立仗馬
唐代、宮廷の儀仗馬隊。宮門に並んで儀仗を務め、宮中で緊急の奏上を行なう者も利用できたという。殿中省の尚乗局が管理した。天宝八載(749)
李林甫が宰相になると立仗馬を廃止し、また進馬官も減員させられたが、天宝十二載(753)
楊国忠が宰相になると、立仗馬および進馬官は復活した。また立仗馬は李林甫が「君等独り立仗馬を見ざるか。終日無声にして三品の草豆を食す。一声上げれば、則ち之を黜せられん」と言って諌官を恫喝したことから、官吏が禄位を守るために沈黙して災害を避ける隠喩となり、転じて無能の者が高位にいることを指した。
志・列伝・史料
最終更新:2025年07月28日 23:22