顔季明 がんきめい
?-756
盛唐の人。
顔杲卿の子。
顔泉明の弟。安史の乱がおこると周囲の地域が次々と陥落する中、父が太守を務める常山郡と、従弟父の
顔真卿が太守を務める平原郡は孤軍奮闘した。
王承業の裏切りにより常山が陥落すると捕らえられ、反乱軍が顔季明の命と引き換えに父の降伏を迫ったが、父の拒絶によって
盧逖とともに処刑され、盧逖と同じ穴に遺体を投げ込まれた。三年後、顔真卿が顔季明を悼んで書いた弔文の草稿が「祭姪文稿」で、書き進めるうちに感情が昂り、推敲のあとが生々しく、名跡として知られる。
列伝
最終更新:2025年08月01日 09:26