張文仲 ちょうぶんちゅう
620-700
初唐の官人・医師。洛州洛陽県の人。侍御医。
韋慈蔵・
李虔縦とともに当時の名医として知られた。宰相の
蘇良嗣が朝廷で倒れて自邸に運び込まれると、韋慈蔵とともに治療にあたった。
高宗が失明すると、
武則天の反対にも関わらず治療を行い、一時的に目がみえるようになった。久視元年(700)尚薬奉御に任じられた。著作に『随身備急方』三巻、『法象論』一巻があったが、いずれも失われたが、著作の逸文は『外台秘要方』『太平聖恵方』にみえる。『旧唐書』『新唐書』に伝がある。
列伝
参考文献
宮川隆弘「張文仲の鍼灸について」(『日本医史学雑誌』第51巻第2号、2005年)
外部リンク
最終更新:2025年03月30日 15:59