サイとゾウを組み合わせた頭部に、ゴリラのような屈強な上半身、ゾウのように巨大な下半身を持つパワー系。
武器は顔にある伸縮自在のゾウの鼻と非常に分厚い外骨格で覆われた頑強な肉体、そこから生み出されるとてつもない怪力。
右腕にはサイの角のような武器と、左腕には象の頭部を模しキバのような2連装のロケット砲を装備している。
第1話では核となるコアメダルが少ないため上半身が不完全な「セルメン」の状態で復活した。

不完全態であるためその姿はOPや回想に登場する完全体に比べかなり貧相なものになっている。
だが、その状態であってもライドベンダー隊のグレネードやロケット弾が直撃してもびくともしない耐久力と、オーズを圧倒する強大なパワーを持ち、戦闘力は非常に高い。
その分動きが鈍重で喋りも片言、あまり知能は高くないようだがその分純粋で自分の欲望に忠実。
メズールからも「あの子は自分の好きなことしかしない」と言われているように、後述するヤミーの生成方法に関しても他のグリードとは一線を画している。
発揮するパワーが凄まじいが故に燃費が悪く、セルメダルを急速に消耗していくため、特に彼を可愛がっているメズールから施しを受ける事が多い。

セルメダルを増やすためにヤミーを作り出して稼ぐのは他のグリード同様だが、ガメルのみその作成に他の人間を必要としない。
彼は自分自身にセルメダルを挿入し、自身の欲望を具現化する事でヤミーを作り出す(投入の際は人間態だが、生み出す際は怪人態に変身する)。
セルメダルの生成を主に目的とする他のグリードと異なり、自分が「面白い」と思った事を「やりたい」が為だけに生み出す為、作り出されたヤミーはセルメダルを集めるよりもガメルの欲望を実行するためだけに動く。

グリードとしての体から直接作り出すためか、通常ならブランク体である白ヤミーで生まれるはずが、それを通り越して最初から成体で出現するのが特徴。
生み出された当初は大量のメダルを有して生まれてくるが、体を構成するセルメダルを消費して強大なパワーを得るため倒しても得られるメダルは多くない。
実際、初めて登場した重量系ヤミーであるバイソンヤミーは倒された後にたった1枚しかセルメダルを出さなかった。
しかし、生成されたセルメダルはガメルの体に直接供給されるためにセルメダルを回収する必要がないのが利点であるのだが、
仮にヤミーが初期に有していたセルメダルをすべて使い切った場合、どうなるのかは不明。
いずれの重量級ヤミーもウニアルマジロヤミーを除いて落としたメダルは1枚であるため、最低限のメダルのみで存続が可能とも見れる。
劇中で描写がないためわからないままだが、作り出すのに自分一人さえいれば問題ないため、
ヤミーの生成に適した宿主を探さずに即座に作り出せる上、他のグリードから見れば即座に成長体で作られるため簡単に戦力を増やせるのも利点と言える。

自身を可愛がってくれるメズールには非常に懐いており、彼女がオーズにコアメダルを奪われて疲弊している様子を見て、自分のコアメダルを譲渡しようとしたほど。
第11話ではメズールのコアメダルを奪還するためにオーズに戦いを挑み、タコ・コア2枚を奪還した。
だが、第12話では逆にオーズ タトバコンボの強烈なパンチを受け、自身のコアメダル3種類を1枚ずつ奪われ、即座にオーズサゴーゾコンボとして利用されてしまった。

その後、第15話にてカザリの言葉に乗せられる形で「ひとつの器にコアメダルを集中させるとどうなるか」の実験台として使われる。
カザリが奪ったコアメダルを吸収(この時点で14枚のコアメダルを吸収したことになる)し、亜種完全体へと変貌を遂げる。
吸収したメダルの種類からすると、最初に所持していた自身のコアメダルは7枚であり、行方不明のコアメダルは「ゴリラ」と「ゾウ」それぞれ1枚ずつであることが判明する。
その後、姿を消したメズールを探しあちこちをさまよった結果、メズールと合流。
彼女が求めるままにメズールと融合し巨大な怪物へと変貌しガタキリバコンボとなったオーズに倒される。
飛び散ったコアメダルはバラバラに回収されたため肉体は復活しなかった。

第36話でウヴァの手によってメズールと共に復活を果たし、共にアンクからメダルを奪おうとするが、オーズ プトティラコンボには歯がたたず、撤退する。

その後、二人が復活したことに気がついたカザリ、アンク(ロスト)に襲われるも、メズールがカザリ側に付いたため、自身もカザリ側に付き、ウヴァを追い詰め攻撃を放って爆散させた。

人間体は長身の男性。小脇に駄菓子の容器を抱えてよく食べているが、グリードの特性上味を感じる事は出来ないため、駄菓子の味がおいしいと感じてる訳ではなく、「食べればおいしい」という認識による思い込み(現に駄菓子の中にあったけん玉を食べて美味しいと発言している)。

『ネット版仮面ライダーオーズ』では、推定年齢806歳と判明。グリードが封印された800年を差し引いたら、精神年齢は園児並の6歳ということになる。

【余談】

名前の由来は人の目を盗んで物を盗むことを意味する方言の「がめる」。

モチーフはサイ、ゴリラ、ゾウ。

人間体及びガメルの声を担当したのは松本博之氏。
実写版美少女戦士セーラームーンで特撮番組に初参加し、仮面ライダーシリーズでは仮面ライダーカブトにて第27話に相良和彦というメイクアップアーティストの一人としてゲスト出演し、レギュラー出演は初。
スーパー戦隊シリーズでもゲストとして出演をしており、特捜戦隊デカレンジャー暴太郎戦隊ドンブラザーズにて未来鬼へと変貌した武藤教官役として出演している。

最終更新:2024年03月03日 02:40