556 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2008/12/23(火) 19:58:51


(さて、ここで問題だ。正義の商人ゲミ・ラマンはこのピンチをどうやって回避する?)

1.植木も支柱も全部気合避けじゃい!
(ダメだ、現在の僕の体調じゃ避け切る事も致命傷を防ぐ事もできない。
絶対できないとは言いけれないけど成功率でいったら1割を切る)
2.自分がいなくなった事に気付いたウィリアムがここに来てくれる。
(うん、仮に今から一秒後に来たとしても手遅れ。この案も却下)
3.かわせない、現実は非情である。
(答え3、答え3)
「ハハハハハ」
(答えハハハハ?)

第4の答えが上から聞こえてきた。

「分身殺法ゴッドシャドー!」
「なっなんだ一体!?」

本来ヒーローっぽいポジションであるはずのラマンが一般人のような反応をしてしまっている。
木の上から飛び降りラマンに向かう攻撃を全部手で受けきった彼がラマンよりも仮面の分
ヒーローっぽい格好だったからだろうか。

「天(アラヤ)知る、地(ガイア)知る、エミヤ知る!大丈夫か変な格好の男よ!」
「君は一体!?」
「私は正義の味方エミヤーマン。女子寮にロマンを求める同士よ、共に戦い
この障害を乗り越えようではないか」
「そうかそうか、君が正義の味方エミヤーマンか」

状況を理解したラマンは微笑を浮かべエミヤーマンに近づいていく。

「そうだそうだ、私が正義の味方エミヤーマンだ。サインが欲しいのかい?」
「く・た・ば・れ!!!」
「うおわっ!?」

渡されたのはサイン色紙ではなく鉄拳。とっさに後ろに引き避けたエミヤーマンは
この様な目にあわせた初対面の男に冷ややかな声を浴びせる。

「せっかく助けてやったのに何を考えているのだ君は?大体その格好はなんだ、
いい年こいた大人が恥ずかしくないのか?」
「うるさい、君のせいで僕のオデコはもはやズル剥けだ。それに変な格好なのは
君もほとんど同じだろ。いや、その仮面だかヘルメットだかの分君の方が変質者に近い」
「私は正義の味方だからいいのだ!」
「はっ、君が正義の味方なら僕だって正義の味方だよ」
「お前はダメだ。絶対にダメだ。なぜならな・・・」

一息ついてからエミヤーマンは決定的なセリフをラマンに浴びせる。

「正義の味方っていうのは期間限定で、大人になると名乗るのが難しくなるものだ。
何歳だ貴様。30か?40か?」
「げはぁっ!」

額の傷が開き激しく出血しながら三回転し倒れこむラマン。いい大人が正義の味方を
名乗るのは恥ずかしい、そんな事彼は考えた事も無かった。そして、エミヤーマンの
一言により今まで感じなかった分の恥ずかしさが一度に噴出したのだった。

「ちなみに私にはその理屈は通用しないぞ。10歳前後で父の前で正義の味方になる事を
誓い10代の終わりで正義の味方として完成しそのまま生涯現役の正義の味方だからな」
「それはそれで恥ずかしいだろ、と言うか君がこんな変態なら君の父親もかなりの変態
なんだろうね。きっと女子寮の覗きとか日常茶飯事だったんだろうね」
「現在進行形で女子寮に突撃しているお前が言うかそれを。私の事は何を言ってもいいが
私の人生の師である彼を悪く言うのは許せん。いや、やっぱり私の事を悪く言うのも許せん。
赤ザコの事は何を言ってもいいがな」
「赤ザコって誰だよ。君のあだ名かい?確かにかっこつけているだけでてんで弱そうだな」
「私が赤ザコだと!ゆるるさーん!私がザコかどうか確かみてみろ!」
「望む所だ、お前のせいで順調に行くはずだった僕の一日はグタグタだ。その恨み辛み
今ここで晴らす!」

自らと父の正義の名の下に二刀を構えるエミヤーマン。
時計塔内で銃器を出す事はさすがにまずいと考えナイフを取り出すラマン。
正義の味方を自称する女性の敵二名を女子寮の前から消す為に両支柱を飛ばすゲートキーパー。

「「ぷげらっちょー!!!」」

支柱の底面でお尻を叩かれパチンコ玉のごとく弾き飛ばされ揉みくちゃになりながら
飛んでいく赤い奴ら。ゲートキーパーは作中で一、二を争う地雷キャラ、
ファイファンで言えばオメガや神竜なのでもし今後選択肢に女子寮が出てきても不用意に
選ばぬよう注意されたし。

そして、彼らが飛んでいった先は―、

【君のジャスティスを見せてくれ!】
易:10メートルちょっと飛んだだけで落下。こっちに来ていたウィリアムに回収される。
弱:男子寮の窓を破りダメ学生達と出会う。
中:生協にユーターン。女物の下着の匂いを嗅ぐシルクハットに赤い服の男とスライムに直撃。
強:柔らかいリングの上に落ちる。周りにはスパー中のレスラーと学生記者とルヴィア。
激:どっかの研究室に墜落。目を開けると中二ぐらいの少女が怒りで震えていた。

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最終更新:2009年04月04日 16:27