立仗馬

立仗馬

唐代、宮廷の儀仗馬隊。宮門に並んで儀仗を務め、宮中で緊急の奏上を行なう者も利用できたという。殿中省の尚乗局が管理した。天宝八載(749)李林甫が宰相になると立仗馬を廃止し、また進馬官も減員させられたが、天宝十二載(753)楊国忠が宰相になると、立仗馬および進馬官は復活した。また立仗馬は李林甫が「君等独り立仗馬を見ざるか。終日無声にして三品の草豆を食す。一声上げれば、則ち之を黜せられん」と言って諌官を恫喝したことから、官吏が禄位を守るために沈黙して災害を避ける隠喩となり、転じて無能の者が高位にいることを指した。

志・列伝・史料

『新唐書』巻四十七 志第三十七 百官二 殿中省 尚乗局
『新唐書』巻二百二十三上 列伝第一百四十八上 姦臣上 李林甫
『旧唐書』巻四十四 志第二十四 職官三 殿中省

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最終更新:2025年07月28日 23:22
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