韋荘 いそう
836-910
晩唐の詩人。字は端己。京兆府杜陵県(陝西省西安市付近)の人。
韋応物の玄孫にあたる。乾寧元年(894)進士に及第し、校書郎となる。蜀の
王建に招かれて掌書紀となり、その腹心となり、前蜀が建国されると吏部侍郎同平章事(宰相)を授けられた。詞(詩余)にすぐれ
温廷筠と並称される当時の代表的作家。近年敦煌から発見された彼の長編物語詩「秦婦吟」は
黄巣の乱の状況をこまかに描写した大作である。ほかに、詩集『浣花集』10巻および彼が編集した唐詩の選集『又玄集』3巻がある。
史料
『唐才子伝』巻十 韋荘
参考文献
『アジア歴史事典1』(平凡社,1959年)
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最終更新:2024年05月04日 11:10