437 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2008/12/02(火) 20:30:38
ラストエピローグ「もしも、いやもしかしたら」
覚えているのは瞬く程の浮遊感と頭から何か堅いものにぶつかった衝撃。
現在感じているのは堅い地面に横になっている感覚。
(ここはどこなのか、何がおきてこうなったのか、私は誰なのか、
いや、さすがにそれは分かる。私はハサン、この度の聖杯戦争に呼ばれた
唯一にして7つのサーヴァント)
まず自分が何者であるかという当たり前の問いから始め、その後ゆっくりと
記憶を辿って行く。現状が戦闘結果あるいは戦闘過程によるものならば
遠回りだがこれが一番有効だと考えて。
(マスター達を相手にゲームを楽しんでいた私は致命的なミスにより令呪によって
自害するはめになった。幸いにも令呪の効果を加えても私自身の力が私を滅ぼすには
僅かにいたらなかった為一命をとりとめた)
脳内で記憶が滞りなく再生されていく。記憶力等に異常は無い。
(しかしそこに突如現れた神父、言峰と呼ばれていた男の機転により私は再度自害を
命じられ敗北。そして現在にいたる。うーん、やっぱりここが上手く繋がりません
ねえ。私はなぜまだ生きている?私は何によって生かされている?ここはどこだ?
私は何故ここにいる?はあ、嫌だ。私は他人を監禁するのが趣味であって自分が
閉じ込められるのは好きじゃないのに)
周りに人の気配を感じなかったハサンは慎重に起き上がり辺りを確認する。
暗い、どこを見ても闇一面。暗殺者である彼でも数歩先が見えない。
狭い、少し先へと歩いただけで土壁に突き当たる。脱出できそうな場所も
まったく見当たらない。
僅かな亀裂、四方にある壁の一つ、自分が頭を向けて倒れていた方向の壁に
縦に50センチ程の亀裂が出来ていた。
地面にも壁にも何もない、空間内を無造作に一通り歩いたにも関わらず足を
引っ掛ける様な凹凸が一切無かったし壁にも先程の亀裂以外はきれいなものだ。
ハサンは確信した、ここには人の手が加わっている。人が作りし空間ならば
この閉じられた場所は一つの部屋であると言える。
ハサンは目の前の壁を突破するだけの派手な必殺技など持ち合わせてはいない。
もし、彼が自然に出来た窪地に生き埋めになったのなら脱出する手段など何も
無かった。しかしここが部屋ならば彼にはこれがある。地面に手をついて彼は
それを実行する。
「ザバーニーヤ(奇想奇館)」
手をついた場所からゆっくりと部屋に意識を同化させていく。この場所を拷問部屋に
作り変えるのではなく、この部屋を構成する情報を知り脱出手段を知る為に。
やがて彼は一つの存在と一つの事実に辿り着いた。
投票結果
イ:5
ロ:2
連載時コメント
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438 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 20:32:32
午前2時18分:遠坂凛の見た物
イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。
440 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 20:58:09
ロ.この世の全ての悪、地脈の歪みと亀裂、最悪の結末。
エンドロールで復活はホラーの王道なり
441 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 22:09:53
午前2時18分:遠坂凛の見た物
ロ.この世の全ての悪、地脈の歪みと亀裂、最悪の結末。
442 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 22:17:16
イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。
定石かハッピーか、迷うなあ
443 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 22:36:52
イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。
確かにホラーの常道も悪くない、しかし俺はハッピーエンドが大好きなんだ。
444 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 23:34:16
イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。
445 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/03(水) 00:16:54
イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。
さっきまでスマガをプレイしていたのでハッピーエンド至上主義脳になってるのでこっち
447 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/03(水) 18:51:51
イ.
別にホラー見たくないし。
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最終更新:2008年12月06日 18:07