彦悰

彦悰 げんそう

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初唐の僧。貞観二十三年(649)玄奘の門に入り、長安の弘福寺に住した。道宣らが表明した沙門拝俗否定の根拠を、集沙門不応拝俗等事六巻に著して示した。著作に玄奘の伝記である『大慈恩寺三蔵法師伝』(大正新修大蔵経№2053)がある。隋の彦琮とは別人であるが、混合されることが多く、『新唐書』芸文志でその著作とされている物のうち、『崇正論』六巻、『福田論』一巻(『広弘明集』所収)は隋の彦琮の撰で、『大唐京寺録伝』十巻、『集沙門不拝俗議(集沙門不応拝俗等事)』(『広弘明集』所収)六巻は唐の彦悰の撰で、『沙門不敬録』六巻は『集沙門不拝俗議』と同一である。『宋高僧伝』に伝がある。

列伝

『宋高僧伝』巻四 義解篇之一 唐京兆大慈恩寺彦悰伝

参考文献

『大蔵経全解説大事典』(雄山閣,2016)

陳垣 著/西脇常記・村田みお 訳『中国仏教史籍概論』(知泉書館,2014)

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最終更新:2024年05月04日 18:59
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