アゼミドロ

「マンプク様は少しばかり真面目過ぎたのだ。シンケンジャーなど、この俺がすぐに潰してやる。奴らも所詮は人間。人の情こそ弱さ…」

【名前】 アゼミドロ
【読み方】 あぜみどろ
【声】 坂口候一
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第三十一幕「恐竜折神(きょうりゅうおりがみ)」
【所属】 クサレ外道衆
【分類】 クサレアヤカシ
【得意武具】 水蛭支鋲棍(すいてつしびょうこん)
【伝承のルーツ】 泥田坊
【モチーフ】 泥、田、ヒル
【名前の由来】 畦(あぜ)+深泥(みどろ)

【詳細】

泥の田んぼのヒルのような姿を持つクサレアヤカシ。脂目マンプクの部下。

卑怯な性格で手段を選ばず、特に弱い者(女性、子供など)を人質に取り、戦わずして勝とうとする。
更に持ち前の恐るべき怪力で巨大な武器「水蛭支鋲棍」を軽々と振り回し、弱った相手に嬉々として襲い掛かる。

マンプクの死後に骨のシタリに拾われ、入院中の少年・坂井竜也を人質に看護師・山崎彩を脅し、シンケンジャーを罠に嵌めようと目論む。
更に予防策として源太も人質に取るが、ダイテンクウの空襲によって形勢が逆転し、6人揃ったシンケンジャーにクサレナナシ連中と共に蹴散らされ、ハイパーシンケンレッドのキョウリュウマルの斬撃を受け倒される。

その直後、二の目となる。
「ダイカイオーニシを人質に取る」という変わらぬ外道さを披露するが、召喚された恐竜折神の奇襲で人質を解放してしまい、最期はキョウリュウシンケンオーのキョウリュウマル天地一閃とダイカイオーミナミの海老刀大名おろしを連続で受け爆散した。

現代の伝承で『泥田坊』という妖怪がいるとされている。
『泥田坊』は田んぼに現れる隻眼で3本指の化け物らしく、アゼミドロの特徴的な左半身だけを「全身」と勘違いした者が恐怖のあまりにそのように言い伝えてしまった事が『泥田坊』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

劇場版には登場せず、TV本編に登場した唯一のクサレ外道衆となる。

マンプクの事も上記の台詞通りに「真面目過ぎた」と評している。

デザインを担当する篠原保氏によれば、「鳥山石燕の画集『今昔百鬼拾遺』の泥田坊の横顔をそのまま取り込んだ」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

泥田坊をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のドロタボウ以来の登場となる(その間にも平成仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダー響鬼』の魔化魍ドロタボウが登場している)。

最終更新:2020年05月16日 14:06