788 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/24(水) 20:35:04 ID:UziaUI4g0
~はじめに~
時は21世紀、文明の発達は神秘を駆逐し過去へと追いやった。
天空を支配した竜はジェット旅客機に、大地を踏み鳴らす巨人はビルへと変貌する。
当たり前のように存在していた神秘は陳腐な御伽噺に堕ちた。
魔術を極めんとする者達も形を失って薄れゆく力に根源への到達を絶望視しだしていた。
“このままでは魔術も失われてしまうのではないか”
己の存在意義さえも危惧した彼等は一つの決断を下した。
それは魔力に満ち溢れた平行世界とを繋ぎ、その膨大な魔力を回収するというもの。
魔術教会の最高機関である時計塔の総力を結集し、その計画を実行に移した。
第二魔法の片鱗ともいうべき大計画は“ある意味”成功を収めた。
計画の中心にいた少女のミスか、あるいは神のイタズラか。
異世界と干渉した結果、イギリスは島全体が神代の世界へと作り変えられた。
切り拓かれた森は再び大地に広がり、コンクリートの大地は草原へと生まれ変わる。
通信もインフラも全てが遮断され、生き残った電子機器の大半も謎の障害により使用不能と化した。
そして、見た事もない、否、想像上と思われた怪物の跋扈。
神秘が日常と同居する世界で魔術師達はかつての力を完全に取り戻した。
購い切れぬ罪と引き換えに得た力で、果たして彼等は何を望むのか。
イギリスを舞台に冒険の幕が開こうとしている。
~開幕~
時計塔を支配する特権階級ロードの一人、
エルメロイⅡ世は自室で退屈な時間を過ごしていた。
なにしろ、最大の楽しみである日本製のゲームは出来なくなってしまったのだ。
島の外に出れば可能だが手頃に楽しめなくなったという点では致命的だ。
渋々、ファックと毒づきながら真面目に教え子の提出したレポートを確認していく。
本当は何の興味も湧かないが、つい自分の出したレポートが捨てられた時の事を思い出してしまう。
扱き下ろすのなら正当な評価を下した後にするべきだ。
やがて、弟子が所属する学部の部門長から話があった事を思い出す。
が、どうせ碌でもない用件に決まっているとすぐに忘れた。
目を通したレポートに一筆添えて、完全にやる事を無くす。
巻物とポーション、錬金術アイテムを合わせて8個作成できます。
(Lv0秘術からは選ぶと大変なのでよく使う物を6個用意します)
(選択)どれを作成しますか?(複数選択可)
後ろに<個数>も付けてください。
A/マジック・ミサイルの巻物
B/マジック・ウェポンの巻物
C/メイジ・アーマーの巻物
D/スリープの巻物
E/インスタント・サーチのポーション
F/チャーム・パーソンの巻物かポーション
G/キュア・ライト・ウーンズのポーション
H/酸(酸入りの瓶。射程距離10ft。命中すると1D6の酸ダメージ。5ft以内にいる全ての対象に1のダメージ)
I/耐毒剤(服用すると1時間の間、毒に対するセーヴ判定に+5)
J/火炎瓶(射程距離10ft。命中すると1D6の火ダメージ。5ft以内にいる全ての対象に1のダメージ。
命中すると炎上し、消火しない限り追加のダメージ1D3を与える)
K/消えずの松明(延々と燃え続ける松明。20ft内:鮮明、40ft内:薄明。光を放つだけで布で包んでも燃えない)
L/聖水(聖水入りの瓶。射程距離10ft。アンデッドや悪魔に命中すると2D4の酸ダメージ。
5ft以内にいるアンデッドや悪魔に1のダメージ)
M/発煙棒(1ラウンドの間、10フィートを煙で覆って視界を奪います)
N/陽光棒(光を放つ棒。30ft内:鮮明、60ft内:薄明。6時間継続)
O/トリモチ袋(射程距離10ft。命中すると攻撃に-2、敏捷に-4、
難易度15の反射セーヴに失敗すると身動きが取れなくなる、成功しても移動力は半減する。)
P/雷石(射程距離20ft。投擲地点から半径10ftに轟音を鳴らす。
敵にぶつけなくても近くの床(AC5)に当てる事ができる。
難易度15の頑健セーヴに失敗すると1時間の間、耳が聞こえなくなる。
耳が聞こえなくなるとイニシアティブに-4、魔術の失敗率が20%上がる)
Q/マッチ(1標準アクションで火を起こす事が出来る。マッチではなく火打ち石を使う場合、全力行動で行う)
796 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/24(水) 21:42:07 ID:UziaUI4g0
説明不足だったので追記します。
8個まで選択して作成OKです。
それ以外にLv0秘術の巻物の中から6個追加します。
842 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/25(木) 21:20:25 ID:Y1uNM0Pg0
暇潰しに作成したアイテムを並べていると不意に扉がノックされた。
開いている、と味気のない返事を返しながら入ってきた人物に目を向ける。
そして、彼……弟子の所属する学部の長をあからさまに嫌そうな表情で出迎えた。
学部長/ロード・エルメロイ。先日のお話ですが。
エルメロイ/ああ、忘れた。
がっくりと項垂れて肩を落としつつも彼は再度説明を繰り返す。
時計塔は最高峰の学府として優れた魔術師を輩出してきた。
しかし、その多くは根源を目指す研究者としてであり、
戦闘においてゴブリンに頭をカチ割られる事も少なくはない。
そこで護身と利用価値を示す為にも時計塔は“実践”と“実戦”にも力を注ぎ始めた。
その一環として生徒を時計塔の外に出して実地研修を行い、
教授はその付き添い兼監督役として評価を提出する。
今までは何かに理由を付けて断ってきたロードだったが、
さすがにこれ以上サボると一番敵に回してはいけない人が出てきかねない。
溜息を漏らしながら了承し、その生徒について尋ねた。
エルメロイ/私が担当するのはトオサカか?
学部長/いえ、彼女は貴方の弟子なので公正な判断は下せないと、
そこでミス・エーデルフェルトと同行者である彼女の従者をお願いします。
期限は一週間、内容については貴方にお任せします。
何らかの形で彼女の実力を測り、それを報告してください。
(選択)何か聞きたい事や言いたい事はありますか?
会話:【会話の内容】
861 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/25(木) 23:27:03 ID:Y1uNM0Pg0
エルメロイ/研修予算についてだが。
学部長/生徒は実費で参加しますのでロード御一人の一週間の宿代と食事代で30gp用意します。
また御者にも必要経費を渡してありますので御心配なく。
それと一般的な装備でしたら倉庫に一通り揃っていますので御自由にお持ちください。
エルメロイ/他の協力者や弟子を雇うのは?
学部長/それでは研修にはなりませんので。
付け加えると、その協力者に全て押し付けてしまう人が出かねませんので。
ちらりと自分の方に目を向ける学部長。
ファック、と先読みされた苛立ちを吐き出しながら悪態をつく。
エルメロイ/実に面倒だ。一度に全員連れて研修旅行でもやればいいものを。
学部長/ですがアルバ教授の時のような事が起きては取り返しがつきません。
それだけ多くの人間を同時に見られるほど手は足りていないのですから。
他の教授も安全を重視して街道でのゴブリン狩りや小さな洞窟の探索を行っています。
少し前の話だ。コルネリウス・アルバが今回のように弟子の研修に赴いた事があった。
10名の弟子を連れて向かったのは火竜が出るという噂の山脈で、
それを観察して標本を採取するというのが彼の課した実地研修だった。
結果、半数が帰還せず生き残った者についても“評価するに値せず”とだけ報告した。
エルメロイ/ミス・エーデルフェルトの従者というのは?
学部長/彼女の元で奉公している少年です。
ミス・トオサカに師事し、多少は魔術の心得もあるようです。
エルメロイ/そういえばそんなのがいたな。
ミス・トオサカと同じ日本人だと聞き、一縷の望みに賭けるもやはり同類。
師ほど機械オンチではなかったがゲームになんら興味を示さないタイプの人間だった。
すっかり記憶から消去しかけていた人物を今更思い起こす。
エルメロイ/教師と教え子の不倫についてだが。
学部長/まあ、付っきりの旅なのでそういう事もあるらしいです。
残念な事に私はまだ経験はありませんが。
ロードは生徒からの人気も厚い上に、独身でいらっしゃいますので何の問題もないかと。
ただ、と付け加えてクイッと中指で眼鏡の位置を直し――。
学部長/血迷った野良犬が主人の手に噛み付くような所業に走った場合には、遠慮なく処断を。
――首を掻き切る仕草で、親指を立てた手を横にスライドさせた。
エルメロイ/最後に、私が着ていく服だがローブとセーラー服、
それと今着ている“異議あり!Tシャツ”、どれがいいだろうか?
学部長/……何故、そのような服をお持ちなのですか?
エルメロイ/ゲームの初回特典で付いて来た。
不必要なのだが処分するのも勿体無い気がしてな。
学部長/確かに。それも今やイギリスでは貴重な物ですからね。
学部長/この時計塔周辺であればローブでいいと思います。
何でしたら倉庫に着替えもありますので御自由にどうぞ。
時計塔周辺、というのには意味がある。
如何に魔術師の存在が周知の事実になったとはいえ、
地域によっては未だに不信感が根強い。
実際、魔術師を騙って詐欺紛いを働く者もいるし、
中には治安が悪化したのを良い事に暴走する者もいる。
だから下手に魔術師と知れれば警戒されるか、
危険視されて最悪、殺される可能性も有り得る。
特に北部の方ではイギリスに混迷を齎したのは魔術師だと、
根も葉もある噂が蔓延しており魔術師にはとても危険とされている。
だが時計塔周辺では魔術師による恩恵(治安と同時にお金を落としてくれる上客)があるので、
ある種、特権階級にある貴族的な扱いとして遇されている。実際に貴族が多いのだが。
聞きたい事を聞き終え、出て行く学部長の背中を見送る。
(……念の為に私物を持っていくか)
魔術師達が垂涎する貴重品の数々。
それをテキトーにしまっておいた部屋へと足を踏み入れた。
そして目につく物をテキトーに拾い上げる。
(選択)貴重品を3つ旅に持っていきます。
宝箱を開けたのと同等の扱いです。
1、2、3票目の秒数で何が出てくるのか決めます。
運命のダイスロール/何が出るかな? 何が出るかな?
874 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/27(土) 16:23:02 ID:gI.FoS160
ランダムに選んだ箱を開ける。
中身は、ヘイストの巻物、使い古したファイアーボールのワンド<5>、
『借りるぞ by 橙子』と書かれた紙切れが一枚。
記憶が確かなら最後の箱には魔眼殺しのグラスが入っていた筈なのだが。
ヘイスト(構成要素:音声・動作・物質)(発動:1標準)(距離:25ft+5ft/2Lv)(持続時間:1ラウンド/Lv)
(意志セーブ可・無効化)(呪文抵抗可)(目標:対象1体/Lv、どの2体1を取っても30ft以内)
(効果:目標となった対象は全力攻撃を行う際に1ラウンドに付き1回の追加攻撃を得る。
また移動速度全般に+30ftの強化ボーナスを得て跳躍距離も増す)
ファイアーボール(構成要素:音声・動作・物質)(発動:1標準)(距離:400ft+40ft/Lv)(持続時間:瞬間)
(反応セーブ可・半減)(呪文抵抗可)(効果範囲:半径20ftの拡散)
(効果:術者は指定した地点に火球を投げ込む。この範囲内の対象と物体は1d6/Lvの火ダメージを受ける。
最大10d6。この範囲内にある可燃物は発火し、融点の低い金属は溶けてしまう)
ワンド:溜められている回数だけ使用可能な使い切りの道具。
ヘイストもファイアーボールもLv3秘術ですが知力13(10+秘術Lv)以上を満たしていれば使用できます。
宝箱を蹴り飛ばしながらファックと再び呪詛の言葉を吐き出す。
直後に響く無粋なノックに顔を顰めながらも“開いている”と簡素に答える。
失礼します、と一言。入ってきたのは年若い少年少女だった。
ルヴィア/ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト他、同行者1名。
お呼びによりただいま参上しましたわ。
衛宮士郎/どうも。遠坂の奴がいつも世話になってます。
(選択)何か聞きたい事や言いたい事はありますか?
会話:【会話の内容】
876 :【質問です】:2009/06/27(土) 16:47:48 ID:YIJlxlSU0
ヘイストとファイアーボールはLv3秘術とのことですが、術者レベルはいくつなのでしょうか?
D&Dの基本で最低LVで特にいじってなければ秘術3なら術者LVは5だと思うけど念のために確認
877 :
タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/27(土) 17:37:04 ID:gI.FoS160
876
術者レベルは5で合っています。
886 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/27(土) 22:35:44 ID:gI.FoS160
キャラクター名:ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
キャラLv:1
クラス:魔術師
種族:人間
【能力値】 【セーヴィングスロー】
筋力:12(+1) 頑健:2(1+1【耐】)
敏捷力:14(+2) 反射:3(1+2【敏】)
耐久力:12(+1) 意志:4(2+2【判】)
知力:16(+3)
判断力:14(+2)
魅力:16(+3)
BAB:0
【戦闘データ】
イニシアティヴ:+6(+2【敏】+4【特技】)
移動速度:20
HP:14
AC:12(AC=10+2【敏】)
立ちすくみ:10
接触攻撃:12
攻撃方法:命中修正:ダメージ
水平チョップ:+1:1D4/×2
(素手打撃の代用)
特技:ドロップキック(突撃の際に素手攻撃のダメージに+1D12出来る。使用後はその場で転倒)
組み付き強化(組み付き判定に+4。機会攻撃を誘発しない)
バックドロップ(組み付き成功時に1D6のダメージを与える。このダメージは足場によって増減する。
さらに受身判定に失敗した相手は転倒する)
イニシアティブ強化(戦闘時のイニシアティブ判定に+4)
追加HP(HPの上限を+3する)
使い魔:カエル(HP+3)
習得魔術:ガンド(構成要素:動作)(発動:1標準)(距離:25ft+5ft/2Lv)(持続時間:瞬間)(Lv0秘術扱い)
(術者は弾丸のように呪いを放つ。この遠隔接触攻撃が相手は1ラウンド/1Lvの間、吐き気がする状態となる。
頑健セーブで無効化。また2Lvから+1D3/2Lvのダメージを与え、Lv分発射できる)
宝石魔術(構成要素:音声・物質)(発動:1標準)(距離:可変)(構成要素:宝石)
(術者は宝石に込められた魔術を解放できる。ただし発動する魔術は事前に込められた魔力によって決定する。
この魔術は魔術使用回数には含まれない。また複数同時に発動する事も出来る)
他、0レベル秘術全て、1レベル秘術(シールド、エンラージ・パーソン、サモンモンスターⅠ、
フィスト・オブ・ストーン、マジックウェポン、メイジアーマー)
魔術使用回数:0レベル秘術:6 1レベル秘術:3
キャラクター名:衛宮士郎
キャラLv:1
クラス:魔術師
種族:人間
属性:中立・秩序
【能力値】 【セーヴィングスロー】
筋力:16(+3) 頑健:4(2+2【耐】)
敏捷力:16(+3) 反射:5(2+3【敏】)
耐久力:14(+2) 意志:1(0+1【判】)
知力:12(+0)
判断力:12(+1)
魅力:10(+0)
BAB:+1
【戦闘データ】
イニシアティヴ:+3(+3【敏】)
移動速度:30
HP:12
AC:14(AC=10+3【敏】+1【二刀の守り】)
立ちすくみ:10
接触攻撃:13
攻撃方法:命中修正:ダメージ
ロングボウ:+4:1D8/×3(射程:100ft)
or
ショートソード:+4:1D6/19-20×2
全力攻撃:ショートソード×2
特技:二刀流(両手に武器を持つ時のペナルティを緩和)
二刀の守り(両手に武器を持っている時、AC+1)
近距離射撃(30ft以内の遠隔攻撃で攻撃ロールとダメージに+1)
軍用武器熟練<ショートソード>
軍用武器熟練<ロング・ボウ>
習得魔術:解析(構成要素:音声・物質)(発動:1標準)(距離:接触)(持続時間:瞬間)(Lv0秘術扱い)
(術者は武具や装置、罠や鍵、隠し部屋などの構造を把握する。また、それぞれの判定に+2される)
強化(構成要素:音声・動作・物質)(発動:1標準)(距離:接触)(持続時間:1分/Lv)(Lv1秘術扱い)
(衣服や鞄などの場合、対象とした物体にAC+4の鎧ボーナスか盾ボーナスを付与する。
障害物の場合、対象となった物体の破壊判定のDCに+15。武器とする場合、ダメージに+1D6。硬度に+5。
魔術に失敗した場合、対象となった物体は破壊される)
魔術使用回数:0レベル秘術:4 1レベル秘術:2
893 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/27(土) 23:13:44 ID:gI.FoS160
エルメロイ/研修の場所や内容に希望はあるか?
なければ先日アルバ教授が赴いた山脈へのハイキングになるが。
ルヴィア/望む所ですわ。ドラゴン退治ともなればミス・トオサカの鼻を明かせますもの。
衛宮士郎/……冗談でもやめてくれ。仮に成功しても今度は遠坂の無茶に付き合わされるだけだ。
オホホホ、と高笑いを上げる少女の背後で衛宮士郎は溜息を零した。
この調子でシーソーゲームを繰り返せば最後には英雄にでもなってしまうだろう。
衛宮士郎/どのみち一週間そこらじゃ山登りで終わりだろ。
これ、体力測定じゃなくて試験だから。
ルヴィア/分かっていますわ、そんな事!
私はどんな試練であろうとも乗り越えてみせると宣言したに過ぎませんわ。
噂に名高いロードでしたら、きっと私に相応しい課題を用意しているはずですもの。
期待を込めた眼差しを逸らしてファックと呟く。
めんどくさいので丸投げしようとしたが碌なアイデアは無かったようだ。
やがて、ふと何か思いついたように衛宮士郎は声をあげた。
衛宮士郎/そういえば最近、御者の人から街道にゴブリンが出るって言ってたな。
いきなり弓を射掛けられたらしくて危ない所だったって。
ルヴィア/ゴブリンですって! そんな程度の相手で私の実力が測れるとでも!?
衛宮士郎/でも危ないのは事実だろ? ならいつもルヴィアが言ってるノブレスオブリージュっていうので……。
ルヴィア/はぁ……いいですかシェロ。魔術師の原則は等価交換、それは貴族であろうと同じ事。
ノブレスオブリージュの代価は貴族への敬意。それを忘れた者の為に働く理由はありませんわ。
誰もかれも救えるほど私達は万能ではないのですから。
衛宮士郎/それでも、手を差し伸べたいと思うのは間違いじゃないだろ。
ルヴィアゼリッタの言葉が詰まる。
衛宮士郎というのがこういう人物である事は彼女も良く知っている。
他人が傷付くのを恐れ、自らが傷付くのを躊躇わない。
それが放っておけなくて、そんな衛宮士郎だからこそ心を揺り動かされたのだ。
―――俗に言う、惚れた弱みと言うヤツだ。
さて、このままいけば街道のゴブリン退治に決まりそうだが
(選択)衛宮士郎の意見に賛同しますか?
Y/賛同する
N/賛同しない
912 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/06/28(日) 13:42:24 ID:U82T1/jc0
ルヴィア/いいですわ。シェロがそこまで言うのでしたら。
エルメロイ/では決まりだな。
手元の書類、その空欄の項目にゴブリン退治と書き込む。
従者はともかくルヴィアの実力は折り紙つきだ。
万が一という事もあるまいと確信している。
彼女に礼を言う衛宮士郎と、それに頬を赤く染めるルヴィアゼリッタ。
そんな微笑ましいような背中が痒くなるような光景にロードは言葉を投げかける。
エルメロイ/ところでミス・トオサカは元気かね?
まあ、なんという事でしょう。
匠の手により青春の1ページが修羅場チックな灰色空間に。
その手のゲームはあまりやらないが、これが俗に言うフラグ折りというヤツだろう。
ギリギリと首だけを動かしながらルヴィアゼリッタは振り返る。
口元を釣り上げて笑う彼女の表情はマスクのように無機質に固まっている。
ルヴィア/ええ、壮健ですとも。
彼女が元気でない姿など想像さえつきませんもの。
殺したって死なないと思いますわ。
それが出来るぐらいならとっくに殺っています。割と本気で。
エルメロイ/私は彼女の不肖の弟子に聞いたのだがな。
まあいい。それで最近、日本で面白いゲームは出ているのか?
衛宮士郎/さあ。あんまり興味なかったから知りませんけど。
日本にもしばらく帰ってないですし。
エルメロイ/ファック! 何かゲームを持ってないのか!? 無いなら作れ!
衛宮士郎/無理です。自分で作ったほうが早いと思います。
携帯ゲーム機だって充電する機会がほとんど無いんですから。
エルメロイ/何を言う。初代ゲームボーイは電池で動いていたんだぞ。
今も生き残った電池を集めてプレイ可能だ。
衛宮士郎/……Sagaやテトリスが名作なのは認めますけど。
エルメロイ/ふん。無難でメジャーなタイトルばかりだな。
もう少しマイナーでコアなタイトルを出せないのか。
マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカーとか。
衛宮士郎/子供を誘拐する悪の組織との対決って……皮肉すぎるデスよね。
ルヴィア/私を無視して何の話ですか!?
それよりも具体的な計画とか立てなさいな!
御者からの話を元に衛宮士郎が立てた計画は以下の通りだった。
まず時計塔から馬車で街道沿いの町へと移動して情報収集する。
ロンドンは首都なので各地との交易路を持つイギリスの大動脈だ。
ここで張っていれば街道のいずれかで目撃者が出た時にすぐ動ける。
予算については何の問題もない。上等な宿屋で1泊2gp程度だ。
ルヴィアゼリッタは大金持ちなので彼女の宿泊費に何の心配もいらない。
最悪の可能性としては1週間張っていて何も出なかった場合だろう。
ルヴィア/それでは準備をしてきますわ。
まずは食材と水、それとロ-プ、双眼鏡、料理道具、
夜間に備えて投光式ランタン、油、火打石、それから……。
衛宮士郎/その大半を持つのは俺なんだろうなあ。
ようやく喧しい二人が出て行くのを見送って一息つく。
(選択)さてと、まずはやるべき事は……。
ダイノガイスト/倉庫に行って道具を揃えてくる
ドライアス/学部長に挨拶してくる
ガンダム/御者からゴブリンについて聞いてくる
アシェラッド/その他【具体的な行動内容】
958 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/07/02(木) 23:47:14 ID:4BDI1tGw0
試験内容が決まったので学部長に報告する。
訪れた部屋は整頓されており、その几帳面な人柄を窺わせる。
ちなみに以前、時計塔一の問題児がいた部屋は、
清掃どころか誰も入らないように完全に封印されている。
学部長/そうですか、ゴブリン退治なら危険はないでしょう。
それに奪われた物品の回収も必要でしたし、正に渡りに船ですね。
エルメロイ/襲われたというのは時計塔の荷馬車か?
学部長/ええ。宝箱を丸ごと1個。
中にはワンドが数本、あと呪具がいくつか。
まあ、魔術で施錠してありますので中身は無事だと思いますが。
エルメロイ/まずゴブリン如きには開けられんな。
どうせ鍵の事など知らずに襲ったのだろう。
今聞くまで私も知らなかったぐらいだからな。
学部長/御者に案内をさせますので詳しい事は彼から聞いて下さい。
(選択)何か聞きたい事や言いたい事はありますか?
会話:【会話の内容】
980 :タクティクスがおー ◆4wSURDq66Q:2009/07/04(土) 16:34:27 ID:gWsusJ4.0
学部長/あいにくとポップにもギャンブルにも興味がないので
エルメロイ/そうか。
こういう話はどちらかという学生とすべきだろう。
もっとも、格式や立場をなんとも思っていない、
現存する魔法使い連中なら食いついてくるかもしれないが。
エルメロイ/ゴブリンの生態と付近の地形に詳しい者、
あるいは、その近辺で起きた他の事例などを知っている者は?
学部長/時計塔には少ないでしょう。
街まで出れば詳しい人間もいると思います。
私もよくは知りませんが時計塔の馬車が襲われたのは今回が初めてです。
エルメロイ/物品を確保した場合の処遇と、それ以外の物についてだが。
学部長/回収した物品はこちらで預かります。
ロードには何らかの恩賞と生徒には成績への加点を。
所有者の判明した物は返還し、それ以外は御自由に処分してください。
大まかな相談を終えて部屋を退出する。
そろそろ生徒達も準備を終えた筈だ。
倉庫に向かい準備を整える。
(選択)冒険者パックを活用しますか?
(持てる重量 軽:33Ibまで 中:34-66Ib(最大敏捷:+3、判定に-3、移動-5ft)
重:67-100Ib(最大敏捷:+1、判定に-6、移動-5ft))
A/冒険者パックを活用
(携帯用寝具(5Ib)、背負い袋(2Ib)、消えずの松明(1Ib)、火打ち石、
袋(1/2Ib)×2、ベルトポーチ(1/2Ib)、保存食(1Ib)x5、水袋(4Ib)×2、
巻物入れ(1/2Ib)、スリープの巻物×2、ヘイストの巻物、キュア・ライト・ウーンズのポーション×3
トリモチ袋(4Ib)聖水(1Ib) ファイアー・ボールのワンド、拡大鏡、商人の天秤(1Ib)、金貨30枚(1/2Ib)、
ダガー(1Ib) 計30,5Ib)
B/冒険者パック(重装)を活用
(携帯用寝具(5Ib)、背負い袋(2Ib)、消えずの松明(1Ib)、松明(1Ib)×3、火打ち石、
袋(1/2Ib)×2、ベルトポーチ(1/2Ib)、保存食(1Ib)x5、水袋(4Ib)×2、
巻物入れ(1/2Ib)、スリープの巻物×2、ヘイストの巻物、キュア・ライト・ウーンズのポーション×3
トリモチ袋(4Ib)、聖水(1Ib)、拡大鏡、商人の天秤(1Ib)、麻のロープ50ft(10Ib)、
10フィート棒(8Ib)ファイアー・ボールのワンド、金貨30枚(1/2Ib)、ダガー(1Ib)×2、計52,5Ib)
C/自分達で選択して持っていく
最終更新:2009年07月06日 19:00