150 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/09(月) 22:47:29
「それじゃ、今日は洗濯をしようか」
「は?」
僕の言葉に、部長は呆けた様な声を出す。
「洗濯。『日本を今一度、洗濯いたし申し候』の洗濯だろ」
「ああ、その洗濯もあったね。僕は『命の洗濯』の洗濯が先にきたけど」
夏を迎えた日差しは時として厳しいものがあるのだが、今日の日差しはやや緩んでいる。
こんな日こそ外で何かをすべきだと思うのだ。
「という事はレクリエーションで英気を養うという事でしょうか?」
「いや、本当に洗濯をしよう。今日は良い天気だし、今からやって急いで干してしまえば、
夕方までには乾くんじゃないのかな。それに、夜間警備についていた人たちの参加は午後から
だし、座学をやると差がついちゃうからね」
というよりは、あまりに良い天気なので座学に当てるのは勿体無いと思ったのだ。
天気の良い日の最高の過ごし方は縁側かどこかで、式と手を繋いだり、膝枕をしてもらいながら
日向ぼっこをして過ごす事だが、流石に現状では無理というか間違いなくメディアさんに刺される。
流石の僕もまだ死にたくはないし、それが職務放棄だという意識もあるんだけど、暖かな日と
いうのは誰しもそんな考えを持ってしまうのではないのだろうか。これが30℃を越える真夏日と
なると、「クーラーの効いた部屋で」となるのだが、今日はそこまで暑くならないようだし。
そう言えば、今週末には商店街の電気屋からクーラーが届くんだよな。代金節約のため、
設置工事は僕がやらないといけないから、忘れないうちに工具の手配をしておかないと。後で、
零観さんにお願いしよう。
「……では、閣下から洗濯機を借りる許可を取ってきます」
「いや、柳洞寺にはタライがあったはずだからそれを借りよう。馬鹿でかいタライと普通の
タライを借りて大きな方でシーツを、普通の方で衣類を洗濯してしまおう」
やや不満そうな部長の言葉に、僕はあえて気がつかないふりをして言った。確かに、何故、
諜報部が洗濯をするのか説明されないと分からないし、しても理解されないかもしれない。
部屋の掃除はともかく、洗濯となれば諜報部の仕事とは思えないのも理解できる。しかし、
何故洗濯をさせるのかについても、気がついてくれなくては困るのだ。
良い天気だから洗濯しようというのも本音ならば、柳洞寺諜報部は自己完結部隊組織で行きたい、
というのも僕の本音である。つまり、戦闘から育児まで、ありとあらゆる事ができるのが柳洞寺
諜報部である、という風にしたいのだ。
同時に某家政婦のようなスパイが柳洞寺に潜り込まれないように、潜り込まれてもすぐに発見
できるように諜報部を鍛え上げたいのである。
……まあ、今回の洗濯については、式と手を繋いでシーツを洗濯するのも良いよなぁと思ったのが
主な理由というのは否定しないが。
なお、洗濯機は確かに使うと楽なんだけど、柳洞寺の洗濯機は個人用の大きさで、それで修行僧
全員分の洗濯物(メディアさんと葛木氏を除く)を若い修行僧が洗濯している。だから彼らは
ほぼ一日中、ひっきりなしに洗濯機を回しているのだ。
諜報部が借りれるようなスケジュールの余裕があるとは思えないし、逆に諜報部の部員の分を
割り込ませて洗濯してもらうと諜報部の鍛錬にならない。
それにシーツもこれだけの枚数となると洗濯機で処理すると大変だと思う。
「男物と女物を一緒に洗濯するのか?」
「シーツは一緒に洗うよ。あれは別々に洗うと大変だと思うから。
あと、式の着物は素直にクリーニングに出してね。専用でやるとお昼回っちゃうから」
式が実際に着物を洗濯しているのを見るまで、僕は「着物はクリーニングに出すもの」という
考えを持っていたのだが、冷静に考えれば昭和の初め頃まで着物というか和服は一般的な服であり、
当然普通に洗濯するものだったのだ。
勿論、晴れ着のような服は違ったようだし、普通の和服も着れなくなったら布として、枕や
布団の布など様々な用途に用いたみたいだが「和服=家庭での洗濯が不可能なもの」という認識が
間違っているのは分かってもらえると思う。
……とは言え、式の着物は良い物だから専門の業者さんが居て洗濯していた。
式が一人暮らしを始めた際には「業者を用意します」という秋隆さんの言葉を無視して自分で
洗濯し、お気に入りの着物を台無しにしてしばらく落ち込んだとの事。
その後、同じ着物を秋隆さんに渡された事で式は奮起し、ちゃんとした洗濯の仕方を身につけた
んだけど、几帳面というか手抜きが出来ない式の性格が災いしえらく時間をかけて洗っている。
というわけで、僕は式に着物はクリーニング屋に任せ、普通の服を洗ってくれるようお願いした
わけだ。
「はい。というわけで、今日の午前中は洗濯をします。タライを取りにいくグループ、洗剤と
洗濯する服、あとシーツを持ってくるグループに分けるんで、各班リーダーに従ってね」
そう僕が言うと、部長がてきぱきと人数分けをする。その分け方も過不足なく、文句のつけようが
ない。
「女子部員については特別顧問にお願いしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「ああ、構わないぜ」
式は「両儀さん」と呼ばれる事を年下でも嫌う。しかし、部長は式を下の名前で言う事に抵抗が
あったようで、数度の押し問答の後、式の肩書きを諜報部特別顧問として扱う事で決着がついた。
トラブルに巻き込まれたと言うか起こしたというか、そんな結果の末に就任となった特別顧問の
職をどう思っているのか気になる所なんだけど、メディアさんに命じられた巫女服も(色々と文句を
言いながらも)着ている辺り、柳洞寺に馴染む気になってくれたのかな、と思う。
「では、行動開始」
部長のその言葉を持って、部員たちは一斉に動く。一糸乱れぬというにはほど遠いが、学級崩壊を
起こしたクラスのように勝手気ままに行動するものが居ない点は評価して良いだろう。
何事も千里の道も一歩から、小さなことからコツコツと、である。
【選択肢】黒桐君の行動
A:部屋に一度戻る
B:シーツの洗濯組に入る
C:衣類の選択組に入る
D:式と一緒に行動する(つまり、女子の衣類を洗濯する。でも、本人にその気なし)
なお、Dを選択した場合、2/3の確率で拒否、1/2の確率で軽蔑されます。
523 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/22(日) 21:12:44
「顧問はどうされます?」
「そうだね。人手が一番多く要ると思うシーツの洗濯組みに入るよ」
部長の言葉に僕はそう答えた。
本音を言うと式と一緒に行動したいし、メディアさんから出された命令(式に僕と諜報部の
警備を命じた一件)を拡大解釈すると、式とずっと居ても良い事になるが、式は女子部員を
指揮する立場にいるため(これはまあ、今、霧島さんが居ないというのもあるんだけど)僕が
一緒に行動しようとすると色々とまずい事になる。
まあ、式だって自分の下着を僕に洗われるのは嫌というか、恥ずかしいだろう。
「……ヘンタイ」
「い、いきなり何を!」
軽く式を見ていただけなのに、そうキツイ言葉が返ってくると非常に焦る。まだ、何も言ってない
んだし。
「さっさと行って来い」
「うん。じゃ、行ってくるよ」
そう言うと、僕はシーツ班を追いかける形で動き出した。
「ほほぅ。タライで洗濯ですか」
シーツを洗濯するためのタライをお借りしたいと零観さんに告げると、零観さんはそう言い、
いやはや懐かしいですなぁ、と続けた。
メディアさんの所に行って許可を取るのは簡単だったんだけど(何を考えているの? という
感じでジロリと睨まれたが)、肝心のタライの場所をメディアさんは知らない、そもそもそんな
物が柳洞寺にあるの? と言った感じだったので、零観さんを探し出して聞いたのである。
平日であるため零観さんは修行中であったのだが、運の良い事に追悼式の打ち合わせが一区切り
ついた所であったため、そのタイミングを逃さず尋ねたというわけである。
この辺りの尋ねるタイミングというのは中々難しいものがあるんだよなぁ。
「確か物置に仕舞っていたはず。ちょっとお待ちを」
少し前に物置から出して手入れをして、その後物置に仕舞ったはずだが、さてどうだったか。
そう続けられると不安になるというものだが、すでに捨てたとかそんな事を言われなかったので
良しとしよう。急がないと昼を過ぎて洗濯物が夕方までに乾かない可能性がある。
そんな不安をもちながら物置に行って見ると、これまた見事な木製のタライが物置には置いて
あった。
「何というか、お酒でも造れそうなタライですね」
「どうだったかなぁ。遡れば、どぶろくを造っていた記録が出てくるかもしれないが」
お寺にも関わらず、あっさりとそんな事を言う零観さんは相変わらず凄いと思う。
ただ、柳洞寺は由緒あるお寺で、明治維新前の神仏習合時代から続く歴史を持っているし、
神社であればお酒はつきものである。お寺なのに手水舎があったりというのも、その名残だろう。
そう考えると、本当にかつてこのタライで酒を造っていた時代があったかもしれない。
「顧問、どこで洗濯しますか?」
「あまり目立つ所で洗濯するのもどうかと思うし、裏庭でやろうか。この前、御飯を作った
所だけど、あそこならこのタライを置いて、大人数で色々できるんじゃないのかな」
平日ではあるが参拝客はそれなりにいるし、その参拝客に露骨に洗濯物が見えるような状態は
柳洞寺の格というか威厳というか、そういうものを下げる事になる。
しかし、参拝客に見えない所で便利な場所は修行僧の生活空間に活用されているわけで、
諜報部がそこに侵入するような事があれば彼らは諜報部を良く思わないだろう。
そんな風に書くと、えらく難しい事を言っているように聞こえるが、要するに
「自分達がいつも洗濯していた場所で先に洗濯して(自分達は待たされるか別の場所で洗濯する
はめになり)、自分達が干していた所に先に干されると嫌だよね」
という事である。
とりあえず、人数が増えるという事は色々と大変だという事で。
「さて、と」
裏庭の位置はちょうど風呂場の横というか、後ろというか。とにかくそういう場所にあたり、
しかも運の良い事に風呂場には外に繋がる小さなドアがあった。
おそらく、昔、水を桶か何かで風呂場まで運んでいた時代の名残だと思うんだけど、そういう
場所で洗濯が出来るとなるとやる事はただ一つ、
「風呂の残り湯をこのタライに入れれば良いんですね」
「その通り。残り湯の方が、汚れも落ちやすいよ」
少し呆れたような目で見る部長に対し、僕は理屈面で攻めてみた。
節約という事は決して恥ずかしい事ではないと思っているのだが、そう思わない人がいるのも
分かっている。それを恥ずかしくないものにするための方便の一つが「エコ」なのだが、洗濯に
使う残り湯を作る(?)ために風呂を沸かすような本末転倒な行為が広がっているのも事実なのだ。
まあ、僕の場合は節約体質というべきもので、これは言うまでも無く橙子さんのせいである。
「ほら、洗濯開始」
ぱんぱん、と手を叩くと、しぶしぶ、きびきび、ため息をつきながら、と色々であったが、
彼らは洗濯のための作業に入った。
さて、僕も働かないと。
【選択肢】
A:その頃の式さん
B:その頃の霧島さん
C:その頃のキャスター
D:このまま黒桐のターン
568 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/23(月) 20:08:25
空は快晴、夏の強い日差しは海面からの反射光もあって夏を一層強く感じさせる。
海風は頬に心地よく、ウミネコの鳴き声が寂しさを緩和させる。
文句のつけようのない絶好のロケーション。
戦の前の静けさとは言え、いやだからこそ平和な冬木市を象徴する港は、しかし、
今、まさに盆と正月が一緒に来たような賑やかさを見せていた!
「こ、こうで良いんですか!?」
「おう、お嬢ちゃん。そのままロッドを立ててな。いいか、ゆっくりだぞ、ゆっくり」
「はい!」
重いロッドを支えきれず、ふらつく女性を支えるアロハシャツの男。
「はははっ、そこのお嬢さん。そんなロッド釣りなどよりも、こちらのリール釣りは
如何かな?
ぽちゃんとたらして釣れるのを待つロッド釣りも良いが、遠くに飛ばしてリールで
引きながら釣るのもまた一興。
仕掛けを変えれば、カレイ、ヒラメの底引き釣り。キスやクロダイ釣りと楽しめるぞ」
その二人を見ながらも、力いっぱい飛ばしたリールの糸を巻きながらリール釣りを
勧める赤い帽子に赤いジャケット、褐色の肌の男。
「魚屋、我のための仕掛けをさっさと用意せぬか! 何のためにそなたをわざわざ
召喚したと思っておる。
我の役に立たぬサーヴァントであれば、さっさと消し去ってしまうぞ!」
黒い靴、白いソックス、そして空色と白のエプロンドレスという姿でありながら、
清楚よりも元気と言いたげな姿を見せているのがギルガメッシュ(女性)である。
数ある衣装の中からこれを選んだのは、白の鎧も金の鎧も今の彼女にはやや重いため
(万が一、海に落ちたら助からない可能性がある)でもあるが、多分言峰の趣味だろう。
カレン・オルテシアも共犯者かもしれないが。
「ちょ、ギルガメッシュさん。大きな声を出さないでください。魚が逃げます!」
「針に食いついてる時点で、大声くらいで逃げることはないだろ」
……第三者の目から見ればきっと賑やかとかそういう時点ではない気がするが、あえて
賑やかという事にしておこう。
先ほどお嬢ちゃんと呼ばれた女性は言うまでも無く霧島女史で、その霧島女史にロッド
釣りを教えているのがランサーである。
後ろから抱きかかえるような形で指導していて、霧島も戸惑っているのだが、一応指導
の範囲内に留まっていると考えているので、まだ何も言っていない。
ただ、この場に両儀式が居れば、まず間違いなくナイフで刺しているだろうとだけ
付け加えておく。
「ふむ。我がマスターはせっかちなようだ。が、短気な性格ほど釣りに向いているというから
結構な事だ」
一方、霧島女史を後ろから抱きしめているランサーを、後で言いつけてやると思いながら、
霧島女史にリール釣りを勧めているのが、赤い帽子に赤いジャケット、褐色の肌の
サーヴァント・アングラーである。
彼こそ、生前、虎と獅子と宝石使いと極悪シスターとダメットによって真っ赤になった家計を
立て直すべく、無謀なまでに釣りを行った男がたどり着いた血の果てである。
鯛を釣るために海老を捨て、石鯛を釣るためにサザエを捨て、家計を救うために小魚までも
根こそぎ釣り上げたその先にあったのは、荒廃した港の姿であった。
“契約しよう。我が死後を預ける。その報酬を、ここに貰い受けたい”
だが、その契約で救えるのは一瞬であり、破綻はすぐ側まで来ていた。
かくして彼はその絶望的な戦いの中で果てる。そこにあったのは、茶碗を鳴らす虎と獅子の
姿であり、無意味に彼を拘束する極悪シスターとダメットの姿であった。
「アングラー。お主、黒い後輩とか居なかったか?」
「ああ。道場で鍛錬をしていたら一撃の下に包丁で刺された過去があるよ」
そう言って、アングラーは遠く空を見上げる。涙は見せない。すでに通り過ぎた道だから。
この辺りの話の半分は嘘なのだが、半分は本当である。そうでなければ、何でもありの
この世界とは言え、召喚はできない
サーヴァント・アングラー。彼は紛れも無く英霊である。
「おし、嬢ちゃん。釣れたぞ。クサフグだが、まあ食べれない事は無いだろう」
「免許もないのに食べちゃ駄目ですよ」
まあ、そんな事もランサーには関係ないのであるが。
※素人の調理は危険です。絶対に辞めましょう。
フグは釣れてもかならず海に戻すか、免許を持った人がいる所に持ち込んで調理して
もらって下さい。
「でも、良いんですか? 他の人たちが仕事している中で私は釣りをしていて」
「かまわぬ。我が許す」
「ま、良いんじゃねぇの」
「問題ないだろう。君の仕事はランサーの説得だ。拡大解釈すればどうとでもなる」
不安げな霧島女史に対し、ギルガメッシュ(女性)、ランサー、アングラーは自信満々に
答える。
ギルガメッシュは「我こそ正義」を地で行く人物であるし、ランサーもまた楽しければ良い
という快楽主義者。唯一話が出来そうなアングラーが、「問題ない」と言った時点で霧島女史の
負けは見えていた。
「でも、私の仕事はランサーさんを柳洞寺の山門の警備に就かせる事ですよ」
「ならば尚の事だ。ランサーは君がここで一緒に釣りをすれば山門の警備を行うと約束した。
そうだろう? ランサー」
「おうよ。良い女からのお願いを断るわけにはいかないからな。が、ちょっとくらい役得が
あっても良いだろ」
そう言ってランサーは霧島女史に片目を瞑ってみせる。
「取引……という事ですか?」
「我はランサーを独立宗教法人柳洞寺仏教に貸し出したが、ランサーの指揮命令者はあくまでも
我にある。よって、我が問題ないと言っている以上、問題ない」
「正論だけど、ギル子はちょっと黙ってな。ほら、飴舐めるか?」
我を子供扱いするな! と言いつつ、口を開けたギルガメッシュにランサーは飴を放り込む。
もっとも、その飴はニッキで、その辛さに飛び上がったギルガメッシュがランサーを追い掛け回す
のだが。
「……何というか」
「子供だ。その一言で十分だろう」
ため息をつきながら一言で言い表したアングラーの言葉に、霧島は苦笑するしかなかった。
「まあ、少し詳しい話をすると、君の役目はランサーの説得であるが、それだけで終わっては
いけない。
考えてみたまえ。同じ組織に属する者でも、親しい人間に頼まれるのとそれほどでも人間に
頼まれるのではやる気が違うだろう?
これはあまり良くない話ではあるが、世話になった人に頼まれれば、自分の組織の利益を
返上してでも頼みを行ってしまう事もある」
「飲ませて、抱かせて、握らせて、ですか」
「それだけが全てではないが、時に有効な手段となるのは事実だな」
しかし、君もよくそんな言葉を知っているな、と続けるアングラーに対し、そりゃ会長の下で
生徒会委員なんかやっていると黒くもなります、と霧島女史は言い返した。
実際、「生徒会会長になるべく生まれてきた男」とまで言われた柳洞一成の下で副会長を
やっていると、そういう事によく遭遇するのかもしれない。
相手の弱みを握る事で交渉を優位に進めるのは、昔からよくある話である。そして、その手段
として、先の3つは人が営みを行う以上、永遠に有効な方法なのだろう。
「ま、あんまり難しく考えるな。ここで遊ぶのも立派な仕事よ」
「君は遊びすぎだと思うがね。
が、それも一理ある。柳洞寺諜報部がギルガメッシュ陣営を接待しているのだ。これも立派な
仕事だろう」
「釣人(アングラー)! さっさと我の竿を用意せぬか!」
はいはい。うちのお嬢様は短気で困る、と言いながらも、妹の我がままを聞く兄のように優しい
目をしながら竿を用意するアングラーに、なんか丸め込まれたような気がするなぁ、と霧島女史は
感じたそうだ。
とは言え、それが説得力を持っていたのも紛れも無い事実で、結局、霧島女史は暗くなるまで
ランサー、アングラー、ギルガメッシュと共に港で釣りをするとなった。
「霧島さん。そこのトラフグ、もらった!」
「駄目です! これは柳洞先輩に持って帰るんですから!」
なお、彼女は帰り際、食料を漁りに来た虎と壮絶な戦いの末、見事にトラフグを死守している
(免許はアングラーが持っていました)。
イベント:アングラーズ・フィッシュが発生しました
中立組織に「港」が新たに加わります。(代表者:冬木漁業協同組合組合長)
謎のサーヴァント、アングラーが出現しました(彼は港限定のサーヴァントです)。
Y:そして洗濯に戻る
591 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/25(水) 18:04:11
「さて、これで良いかな」
「流石に疲れました」
「お疲れ様。午前中はこれで終わりだから、午後が始まるまでゆっくりしてくれて
良いよ」
予定よりやや遅れたが、昼の鐘が鳴る少し前、全てのシーツ、全ての衣類が洗濯し
終わり、干し終わった。
大きなタライの中にシーツを一杯に入れ、バケツリレーの要領で風呂の残り湯を
注ぎ込み、振り掛けるように洗剤を振り掛け。
その後、足を綺麗に洗った後、じゃぶじゃぶとシーツを踏みつけながらシーツの
汚れを落とし、タライの水が真っ黒になったら水を捨てて、また残り湯を注ぎ、
少量の洗剤を振り掛けて、また足でじゃぶじゃぶと踏みつける。
そんな事を4~5回繰り返した後に水が汚れなくなったら、今度は洗剤を入れないで
同じ作業を繰り返すのである。
ちなみに、雑巾を絞る時の如くシーツも一回一回水をきっちり切った方が良いのだが、
流石にやってられなかったので、足で踏みつけた後はロールというかウドンを作るときの
如くというか、丸めて水を切る程度にしておいた。
というわけで、これはこれで大変な作業なんだけど、何故かやっていると楽しくなる
ものでもある。ヤケになっているわけではないと思うんだが、皆、妙にハイテンションで
シーツの洗濯をしておりました。
なお、女子の下着は目立たない所に干した上で、盗まれないように監視員を置くことに
したという。当然と言えば当然だね。不届きな人間はどこにでも居るだろうし。
「しかし、こうして見ると凄い光景だな」
「そうだね」
四段に亘って築かれた物干し台の上には、後二段と三段目の一部を真っ白なシーツが
埋め尽くし、一般衣類がその残りをちょっと占めている。
そう書くとシーツの割合は半分なのに変じゃないか、となるのだが、一枚が大きい
シーツは横に長いだけでなく、一枚一枚が地面に着かんばかりに伸びている。
普通の服はせいぜいがその半分くらいなので余計にシーツが目立つというわけである。
「だけど、良い光景だよ」
「そういうもんか」
オレにはよく分からない。
そう言いたげな式の口ぶりだが、まあ、そうだと思う。
これは僕のささやかな幸せだから。
僕の黒い服の隣に、式の薄い水色の着物が干してある。
男子は左から、女子は(男子と一緒に干す事を気にしない子は)右から洗濯物を
物干し竿(竹ざおの方である)に通して、式が右から最初に通したのを見て、僕のを
左から通したからこの位置にあるのは当然なんだけど、真ん中に近い所に僕と式の服が
並んで干してあるこの光景が例え様が無いくらい嬉しい。
抱きしめて、キスをして。もう少し頑張れば、ひざ枕とかそういう所まで行けそうな
この関係を、早く一緒に洗濯物を干せるような関係にまでもっていくのが、僕の当面の
目標である。
さらに想像を進めると、「お父さんの下着と一緒に洗濯するのは嫌!」と娘が
言うようなものも浮かんでくるのだが、それは想像ではなく妄想になっているのが
自分でも分かっているので自粛する。
とりあえず、僕にとって柳洞寺のこの光景が「家族」というものを思い描かせる光景
だったという事で。
【選択肢】さて、お昼御飯の時間です
A:おっ。昼と言えばアタシの出番だな(マキジ)
B:ちょっと! 何でミソスープがこんな色になるのよ!(キャスター)
C:顧問、食べ終わりました(食事のシーンはスキップして、午後に入る)
664 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/28(土) 12:18:41
「さて、そろそろお昼だけど」
「おっ! それならアタシの出番だな」
「……どこから湧いて出た、楓」
湧いて出たという、まるで虫か何かのような式の言い方はさすがにどうかと思うんだ
けれども、神出鬼没さというかこの唐突な出現に関しては言いたいことも分かる。
「式の姐御~、硬い事は言いっこなしで。さて、ここに取りい出したるのは竈(かまど)。
そう、諜報部の人たちが晩御飯を作ったあの竈だ」
「あのー、楓ちゃん。竈は取り出せないと思うな」
実際は僕たちの手を引いて全力で突っ走ったのだけれども、取り出したと言った
楓ちゃんに一応突っ込んでおく。
「そして、ここにあるのは寸胴(ずんどう)! 誰かさんに言ったら豚にされること
間違いなし!」
「うん、そう思うんだったら少しは慎んだ方が良いと思うな」
竈にかかっている寸胴を指差し、自信満々で言い切る蒔寺楓(17歳)。
口は災いの元とは彼女のためにあるような諺だ。
「所で、黒桐の旦那。料理ってのは難しいな。うまサンドを作ろうと思ったら
梅サンドになったり、いちごマシュマロがいちごましまろになってしまったり」
「いや、そんな事はまずないと思うんだけど」
「そこで、そんな貴方でもバツグンに旨いものに出来る料理を教えるぜ!
メモの準備は良いかい?」
人に聞いておきながら僕の言葉を無視する。
そう言えば、馬の耳に念仏も彼女のためにあるような諺である。要するに、
言っても無駄という事なんだけど。
「まず材料は、鶏の手羽元、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、好みで月桂樹やショウガを
入れたい人はそれも準備だ。
別に肉は鶏の手羽元でなくても良いが、胸肉はやめた方が良い。何故か、パサパサに
なるんだな、これが」
「式、それって本当?」
「ああ。鶏の胸肉は時間をかけすぎるとパサパサになる。
元々柔らかい部分だし、煮込み料理にはあえて使う理由はないな。それしかないなら
別だが」
「へー」
鶏の胸肉は鶏肉の中でも100g50~60円くらいとかなり安価(腿肉は98~120円)
で売っているので、金欠の僕でも何とか食べる事ができた肉だ。
玉ねぎと鶏胸肉を炒めておいて、そこに茹でたスパゲティを加えて軽く炒めると、
塩コショウの味付けでもかなり美味しいものができる。
ケチャップで味付けすればナポリタン風となり、これも中々美味しい。
「さて、まずは人参、ジャガイモを洗った後、皮をむいて切っておく。煮込むから
やや大きめに切っておくのがポイントだぜ。玉ねぎは皮をむいてから洗った方が良い。
別に洗ってから皮をむきたいと言うなら止めはしないけどな!」
「次に、鶏の手羽元を寸胴に放り込んだ後、酒を入れてよくかき混ぜる。これは肉の臭みを
とるおまじないみたいなもんだ。あんまり肝心の旨みも出てしまうんで、さっと軽くやるのが
ポイントだ。
かき混ぜた後は酒を捨て、水を入れる。そうすると」
「何か浮かんでるね」
「肉の脂とか、そんな感じのものだ! 気になるならおたまで掬って捨ててしまっても良いが、
煮込むときにアク取りシートで取ってしまうのも一つの手だぜ」
「さて、肉を入れて酒で洗って水を入れた後、また酒を入れる。ただし、どばどばと入れちゃ
駄目だ。酒臭くなっていけねぇ。臭い消しだから軽く入れる程度だ。この時、月桂樹や
ショウガなど臭い消しのものも同時に入れると楽だ。
そして、ここで蓋をして火にかける。面倒なら人参などさっき切った野菜も一緒に入れて
良いが、煮込みすぎになる事を覚悟の上でだ!」
「式、コメントを」
「材料によって最適な茹で時間は違ってくる。
だいだい肉は……そうだな。物によるが、骨付きなら30分くらいといった所か。
そこから逆算して、他の材料を加えるのが良い」
「所が、人参は生でも食えるが、ジャガイモは生だと食えないんだぜ! だから、ジャガイモは
人参より先に入れるとか、別で茹でておくという手もある。面倒だからやらないけどな!」
なるほど、と納得する話である。
確かに、火が通っていないのは困った話だが、それ以上に食べられないのは困る。
そう考えると、食べれるか食べれないかで判断するというのも、一理あるというものだ。
そんな感じで色々と話しながら、楓ちゃんは丹念にアクを掬い、ジャガイモを親の敵のように
睨みつけていた。後で理由を聞くと生では食えないのに、煮すぎると崩れるからだそうだ。
「さて、途中で野菜を加えながら、スタートから25分経過した今頃、市販のコンソメを加える。
今回選んだのは鈴木建設本社ビルにそっくりなビルを持つ会社から発売されてるチキンコンソメ。
理由は特売だったからで、深い意味はないぜ!」
「なるほど」
僕は深く頷いたが、楓ちゃんの深い意味はないという言葉に頷いたのではなく、誰かが
言っていた「楓ちゃんは結婚したら良いお嫁さんになる」という台詞を思い出し、その通りだな、
と思ったのだ。
さっきの手羽元肉(値札を見たら1キロ350円と結構安い品だった)や今のチキンコンソメに
してもそうだが、彼女は安くて旨い物というものを見つけ出す目を持っている。
この辺りが式との違いで、式は「良い物」を見つけ出す目を持っているが、「値段相応」とか
「値段の割りに良い品」という概念が分からない。
平目を例に取ろう。
数百、数千の平目の中から最高に旨い平目を見つけ出す目は式も楓ちゃんも持っている。
そして、最高に旨い平目であればパンダ平目(腹に黒い斑点がある平目。養殖の際、稚魚をプールで
飼育するため、反射光が腹に当たるため腹に模様が出来るのでは、と推測されている。
なお、完全養殖物と稚魚の段階で放流した半天然では味がまったく違うが、半天然物と天然物では、
半天然物には腹に模様があるだけで味は変わらないと言われる)であっても彼女らは選ぶ。
何故なら彼女らは「それが最高である」と分かるからだ。そこに二人とも揺らぎはない。
だが、最高に旨い平目が天然物の普通の平目で、次に良いのが天然物のパンダ平目だった場合、
楓ちゃんならパンダ平目を選ぶだろう。何故なら、天然物であろうともパンダ平目というだけで、
商品価値がぐっと落ち、当然値段も下がるからだ。
鮮度の差もそうだ。式は最高を選ぶから焼こうが煮ろうが最高を選ぶ。しかし、楓ちゃんは
「刺身ならともかく、焼くんだったらこの程度で良いや」という事ができる。この辺りの融通の
利かなさが式の可愛い所でもあるんだけど、普通のお嫁さんとしてどっちが良いかと言われると
楓ちゃんに軍配が上がるだろう。
まあ、式が出来ないのなら僕がすれば良いだけなんだけどね。
「さて、コンソメを加えて完全に溶けるようにかき混ぜること数分。なんとこれだけで立派な
コンソメスープの完成である。ダシも何もいらない。ただ、材料を煮てコンソメを入れるだけで
簡単にコンソメスープが出来るのである。皆も試してみろよ!
あと、保温鍋か無ければ布団か何かでぐるぐる巻きにして保温できると味が染みて良いぜ!」
「式」
「本当だ。味の染みるメカニズムは省略するが、そうする事で味が中まで染み込む。
あと、スープとして飲むのか、肉じゃがのように中の具材をメインで味わうのかでコンソメの
量が変わる。具体的には中の具材がメインならば、1.5~2倍の量を入れた方が良い。
ただし、その場合は言うまでも無くコンソメスープは濃すぎる味となる」
「なるほど」
こちらは純粋に料理と味付けについて感心した「なるほど」である。
考えてみれば当たり前の話なんだけど、そういう所まで考えて料理ってのはするものなんだなぁ、と。
「こちらもできましたよー」
「お、こっちも美味しそうだね」
楓ちゃんとは別に厨房を借りて料理を作っていた子たちが料理を運んできた。
こちらは、鶏モモ肉を焼いたものとモヤシ炒めである。
焼く直前に塩コショウで味付けした鶏のモモ肉を両面強火で焼いた後、弱火でじっくり焼き上げた
ものと、その際に肉から出た脂や旨みを全部吸ったモヤシ炒めである。
不足がちな野菜を取ってもらうと同時に、鶏の旨みを全部使おうという単純だが贅沢な一品だ。
「では」
「「「「「いただきます!」」」」」
通常の諜報部勤務の場合、昼飯は自腹であるが、第二種警戒態勢中は柳洞寺に拘束しているため、
朝昼晩の食事は支給される。
しかし、柳洞寺で出される食事はどうしても肉類を除いたものになるし、部員たちで作ったとしても
皆が皆料理が得意なわけではなく、酷いものになる事もあった。
けれども、
「うめぇ、うめぇ!」
「楓ちゃん、もう少し上品に食べようね」
「でも、ここまで夢中で食べてくれると作った方としても嬉しいですよ」
御飯(これは一斗炊きの炊飯器で炊いてもらったもの)、漬物、鶏モモ肉とモヤシの炒め物、
そして特製コンソメスープ。
育ち盛りな彼らを満足させ、
「ふむ。悪くないな」
味に五月蝿い式がとりあえず合格点を出すくらい、良いお昼御飯となりました。
【選択肢】午後の内容を決めよう
A:体力づくり
B:座学
C:掃除
なお、マキジは飯を食ったら帰りました。
761 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/03/04(水) 22:54:44
「ご馳走様でした」
「お粗末様です!」
両手を合わせ、ご馳走様と言う僕に対し、楓ちゃんは全力でそう答える。
この「お粗末様」という返答も「何だかんだ言いながら良い所のお嬢様なんだなぁ」と
感じさせる所である。
御馳走。御は丁寧、尊敬などの意を表す言葉なので「馳走」となるが、これは
「準備のために走り回って」客をもてなすという意味である。それが広く一般化して、調理者、
生産者に対する感謝の気持ちが表す言葉となった。この感謝の対象に、一般的には輸送者が
入っていない所が興味深い所であるが、今回は本題でないので割愛する。
つまり、ご馳走様とは「美味しい料理を食べさせていただいてありがとう」という意味の
言葉である。
一方、楓ちゃんが言った「お粗末様」。これは、言うまでもなく「ご馳走様」というお礼の
言葉に対して、「いや、粗末なもので申し訳ない」と謙遜の言葉を込めて言う語である。
謙遜からは最も遠いと思われる楓ちゃんがこの言葉を言うのは間違いなく親父さんの教育の
賜物であるが、そういう教育をしっかり施して身に着けている辺りが知っている人には、
「やっぱり良い所のお嬢様だなぁ」と思わせる。
もっとも、諜報部部長が「マキジがそんな言葉を言うなんて、頭にカビでも生えたのか!?」と
思わせる表情を見せている辺り、普段どういう認識をされているのか一目で分かるのも
凄い話なんだけど。
「さて」
「あ、顧問。洗い物は私達がしますから良いですよ」
「あ、ありがとう」
立ち上がって茶碗とお皿とスープ皿を持った瞬間、女子部員にそんな事を言われた。
僕の隣に居る式は澄ました顔でお茶を飲んでいる。湯飲みがあるのにわざわざ飯茶碗にお茶を
入れているのは変な気もするが、「茶碗に残ったご飯を綺麗に食べる方法」として式にとっては
当たり前だから、そうしているのだろう。
こういう揺ぎ無い姿勢というのは、やはり見ていて格好良い。
「オラ、オラ! てめぇら、飯は最後の一粒まで食べるもんだ! 米を一粒無駄にすると
目が一つ潰れるという言葉を知らねぇのか!」
だからと言って、楓ちゃんのようにさらえて食べろと強要するのは如何なものかと思うが。
「良い天気だねぇ」
「まあ、雨は降りそうに無いな」
皿とか茶碗とかを流しに持っていった後、僕たちは洗濯物の所に来ていた。
飛ばされたり、落ちたりしている洗濯物がないか気になった、というのもあるが、まだ午後の
開始まで時間があるのでのんびりしたかったのである。
「こう、良い天気だと真面目に働くのが嫌になるね」
「お前なぁ」
式が呆れたように僕の顔を見るが、時々、本気でそう思う時がある。いや、勿論、晴れた日は
畑仕事、雨の日は本を読むという晴耕雨読の生活というのも理想だと思うのだけれども、天気の
良い日にひたすらのんびりするのも最高の贅沢だと思うのだ。
例えば、
「な、何だ?」
式の膝枕で軽く一眠りするとか。
「やらない」
「そこを何とか。5分で良いので」
「幹也。お前、この灼熱の場所でオレに正座させる気か?」
「大丈夫。ちゃんとシートを持ってきているから」
式は、すでに太陽の陽を浴びすぎて火傷しそうなくらい熱くなっている地面(というか、石を
砕いて敷き詰めているんだが)を指差すが、そう言われるだろうと思ってお花見に使うような
レジャーシートをちゃんと持ってきている。
何故と言われれば理由は一つ。式に膝枕をして欲しかったからである!
「やらない」
「えー」
「えー、じゃない。お前は何でそう唐突なんだ!」
結局、このまま言い合っていても時間だけが過ぎて埒が明かないので、膝枕は諦めて、二人で
のんびり休憩する事で妥協した。
「ねぇ、式」
「やらないからな」
「分かっているって。けどね」
「な!?」
座った状態で近くに居るという事は、簡単に抱きしめれるという事でもある。
「お、お前」
「いやー、巫女姿の式をそう堪能できるものじゃないので」
「コクトー。オレ、お前のそういう所、嫌いだ」
ぷるぷると怒りに震えながら、それでも時間まで抱きしめさせてくれた式に感謝する。
まあ、その後、怒って仕事以外で口を聞いてくれなかったんだけど。
【選択肢】前回、座学が2、体力づくりが3で流れました。前回のも有効にします。
A:体力づくり
B:座学
C:掃除
最終更新:2009年03月22日 22:27